“⼤和投資信託”ツイッター @DaiwaAM 情報提供資料 2015年3月6日 No.155 『豪ドル』底入れのタイミングを探る 『豪ドル』は、『鉄鉱石価格の下落』と『豪中銀の豪ドル高牽 制発言』が昨年来、大きな下押し圧力になってきたが、今年 2月以降は下値抵抗力を強めつつある。 ■ 『豪中銀の豪ドル高牽制発言』 豪中銀メンバーの中で、豪ドル高牽制発言で具体的な 為替水準に言及したのは、昨年1月、元AIG(豪州産 業連盟)出身で産業界に太い繋がりを持つリドアウト理事 が『豪州にとって望ましい為替水準は1豪ドル=0.80米 ドル近辺である』。昨年12月、スティーブンス総裁が『私は 1年前に1豪ドル=0.95米ドルより0.85米ドルが好まし いと言った 。今、再度、聞かれた ら、0.85米ドルより 0.75米ドルが好ましいと答える』と発言した。 『豪ドル』は1月末に2009年5月の水準0.78米ドルま で下落したあと、2月以降は0.78米ドル近辺で底入れ のタイミングを模索している。 ■ 『鉄鉱石価格の下落』 鉄鉱石は豪州最大の輸出産品であり、輸出全体の 26.5%を占め、その価格変動は『豪ドル』に大きく影響 する。中国は金融危機以降、先進国に代わって鉄鉱 石価格の実質的なプライス・リーダーになった。中国(青島 港)の鉄鉱石(日次)輸入価格の算出が2009年5月か ら始まったが、それ以降、中国の鉄鉱石輸入が急増し、 価格の急騰が始まった【図表1】。 昨年来、鉄鉱石価格は中国・世界経済の減速懸念を 背景に下落基調となった。今年1月末には、中国が大 量輸入を開始する前(2009年5月)の水準62米ドル台 まで低下した。2月以降は62米ドル台で下げ止まりを見 せており、底入れのタイミングを模索している。 ■ 『豪ドル』下値抵抗力が強まる 中国経済の減速が懸念される中で、豪州から中国への 鉄鉱石輸出は伸びを加速させている【図表2】。豪州 産の鉄鉱石は、鉄含有量が62%程度と、中国産の 33%程度に比較して高品質である。生産コストは豪州 がトン当たり40米ドル程度、中国が90米ドル程度とのレ ポートがある。価格の下落で、中国の高コストの鉱山が 【図表1】 (1豪㌦=米㌦) 1.2 減産に追い込まれており、価格の下げ止まりが見られる。 『豪ドル』は2月以降、マイナス材料に対して抵抗力を強め ている。2月3日の『豪中銀の利下げ』、12日の『予想を 大幅に下回る雇用統計』の発表と、いずれも『豪ドル』 にとって大きなマイナス材料であったが、発表の瞬間は売ら れたものの、市場は悪材料織込み済みであったかのよう に、その後は買い戻され、その日は前日比ほぼ変わらず で終わった。対円では円安効果もあり、豪ドルの下値を 切り上げつつある。 豪ドル(対米ドル)為替相場と中国の鉄鉱石価格 (2009年5月27日~2015年3月4日) (米㌦/トン) 200 180 1.1 豪ドル(対米ドル) (左軸) 160 140 1.0 120 0.9 100 鉄鉱石価格(右軸) 80 0.8 60 0.7 ‘09/5/27 40 ‘10/1 ‘11/1 ‘12/1 【図表2】 豪州 鉄鉱石輸出量(中国向け) (億トン) 6 (2000年~2014年) 5 ‘14/1 ‘13/1 ‘15/1 【図表3】 豪ドル(対円)為替相場 (1豪㌦=円) 110 (2009年5月27日~2015年3月4日) 100 4 3 90 2 80 1 0 '00 '01 '02 '03 '04 '05 '06 '07 '08 '09 '10 '11 '12 '13 '14 70 ‘09/ ‘10/1 5/27 ‘11/1 ‘12/1 ‘13/1 ‘14/1 ‘15/1 (出所)ブルームバーグ ※次ページの「当資料のお取扱いにおけるご注意」をご覧下さい。 (1/2) 投資信託の留意点 以下の記載は、金融商品取引法第 37 条により表示が義務付けられている事項です。お客さまが実際にご購入される個々の ファンドに適用される費用やリスクとは内容が異なる場合がありますのでご注意ください。ファンドにかかる費用の項目 や料率等は販売会社や個々のファンドによって異なるため、費用の料率は大和投資信託が運用する一般的なファンドのう ち、徴収するそれぞれの費用における最高料率を表示しております。また、特定ファンドの取得をご希望の場合には、当 該ファンドの「投資信託説明書(交付目論見書)」をあらかじめ、または同時にお渡しいたしますので必ずご覧いただき、 投資に関する最終決定はお客さまご自身の判断でなさるようお願いします。 お客さまにご負担いただく費用 ファンドのご購入時や運用期間中には以下の費用がかかります。 直接的にご負担いただく費用 購入時手数料 料率の上限は、3.24%(税込) です。 換金手数料 料率の上限は、1.296%(税込) です。 信託財産留保額 料率の上限は、0.5%です。 保有期間中に間接的にご負担いただく費用 運用管理費用(信託報酬) その他の費用・手数料 費用の料率の上限は、年率2.1816%(税込) です。 監査報酬、有価証券売買時の売買委託手数料、先物取引・オプション取引 等に要する費用、資産を外国で保管する場合の費用等を信託財産でご負 担いただきます。 (その他の費用・手数料については、 運用状況等により 変動するため、事前に料率、上限額等を示すことができません。 ) ※ 手数料等の合計額については、保有期間等に応じて異なりますので、表示することができません。 ※ ファンドにより異なりますので、詳しくは販売会社にお問合わせください。 ※ 詳細につきましては、 「投資信託説明書(交付目論見書)」をご覧ください。 ファンドのリスクについて ファンドは値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)に投資しますので、基準価額は大きく 変動します。したがって、投資元本が保証されているものではありません。信託財産に生じた利益および損失はすべ て投資者に帰属します。投資信託は預貯金とは異なります。また、新興国には先進国とは異なる新興国市場のリスク などがあります。リスクの要因については、ファンドが投資する有価証券等により異なりますので、お申込みにあた っては、ファンドの「投資信託説明書(交付目論見書) 」をご覧ください。 当資料のお取扱いにおけるご注意 ◆当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的として 大和証券投資信託委託株式会社が作成したものであり、勧誘を目的とした ものではありません。投資信託のお申込みにあたっては、販売会社よりお渡しする「投資信託説明書(交付目論見書) 」の内容 を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。 ◆当資料は信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。運用実 績などの記載内容は過去の実績であり、将来の成果を示唆・保証するものではありません。記載内容は資料作成時点のものであ り、予告なく変更されることがあります。 販売会社等についてのお問合わせ フリーダイヤル 0120-106212(営業日の9:00∼17:00) ホームページアドレス http://www.daiwa-am.co.jp/ (2/2)
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