群馬県の免税店数は66で全国第36位 ぐんまのデータ ∼延べ外国人宿泊者数との関連でみるとやや少ない∼ ○外国人旅行者などの非居住者が消費税を支払わずに商品を購入できる(注1)免税店(輸出物品 販売場) の数は、 2015年4月現在、 群馬県内に66あり、 全国第36位である(図表1) 。 上位には、 東京都や大阪府、北海道など外国人が多く訪れる都道府県が並んでいる。本県は、近隣の茨 城県の149(第21位)や栃木県の134(第23位)と比較しても低位にある。 ○免税店数と延べ外国人宿泊者数との関連でみると、群馬県は延べ外国人宿泊者数に比べ免税 店数がやや少ないと考えられる(注2) (図表2)。 ○免税店数が多いことは、買い物の利便性が高まり外国人旅行者数の増加やそれに伴う観光消 費額の増大につながる。政府は、外国人の観光消費額増大による効果を地方に行き渡らせる ため、20年までに地方の免税店数を15年4月の6554から2万に増加させる方針(注3)である。 本県においても、より一層の地域経済の活性化をはかるため、免税店数の増加が期待される。 図表1 免税店数の都道府県別順位 (2015年4月1日現在) 図表2 免税店数と延べ外国人宿泊者数の関係 (延べ宿泊者数50万人以下の都道府県) 順位 都道府県名 1 東 京 都 5,469 500 2 大 阪 府 2,316 450 3 北 海 道 1,132 4 福 岡 県 1,011 5 神奈川県 994 6 千 葉 県 801 7 京 都 府 772 8 兵 庫 県 701 10 愛 知 県 埼 玉 県 672 茨 城 県 23 栃 木 県 149 合 計 R² = 0.9405 400 350 広島県 300 宮城県 250 三重県 200 茨城県 150 新潟県 群馬県 50 0 10 外国人宿泊者 数に比べ、免 税店数が多い 鹿児島県 岡山県 栃木県 香川県 宮崎県 0 134 20 66 18,779 長崎県 石川県 滋賀県 和歌山県 大分県 外国人宿泊者数 に比べ、免税店 数が少ない 30 延べ外国人宿泊者数 (中 略) 群 馬 県 y = 0.0004x + 36.931 100 (中 略) 36 埼玉県 500 (中 略) 21 店 免税店数 9 店舗数 40 50 万人 (注)延べ外国人宿泊者数が50万人以上の東京都(1,345万人)や大阪府(584万人)、北海 道(403万人) などの15都道府県は、数値が大きく異なるため表示していない。 (注1)非居住者は、通常生活の用に供する物品を一定額購入する場合に(例えば、家電等の一般物品の場合1万円 超、食料品等の消耗品の場合5千円超50万円まで)消費税の支払いが免除される。 (注2)免税店数と関係の深い延べ外国人宿泊者数を選び、回帰分析を行った(相関係数は0.97)。 (注3)政府は免税店数の増加をはかるため、免税手続きを店舗毎に行う方式に加え、15年4月からショッピング センターや商店街などでは、専用の免税手続きカウンターを設けることにより、一括して委託できるよう制 度を変更した。 ※出典:免税店数は観光庁資料(2015年4月1日現在、原典、国税庁) 、延べ外国人宿泊者数は観光庁「宿泊旅行 統計調査」 (2014年)をもとに群馬経済研究所で作成。 (担当:松下 均) 群馬経済研究所・ぐんま経済 '15.8.1
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