適正使用のお願い - 日本呼吸器学会

オフェブ®カプセル 適正使⽤のお願い
日本呼吸器学会
2015 年 7⽉3⽇,チロシンキナーゼ阻害剤/抗線維化剤「オフェブ®カプセル 100mg, 150mg
(⼀般名:ニンテダニブエタンスルホン酸塩)
」は,
「特発性肺線維症」の効能・効果にて製
造販売承認を取得し,8 月 31 日に薬価収載されました。
肺線維症の発症機序への関与が⽰唆されている増殖因⼦受容体,特に⾎⼩板由来増殖因
⼦受容体(PDGFR),線維芽細胞増殖因⼦受容体(FGFR)および⾎管内⽪増殖因⼦受容体(VEGFR)
を標的とするチロシンキナーゼ阻害剤である本剤は,第 3 相国際共同臨床試験(INPULSIS™
-1 試験,INPULSIS™-2 試験)において,特発性肺線維症に対する有効性及び安全性が確認さ
れ,本邦において承認・発売されましたが,以下の承認条件が付されております。
(承認条件)
① 医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
② 国内での治験症例が限られていることから、製造販売後、一定数の症例に係るデータが
集積されるまでの間は、全症例を対象に使用成績調査を実施することにより、本剤使用患者
の背景情報を把握するとともに、本剤の安全性及び有効性に関するデータを早期に収集し、
本剤の適正使用に必要な措置を講じること。
また,オフェブ納入については,以下の要件を満たすことが求められております。
施設要件
① 全例調査に協⼒し,調査に関する契約締結が可能な施設
② ⽇本呼吸器学会専⾨医が在籍する施設
③ HRCT(⾼分解能 CT)検査が実施可能な施設
使⽤医師要件
① 特発性肺線維症の治療に精通している医師
② 適正使⽤を理解し,全例調査に協⼒可能な医師
③ 調査期間中,原則として少なくとも 2 週間に 1 回,施設担当 MR と⾯談可能な医師
④ 重篤な有害事象発現時に報告可能な医師
つきましては、本品の適正使用のため、特定使用成績調査(全例方式)へのご協力および
適切な患者への本剤使用を行っていただきたく、宜しくお願い申し上げます。
オフェブ適正使用に関する以下の資材は,下記より入手可能です。
適正使用のお願い,添付文書,適正使用ガイド,患者冊子
※資材に対する問い合わせは販売元の日本ベーリンガーインゲルハイム社へお願いします。
以上