カナダの金融市場動向

2016年4月26日
カナダの金融市場動向 Weekly Report
【2016年4月16日～2016年4月22日の推移】
【1】為替動向
【カナダ・ドル為替推移】（2016年3月25日～2016年4月22日）
先週のカナダ・ドル円相場は上昇しました。原油価格
が上昇したことや、カナダの小売売上高やCPI（消費者
物価指数）が市場予想以上の伸びとなったことを受けて、
カナダ・ドルは上昇しました。また、「日銀が金融機関の
貸し出しにもマイナス金利を検討」と報道され、円安が
進んだことも、カナダ・ドル円相場の上昇圧力となりまし
た。
今週は、カナダではGDP（国内総生産）が発表されま
す。原油価格が堅調に推移する中、GDPが良好な結果
となれば、カナダ・ドルは強含みで推移すると考えます。
また、市場では日銀の金融政策決定会合に注目が集
まっています。熊本の震災の影響などから金融緩和期
待がにわかに高まっており、金融政策発表後の為替市
場の値動きが大きくなることも想定されます。
【2】金利動向
（円/カナダ・ドル）
（カナダ・ドル/米ドル）
95
1.20
円/カナダ・ドル（左軸）
カナダ・ドル/米ドル(右軸、上下反転）
90
カナダ・
ドル
1.25
85
高
1.30
88.22
80
1.35
安
75
3/25
4/1
4/8
4/15
1.40
4/22
※四捨五入の関係で数値とグラフの目盛りが一致しない場合があります。
【カナダ金利推移】
先週のカナダ5年国債利回りは上昇しました。先週は
株式や原油などリスク資産が堅調に推移したことで、金
利は上昇しました。また、カナダの小売売上高やCPIが
市場予想以上の伸びとなったことも、金利の上昇圧力と
なりました。
今週は、カナダのGDPやFOMC（米国連邦公開市場
委員会）、日銀の金融政策決定会合が注目材料です。
市場環境の落ち着きから、米国の利上げ期待が再び高
まれば、米国の動きに連れてカナダの金利も上昇する
と想定しています。また、原油価格や株価の動向にも引
き続き左右されやすいとみています。
1.27
（2016年3月25日～2016年4月22日）
（%）
1.2
カナダ5年国債
1.0
0.90
0.8
0.6
0.4
3/25
4/1
4/8
4/15
4/22
【3】主要経済指標
発表日
発表頻度
期間
指標名
データ
（参考）前回
4/22
4/22
4/29
毎月
毎月
毎月
2016年2月
2016年3月
2016年2月
小売売上高（前月比）
消費者物価指数（前年同月比）
GDP（前月比）
0.4%
1.3%
-
2.0%
1.4%
0.6%
（出所）Bloomberg等より大和投資信託作成
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