先進国の補完的保護率

図
先進国の庇護者(難民認定者および補完的保護者)における
補完的保護者の割合
%
100
96
94
89
86
80
91
90
日本
84
74
64 68
66
61
58
61
60
56
49
56
スイス
46
45
39
40
31
30
20
17
17
24
23
22
20
30
26
23
26
20
18 21
7
10
8
9
0
0
0
0
0
0
0
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
フランス
ドイツ
16
9
0
23
21
27
26
9
イギリス
米国 カナダ
オーストラリ
0
0
2013
2014
年
UNHCR統計より作成
庇護者(難民認定者および補完的保護者)における補完的保護者の割合を上図にしめします。
その率は、以下の方法で計算しています。
庇護者における補完的保護者の割合=補完的保護者数÷(認定者数+補完的保護者数)×100
日本では、在留特別許可に相当する補完的保護者数の割合が約 80%以上と異様な高さをしめし
ています。つまり、10 人の庇護数のうち、8 人が補完的保護、2 人が難民認定です。50%の場合
では、補完的保護が半数、難民認定が半数で、0%の場合では、補完的保護は 0 人で、すべて難
民認定となります。アメリカ合州国、カナダ、オーストラリアでは、補完的保護はありません。
この点でも、日本政府による難民認定と保護の奇妙さがみられます。在留特別許可は日本で
の滞在を許可するだけです。その後の社会制度は、ほとんど保障されていません。とても保護
といえるものではありません。法務省・入管はなぜか、これを「人道配慮」と呼んでいます。