カナダの金融市場動向

2016年3月23日
カナダの金融市場動向 Weekly Report
【2016年3月12日~2016年3月18日の推移】
【1】為替動向
【カナダ・ドル 為替推移】 (2016年2月19日~2016年3月18日)
先週のカナダ・ドル円相場は小幅に下落しました。先
週は、原油価格が反発したことなどでカナダ・ドルの上
昇圧力が高まりましたが、米国で開催されたFOMC(米
国連邦公開市場委員会)の内容が利上げ見通しを下
方修正するなど金融緩和寄りであったことから米ドル安
円高が進行し、カナダ・ドル円相場は小幅に下落しまし
た。
今週、カナダでは重要な経済指標の発表はありませ
んが、新年度予算案の発表が予定されています。モル
ノー財務相は財政赤字が従来より拡大する方針である
ことを表明しており、積極的な財政刺激策により景気浮
揚効果への期待が高まる展開となれば、カナダ・ドルの
上昇圧力が高まるとみています。
(円/カナダ・ドル)
(カナダ・ドル/米ドル)
95
1.20
円/カナダ・ドル(左軸)
85.79
カナダ・ドル/米ドル(右軸、上下反転)
90
カナダ・
ドル
1.25
85
高
1.30
80
1.35
安
1.30
75
2/19
2/26
3/4
3/11
1.40
3/18
※四捨五入の関係で数値とグラフの目盛りが一致しない場合があります。
【2】金利動向
先週のカナダ5年国債利回りは低下しました。先週は、
米国で開催されたFOMCの内容が金融緩和寄りであっ
たことから、米国の金利が低下し、カナダもそれに連れ
て金利が低下しました。また、小売売上高や消費者物
価指数が発表され、前者は市場予想を大きく上回った
一方で、後者は市場予想を下回る結果となりましたが、
市場への影響は限定的でした。
今週は、カナダでは重要な経済指標の発表はなく、
市場の注目は新年度予算案の発表に集まるとみていま
す。新年度から実施される財政政策による景気浮揚効
果への期待が高まる展開となれば、金利上昇圧力が高
まるとみています。
【カナダ 金利推移】
(2016年2月19日~2016年3月18日)
(%)
1.2
カナダ5年国債
1.0
0.8
0.71
0.6
0.4
2/19
2/26
3/4
3/11
3/18
【3】主要経済指標
発表日
発表頻度
期間
指標名
データ
(参考)前回
3/16
3/18
3/18
毎月
毎月
毎月
2016年1月
2016年1月
2016年2月
製造業売上高(前月比)
小売売上高(前月比)
消費者物価指数(前年同月比)
2.3%
2.1%
1.4%
1.4%
-2.1%
2.0%
(出所)Bloomberg等より大和投資信託作成
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