DNW-14012 の概要 - 国立研究開発法人日本医療研究開発機構

DNW-14012 の概要
課題番号 :DNW-14012
課題名
:味覚・食感を損ねない長時間作用型口内炎疼痛緩和薬の開発
主任研究者(Principal Investigator):
上園 保仁(国立がん研究センター研究所)
課題番号 DNW-14012 について、電位依存性イオンチャネル A をターゲットとしたがん
患者における口内炎疼痛緩和薬(既知化合物 Compound X)の創出に取り組んでいる。
現在臨床使用されているリドカインは、口内炎の疼痛を抑制するものの正常粘膜の鈍麻を
引き起こすことから、がん患者の QOL 向上のための新たな口腔内外用剤の創製が期待され
ている。
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Compound X は、口内炎モデル動物で正常粘膜に鈍麻を起こすことなく口内炎の
疼痛のみを抑制することを示し、創薬コンセプトの一つである食感を損ねない点
を明らかにした。また、味覚を損なわないことも期待される。
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主薬効の持続性に関しても、Compound X は、口内炎モデルラットにおける鎮痛
作用が、リドカインを上回ることを見出した。
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CompoudX の GMP 規格の原薬製造方法を完成した。
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第一相試験開始を可能にするために、Compound X の GMP 規格の原薬製造をは
じめ、薬物動態・毒性試験(GLP/非 GLP)等の前臨床研究を実施中であり、特許出願
準備を進めている。
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