新薬製造などにより業況は上向いている。

⑨バイオテクノロジー関連分野
・医薬品分野では、新薬製造などにより業況は上向いている。
・医薬品の製品化に向けた研究では、ニューバイオは制約が多いのでオールド
バイオを主に研究している。
・その他に、ティッシュエンジニアリングに取り組む企業(法的手続きが必要
であるため商品化は2003年を予定)や、醸造(清酒・みそ・しょう油・
焼酎)用の「種こうじ」の生産技術を活かし食品等への応用を研究している
企業もある。
(企業のコメント)
・昨年発売した医薬品の売り上げ増により業況は上向き、本年度も新薬開発を予定。狂牛病問題による影
響は、現状ではほとんど無いが、今後の規制等の動向が懸念。研究開発については、ニューバイオは製
品 製 造 技 術 と し て は 制 約 が 多 い の で 、「 天 然 物 由 来 ・ オ ー ル ド バ イ オ 」 主 体 で 研 究 中 。 (医 薬 品 )
・バイオ技術による化粧品を製造販売しているが、固定客の多い分野であり業況は横ばい。全成分表示、
海 外 メ ー カ ー の 参 入 、 狂 牛 病 問 題 等 環 境 は 厳 し く な っ て き て い る 。 (化 粧 品 )
・ オ ー ル ド バ イ オ ( 醗 酵 技 術 ) を 用 い た 医 薬 品 ( 原 薬 )、 動 物 薬 等 を 製 造 し て お り 、 業 況 は 順 調 。 (医 薬
品)
・ 培 養 皮 膚 ・ 軟 骨 等 の 研 究 中 で あ る が 、事 業 化 に は 、医 療 用 具 と 同 様 に 製 造 承 認 の 取 得 が 必 要 で あ る た め 、
販 売 開 始 は 2 0 0 3 年 の 予 定 。新 規 参 入 者 も 同 じ 手 続 き が 必 要 で あ り 、国 内 市 場 で 競 う 場 合 に は 、ス ピ ー
ド、薬事関係のノウハウの面で優位性を持つ。ただし、海外市場では、既に事業化されている事例もあ
り 、 特 に 優 位 と は い え な い 。 (自 家 培 養 皮 膚 )
・酒の生産量は毎年4∼5%減産。みその生産も逐年減産の傾向であり、しょう油・焼酎も需要の拡大が
みられないなど、状況はあまり良いとはいえない。菌の大量培養等の技術により食品等への応用を研究
中 。 (種 麹 製 造 )
⑩都市環境整備関連分野
・街路灯などの景観材料関連分野は、主力の公共需要が年度末で終了したこと
に加え、この先の需要も見込めず厳しい状況にあり、中心市街地活性化法や
PFI関連事業に伴う需要に期待している。また、新規需要開拓のため環境・
福祉調和型、IT内蔵型等の新製品開発に取り組んでいる。
・賃貸住宅関連分野は、土地有効利用やニーズにマッチした賃貸住宅の住み替
え需要が依然高く好調である。一方、建築設計は住宅分野に明るさが見られ
るが、公共事業の減少から売り上げは落ちている。
(企業のコメント)
・街路灯はほとんどが公共事業向けであり、年度末に当たる前期に比べ売り上げが大幅に減少傾向。デザ
イン性に富んだオリジナル商品を供給しているが、需要減少、コストダウンから苦戦しており、前年同
期 比 3 割 減 。 中 心 市 街 地 活 性 化 法 に 伴 う 需 要 に 期 待 。 (街 路 灯 )
・鋳物製マンホール蓋や車止め等の景観関連は8割が公共事業向けであり、年度末需要が終了するととも
に公共事業の伸びが期待できないため厳しい状況。他社製品との差別化、新規需要分野(環境調和型・
I T 内 蔵 ) の 製 品 開 発 に 取 り 組 み 中 。 (鋳 物 製 景 観 材 )
・賃貸住宅関連は、地主の土地有効利用及びニーズにマッチした賃貸住宅への住み替え需要が、依然高く
好 調 で あ る 。 福 祉 ・ 高 齢 者 向 け 住 宅 に 取 り 組 み 中 。 (賃 貸 住 宅 )
・ 建 築 設 計 は 、住 宅 分 野 に 若 干 の 明 る さ が 見 ら れ る が 、公 共 事 業 の 減 少 か ら 全 体 で は 売 り 上 げ は 減 少 傾 向 。
中 心 市 街 地 活 性 化 法 ・ 環 境 ・ P F I 関 連 事 業 に 期 待 。 (建 築 設 計 )