ベトナム:VINACOMIN 利益減少 2016 年 9 月 15 日掲載 9 月 9 日付けの地元報道によると、VINACOMIN の石炭販売量は順調だが、利益は多くの理由(採掘部 門での環境経費の増加と露天掘り炭鉱での高い剥土比)により減少している。 既存炭鉱の深度は 300m と深部化しているが、その石炭生産量は、全体の 50~60%を占め、露天掘り炭 鉱より大きな比率である。露天掘り炭鉱では、剥土量が急激に増加し、ベトナムの石炭の競争力を弱めて いる。 VINACOMIN は、不利な状況のなか、経費削減の継続、生産事業の再構築、市場の需要に応じた石炭生 産、生産量の削減に取り組んでいる。石炭生産量は石炭販売量の 97%にもかかわらず、石炭価格の低下に て、その収益は前期以上に減少しているが、労働者の仕事と収入の確保に努めている。 他方、生産経費の 25%という高い課税と手数料により、石炭価格は上昇し、石炭産業は困難な競争に巻 き込まれている。7 月 1 日以降、石炭への課税が 3%増加、VINACOMIN は政府に対して、石炭産業は困 難であるとして、課税と手数料の削減を申し入れた。 また、VINACOMIN は、再構築の実行と多くの地域での投資の撤収、調査・探査・認可活動の準備、差 し迫った事業を保証するいくつかの計画の実行に関して、多くの提案を行なっている。特に、緊急の投資 プロジェクトを保証するための特別な仕組みを申し入れている。 (石炭開発部 辻 誠) おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確 な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとら れた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の 図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願 い申し上げます。
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