週刊日本株レポート (4/11~4/15) ~ 下値は限定的ながら、円高ドル安に歯止めがかからない場合は年初来安値 の水準を割り込む可能性がある ~ 2016年4月11日作成 1.日米株式と円/ドルの推移 ドル 22,000 <円/ドル> <米国株> <日本株> 円 19,000 日経平均 130 円 NYダウ 円/ドル 125 20,000 18,000 18,000 17,000 16,000 16,000 14,000 15/04 15/06 15/08 15/10 15/12 16/02 16/04 15,000 15/04 15/06 15/08 15/10 15/12 16/02 16/04 120 115 110 15/04 15/06 15/08 15/10 15/12 16/02 16/04 (注)チャートは過去1年 単位 日経平均 NYダウ 円/ドル 円 ドル 円 2015/12/31 (前年末) 19,033.71 17,425.03 120.22 2016/3/31 (前月末) 16,758.67 17,685.09 112.57 2016/4/8 (前週末) 15,821.52 17,576.96 108.07 過去3年高値 水準 日付 20,952.71 2015/6/24 18,351.36 2015/4/19 125.86 2015/6/5 過去3年安値 水準 日付 12,415.85 2013/6/13 14,444.03 2013/4/19 93.79 2013/6/13 過去3年高値・安値はザラ場ベース / 当社が信頼できると判断した情報に基づき作成 2.日本株市場 先週の振り返り ~ 急速な円高の進行を受けて続落 ~ 先週の日本株市場は、週間ベースで日経平均が▲342.64円(▲2.12%)、TOPIXが▲13.71ポイント(▲1.05%)とな り、急速な円高の進行を受けて続落する展開となりました。業種別(東証33業種)にみると、水産・農林業、医薬品、食 料品など11業種が上昇する一方、輸送用機器、保険業、証券・商品先物取引業など22業種が下落しました。 週明け4日の日本株市場は、円高ドル安の進行を受けて下落して始まりました。その後も、急速に円高ドル安が進行したこ とを受けて業績下方修正懸念が高まる中、日経平均は16,000円を割り込む展開となりました。ただし週末は、麻生財務相 を含む政府高官から円高の進行を牽制する発言が相次いだことを受けて109円前後まで円安ドル高に振れたことなどから、 反発して引けました。 3.今週の主な予定 日程 曜日 4月11日 Mon 4月13日 4月14日 Wed Thu 国・地域 前回 機械受注(前月比) 2月 中国 CPI(消費者物価指数)(前年比) 3月 2.3% 日本 国内企業物価指数(前年比) 3月 -3.4% 15.0% 小売売上高(除自動車)(前月比) 3月 -0.1% PPI(生産者物価指数)(除食品・エネルギー/前年比) 3月 1.2% ベージュブック(地区連銀経済報告) 米国 米国 米国 4月15日 項目 日本 Fri 中国 G20(20ヵ国・地域)財務相・中央銀行総裁会議(ワシントン、15日まで) CPI(消費者物価指数)(除食品&エネルギー/前年比) 3月 ニューヨーク連銀製造業景気指数 4月 0.62 鉱工業生産(前月比) 3月 -0.5% ミシガン大学消費者信頼感指数 4月 91.0 鉱工業生産(前年比) 3月 5.9% 1-3月期 6.8% GDP(国内総生産)(前年比) 2.3% 日本 決算発表 : 4/11 エービーシー・マート、コスモス薬品 4/12 良品計画、ライフコーポレーション、高島屋、イズミ、ビッグカメラ 4/13 ローソン、イオン 4/14 ドトール・日レスホールディングス、松屋、松竹、東宝 米国 決算発表 :4/11 アルコア 4/13 JPモルガン・チェース、サンディスク 4/14 ブラックロック、バンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファー ゴ、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ 4/15 シティグループ 決算発表予定 他 4.日本株市場 今週の見通し ※ 当社が信頼できると判断した情報に基づき作成 ~ 下値は限定的ながら、円高ドル安に歯止めがかからない場合は年初来安値の水 準を割り込む可能性がある ~ 今週の日本株市場は、①財政出動を伴う景気対策期待、②日銀に対する追加金融緩和期待、③PBR等バリュエーション 面での割安感の高まりなどから下値は限られるとみています。但し、円高ドル安の進行に歯止めがかからない場合は、2 月につけた年初来安値の水準を割り込む可能性もあります。引き続きドル円の動向が注目されますが、①シカゴマーカン タイル取引所のIMM通貨先物ポジションにおいて、投機筋の円ロングポジション(ネット)が6万枚(7,500億円)を超 え1993年以降最大に積み上がった水準(65,920枚)に近づき、ロングポジションの巻き戻しが起こりやすい状況にあ ること、②14~15日のG20財務相・中央銀行総裁会議を控え、本邦政府高官から円高ドル安の進行に懸念を示す発言 が相次いでいることなどから、円高ドル安の進行も最終局面に近づいていると考えます。 その他の注目材料として、米国では13日のベージュブックや本格化する決算発表、中国では15日のGDP(国内総生 産)などが挙げられます。 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第301号 加入協会:一般社団法人投資信託協会/一般社団法人日本投資顧問業協会 URL:http://www.alamco.co.jp 本資料は、朝日ライフ アセットマネジメント(以下、当社といいます)が、投資の参考となる情報提供を目的として作成したもので、特定の商品に対する投資勧誘を意図するものではあり ません。本資料は当社が信頼できると判断した情報に基づき作成しておりますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。資料中に記載されたグラフ、数値等は過去の 実績であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。また、コメントについては作成日時点での判断であり、将来予告なく変わることがあります。最終的な投資決定はお客 様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 1604072
© Copyright 2025 ExpyDoc