宅森昭吉のファンダメンタルズ

宅森昭吉のファンダメンタルズ
7⽉11⽇〜7⽉15⽇に発表される主要経済指標予測
―5⽉分の機械受注(除く船舶電⼒の⺠需ベース)の前⽉⽐+1.0%程度と2カ⽉ぶり増加か―
―6⽉分のマネーストック「M2」平残・前年同⽉⽐は前年の反動で若⼲伸び率を⾼めるか―
―6⽉分国内企業物価指数・前年同⽉⽐は15カ⽉連続の低下か―
―5⽉分の第3次産業活動指数・前⽉⽐は▲0.8%程度とマイナスの伸び率に転じるか―
5⽉分機械受注(除く船舶電⼒の⺠需ベース、以下除船電⺠需)の前⽉⽐は+1.0%程度と2カ⽉ぶり
の増加になると予測する。機械受注(除船電⺠需)の前年同⽉⽐は5⽉分では▲10.6%程度と2カ⽉連
続の減少になるとみた。3⽉末時点の情報に基づく4〜6⽉期の機械受注(除船電⺠需)⾒通しは前期⽐▲
3.5%だが、5⽉分が予測通りなら、4〜6⽉期の実績は下振れる可能性が⼤きくなろう。関連データの⼯作
機械受注・内需・前年同⽉⽐は、4⽉分の▲19.6%の減少から5⽉分では▲26.5%の減少へと、6.
9ポイント悪化していることなどを考慮した。
(次⾴へ)
◎⽶国
発表⽇
時間
指標
23:00
⽣産者価格指数
⽣産者価格指数(⾷料エネルギー除く)
⼩売売上⾼
⼩売売上⾼(ex.auto)
消費者物価指数
消費者物価指数コア
鉱⼯業⽣産指数
設備稼働率
企業在庫
時間
指標
14(⽊)
21:30
15(⾦)
21:30
21:30
21:30
21:30
21:30
22:15
22:15
予想
(⽉)
(⽇本)
(単位)
過去分
5⽉
4⽉
3⽉
(6⽉分)
(前⽉⽐%)
(+0.3)
+0.4
+0.2
▲0.1
(6⽉分)
(前⽉⽐%)
(+0.2)
+0.3
+0.1
▲0.1
(6⽉分)
(前⽉⽐%)
(+0.3)
+0.5
+1.3
▲0.3
(6⽉分)
(前⽉⽐%)
(+0.3)
+0.4
+0.8
+0.4
(6⽉分)
(前⽉⽐%)
(+0.3)
+ 0.2
+0.4
+0.1
(6⽉分)
(前⽉⽐%)
(+0.2)
+ 0.2
+0.2
+0.1
(6⽉分)
(前⽉⽐%)
(+0.4)
▲0.4
+0.6
▲1.0
(6⽉分)
(%)
(75.1)
74.9
75.3
74.8
(5⽉分)
(前⽉⽐%)
(+0.1)
-
+0.1
+0.3
◎⽇本
発表⽇
予想
(⽉)
機械受注 (船舶電⼒除く⺠需)
8:50
機械受注 (船舶電⼒除く⺠需)
8:50
マネーストック M2
8:50
マネーストック M3
8:50
マネーストック 広義流動性
国内企業物価指数
12(⽕)
8:50
8:50
国内企業物価指数
13:30
第3次産業活動指数
( )内は暫定予測値。後⽇変更する可能性があります。
11(⽉)
8:50
(単位)
(+1.0)
過去分
5⽉
4⽉
3⽉
-
▲11.0
+5.5
(5⽉分)
(前⽉⽐%)
(5⽉分)
(前年同⽉⽐%)
(▲10.6)
-
▲8.2
+3.2
(6⽉分)
(前年同⽉⽐%)
(+3.5)
+3.4
+3.4
+3.2
(6⽉分)
(前年同⽉⽐%)
(+2.9)
+2.8
+2.8
+2.6
(6⽉分)
(前年同⽉⽐%)
(+2.0)
+2.1
+2.7
+3.2
(6⽉分)
(前⽉⽐%)
(▲0.2)
+0.2
▲0.4
▲0.1
(6⽉分)
(前年同⽉⽐%)
(▲4.2)
▲4.2
▲4.2
▲3.8
(5⽉分)
(前⽉⽐%)
(▲0.8)
-
+1.4
▲0.5
<その他指標>
7/13(⽔)
(⽇)5⽉分鉱⼯業⽣産指数・確報
本レポートは、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断に
関しましては、お客様ご自身の判断でなさるようお願い致します。
このレポートに記載された内容は今後予告なく変更されることがあります。また、SMBCフレンド証券は、このレポートに記載
された内容に関し、正確性・完全性を保証するものではありませんのでご了承ください。
6⽉分のマネーストック「M2」平残・前年同⽉⽐は+3.5%程度と5⽉分の+3.4%から若⼲伸び率を
⾼めると予測する。15年6⽉分の「M2」前⽉⽐年率は+1.6%、16年5⽉分は同+5.4%だった。
前年同⽉の前⽉⽐が低いので、前年同⽉⽐の伸び率は上昇しやすいであろう。関連デ-タの6⽉分の⽇銀券平
残前年同⽉⽐は+6.2%で5⽉分の同+6.5%から伸び率を⾼めている。主要銀⾏貸出動向アンケート
調査によれば、4⽉調査の資⾦需要判断DIは+5で1⽉調査の+8から3ポイント低下した。地公体等向け
同DIは4⽉調査が0で1⽉調査の+3からこちらも3ポイント低下した。⼀⽅、個⼈向け同DIは4⽉調査が
+9で1⽉調査の▲1から10ポイント上昇した。マイナス⾦利政策導⼊後、借り替えを中⼼に住宅ローン関連の
資⾦需要が増えたようだ。貸出の伸びはプラス・マイナス両⽅向の変化が⾒られる。04年4⽉にマネーストック統計
となってから史上最⾼だった13年11⽉分の同+4.4%の伸び率との差は0.9ポイント程度であろう。
6⽉分の「M3」平残・前年同⽉⽐は+2.9%程度と5⽉分の+2.8%から伸び率を⾼めると予測する。
マネーストック統計となってから史上最⾼だった13年11⽉分・14年1⽉分の同+3.5%の伸び率との差は
0.6ポイント程度になろう。15年6⽉分の「M3」前⽉⽐年率は+1.5%、16年5⽉分は同+4.
4%だった。
6⽉分の「広義流動性」平残・前年同⽉⽐は+2.0%程度と5⽉分の+2.1%から若⼲伸び率が低下
すると予測する。マネーストック統計となってから史上最⾼だった15年8⽉分の+4.7%の伸び率との差は2.
7ポイント程度になろう。15年6⽉分の「広義流動性」の前⽉⽐年率は+3.5%、16年5⽉分は同▲1.
5%であった。また、6⽉のドル円レートの前年同⽉⽐は▲14.7%程度と、5⽉分の▲9.6%から円⾼⽅
向への変化になるとみる。6⽉分では為替は「広義流動性」の前年同⽉⽐の低下要因になりそうだ。
6⽉分国内企業物価指数の前⽉⽐は▲0.2%程度とみた。前年同⽉⽐は▲4.2%程度と4⽉分・5
⽉分の同▲4.2%と同程度の下落率になるとみた。前年同⽉⽐は15カ⽉連続の低下になると予測する。関
連指標である⽇経商品指数17種の6⽉末の前年同⽉⽐は▲11.4%で5⽉末の同▲10.9%と概ね
同程度の下落率であることなどを参考に判断した。
5⽉分の第3次産業活動指数は4⽉分が前⽉⽐+1.4%であった反動もあり▲0.8%程度のマイナス
の伸び率を予測する。5⽉分商業動態統計からみると卸売業が前⽉⽐マイナスに寄与しそうだ。
(7⽉1⽇現在)
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