宅森昭吉のファンダメンタルズ

宅森昭吉のファンダメンタルズ
6⽉27⽇〜7⽉1⽇に発表される主要経済指標予測:暫定版
―5⽉分鉱⼯業⽣産指数は前⽉⽐▲0.2%程度の減少か―
―5⽉分新設住宅着⼯⼾数の前年同⽉⽐は5カ⽉連続の増加か―
―6⽉分東京都区部消費者物価指数・⽣鮮⾷品を除く総合前年同⽉⽐6カ⽉連続下落か―
―5⽉分全国消費者物価指数・⽣鮮⾷品を除く総合前年同⽉⽐▲0.5%程度に下落率拡⼤か―
―5⽉分有効求⼈倍率は1.35倍程度と、91年10⽉分の1.36倍以来の⾼⽔準なるか―
1◎⽶国
発表⽇
時間
指標
28(⽕)
21:30
21:30
23:00
29(⽔)
21:30
21:30
21:30
1(⾦)
23:00
予想
(⽉)
(⽇本)
実質GDP事前推定値
GDPデフレーター事前推定値
CB消費者信頼感指数
個⼈所得
個⼈消費
PCE物価指数コア
ISM景況指数(製造業)
(単位)
過去分
5⽉
4⽉
3⽉
4-6⽉期
(前期⽐年率%)
(+2.8)
4-6⽉期
(前期⽐年率%)
(+1.2)
1-3⽉:+0.6、10-12⽉:+0.9
(92.3)
92.6
(6⽉分)
1-3⽉:+0.8、10-12⽉:+1.4
94.7
96.1
(5⽉分)
(前⽉⽐%)
(+0.3)
-
+ 0.4
+ 0.4
(5⽉分)
(前⽉⽐%)
(+0.3)
-
+ 1.0
+ 0.1
(5⽉分)
(前⽉⽐%)
(+0.2)
-
+ 0.2
+ 0.1
(6⽉分)
(%)
(51.0)
51.3
50.8
51.8
◎⽇本
発表⽇
時間
指標
予想
(⽉)
過去分
4⽉
3⽉
(5⽉分)
(前年同⽉⽐%)
(▲1.9)
-
▲ 0.9
▲ 1.0
(5⽉分)
(前年同⽉⽐%)
(▲1.6)
-
▲ 0.7
▲ 1.2
(5⽉分)
(前⽉⽐%)
(▲0.2)
-
+ 0.5
+3.8
(5⽉分)
(前年同⽉⽐%)
(+2.0)
-
▲ 3.3
+0.2
(5⽉分)
(前年同⽉⽐%)
(+6.9)
-
+ 9.0
+8.4
(6⽉分)
(前⽉⽐%)
(▲0.2)
0.0
0.0
+0.3
8:30
商業販売額 ⼩売業
百貨店・スーパー販売
鉱⼯業⽣産指数 速報
鉱⼯業⽣産指数 速報
新設住宅着⼯⼾数
東京都区部CPI 総合
東京都区部CPI 総合
(6⽉分)
(前年同⽉⽐%)
(▲0.4)
▲ 0.5
▲0.4
▲0.1
8:30
東京都区部CPI ⽣鮮⾷品除く総合
(6⽉分)
(前⽉⽐%)
(▲0.1)
0.0
+0.1
+0.3
8:30
東京都区部CPI ⽣鮮⾷品除く総合
(6⽉分)
(前年同⽉⽐%)
(▲0.5)
▲ 0.5
▲0.3
▲0.3
8:30
東京都区部CPI ⾷料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合
(6⽉分)
(前⽉⽐%)
(▲0.1)
0.0
+0.3
+0.5
8:30
東京都区部CPI ⾷料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合
(6⽉分)
(前年同⽉⽐%)
(+0.4)
+ 0.5
+0.6
+0.6
8:30
(5⽉分)
(前⽉⽐%)
(+0.1)
-
+0.2
+0.1
8:30
全国CPI 総合
全国CPI 総合
(5⽉分)
(前年同⽉⽐%)
(▲0.5)
-
▲0.3
▲0.1
8:30
全国CPI ⽣鮮⾷品除く総合
(5⽉分)
(前⽉⽐%)
(0.0)
-
+0.3
+0.1
29(⽔)
8:50
30(⽊)
8:50
8:50
8:50
14:00
1(⾦)
(単位)
8:30
8:30
全国CPI ⽣鮮⾷品除く総合
(5⽉分)
(前年同⽉⽐%)
8:30
全国CPI ⾷料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合
(5⽉分)
(前⽉⽐%)
5⽉
(▲0.5)
-
▲0.3
▲0.3
(0.0)
-
+0.3
+0.3
8:30
全国CPI ⾷料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合
(5⽉分)
(前年同⽉⽐%)
(+0.6)
-
+0.7
+0.7
8:30
家計調査 ⼆⼈以上世帯実質消費⽀出
(5⽉分)
(前年同⽉⽐%)
(▲1.1)
-
▲0.4
▲5.3
8:30
家計調査⼆⼈以上世帯のうち勤労者世帯実質消費⽀出
(5⽉分)
(前年同⽉⽐%)
(▲1.4)
-
+1.4
▲4.9
(5⽉分)
(倍)
(1.35)
-
1.34
1.30
(5⽉分)
(%)
(3.2)
-
3.2
3.2
有効求⼈倍率
8:30
完全失業率
8:50
⽇銀短観
( )内は暫定予測値。後⽇変更する可能性があります。
8:30
(7⽉調査)
(※6/21ロイター短観・6⽉調査発表後に予測レポート作成予定)
<その他指標>
7/1(⾦) 消費動向調査・6⽉調査
本レポートは、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断に
関しましては、お客様ご自身の判断でなさるようお願い致します。
このレポートに記載された内容は今後予告なく変更されることがあります。また、SMBCフレンド証券は、このレポートに記載
された内容に関し、正確性・完全性を保証するものではありませんのでご了承ください。
5⽉分商業販売額・⼩売業の前年同⽉⽐は▲1.9%程度と、4⽉分の同▲0.9%からマイナス幅は拡
⼤すると予測する。5⽉分の主要百貨店の売上⾼(既存店ベース)前年同⽉⽐は4⽉分に⽐べて幾分悪化し
ているところが多い。新⾞新規登録届出台数(乗⽤⾞)の前年同⽉⽐は、4⽉分の+2.2%の増加から5
⽉分では同▲1.4%の減少に転じたので、⾃動⾞⼩売業の5⽉分の前年同⽉⽐は4⽉分の同+0.4%
の増加から減少に転じるとみた。
また、5⽉分の百貨店・スーパー(旧⼤型⼩売店)販売・前年同⽉⽐は▲1.6%程度と予測した。4⽉分
の前年同⽉⽐▲0.7%に続き3カ⽉連続のマイナスになるとみた。スーパーの売上⾼の動きを⽇経ナウキャスト⽉
次売上⾼でみると、4⽉分の前年同⽉⽐+0.6689%の増加に対し5⽉分は同▲0.1818%と減
少に転じていることなどを参考に、主要百貨店の動向などと、総合的に判断して予測した。
5⽉分の鉱⼯業⽣産指数(速報値)の前⽉⽐は▲0.2%程度と暫定的に予測する。前⽉⽐減少なら3
カ⽉ぶりになろう。製造⼯業⽣産予測指数は前⽉⽐+2.2%だが、これを⼤きく下回る前⽉⽐になろう。また、
5⽉分の鉱⼯業⽣産指数の前年同⽉⽐は+2.0%程度と、4⽉分の同▲3.3%の減少から増加に転じ
ると暫定的に予測する。
経済産業省が公表している5⽉分鉱⼯業⽣産指数の先⾏き試算値前⽉⽐は、最頻値で0.0%、90%
の確率に収まる範囲で▲1.0%〜+1.0%になる⾒通しだ。暫定的予測では先⾏き試算値の数字からの若
⼲の下振れを考慮した。
景気ウォッチヤー調査・製造業・現状⽔準判断DIは16年2⽉分では45.1、3⽉分では45.7、4
⽉分では42.5、5⽉分では41.5であることなども考慮した。先⾏きの持ち直し動向を占う上で、同時に発
表される製造⼯業予測指数の6⽉分と7⽉分の動向と、経済産業省が公表する6⽉分鉱⼯業⽣産指数の先⾏
き試算値が注⽬される。
5⽉分の新設住宅着⼯⼾数の前年同⽉⽐は+6.9%程度と5カ⽉連続の増加になるとみた。また、5⽉
分の住宅着⼯・年率換算・季節調整値は99.0万⼾程度と4⽉分の99.5万⼾・3⽉分の99.3万
⼾に近い⽔準になるとみた。⽇銀の⾦融政策にマイナス⾦利が導⼊されたことで、住宅ローンは借り換えの動きが活
発になっているが、ローン⾦利の低下は住宅着⼯のインセンティヴにもなっているのだろう。5⽉の前半では消費税率
引き上げ再延期は織り込まれておらず駆け込み需要的な動きも下⽀え要因であろう。
(次⾴へ)
本レポートは、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断に
関しましては、お客様ご自身の判断でなさるようお願い致します。
このレポートに記載された内容は今後予告なく変更されることがあります。また、SMBCフレンド証券は、このレポートに記載
された内容に関し、正確性・完全性を保証するものではありませんのでご了承ください。
景気ウォッチャー調査の住宅関連の現状⽔準判断DIは、16年1⽉分45.3、2⽉分45.8、3⽉
分47.8、4⽉分47.0と底堅く推移したあと、44.7へ低下した。なお、先⾏指標となる国⼟交通省発
表の建築確認交付件数の前年同期⽐は、14年7〜9⽉期は▲15.0%、10〜12⽉期は▲21.
7%と2ケタの減少率が続いた後、15年1〜3⽉期は▲0.5%と⼩幅な減少率に縮⼩し、4〜6⽉期で
+0.7%、7〜9⽉期で+0.8%、10〜12⽉期は+1.6%と消費税増税後の落ち込みから回復
しプラスの伸び率になってきていることなどを総合的に判断し予測した。
6⽉分の東京都区部消費者物価指数総合と⽣鮮⾷品を除く総合の前⽉⽐は、▲0.2%程度、▲0.
1%程度と予測する。東京都区部消費者物価指数・総合は前年同⽉⽐▲0.4%程度(4カ⽉連続下落)、
⽣鮮⾷品を除く総合の前年同⽉⽐は▲0.5%程度(6カ⽉連続下落)と予測する。エネルギー関連は電気
代や都市ガス代は前⽉⽐下落だが、ガソリンは前⽉⽐上昇になろう。⽣鮮野菜は前⽉⽐でやや上昇、⽣鮮果物は
前⽉⽐でやや下落となりそうだ。また、⾷料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合は、前⽉⽐▲0.1%程度とみ
た。前年の⽔準の関係で、前年同⽉⽐は+0.4%程度と5⽉分の+0.5%より伸び率は鈍化するものの1
4カ⽉連続の上昇になるとみた。
⽇経ナウキャスト⽇次物価指数T指数・5⽉分は前年同⽉⽐+0.40%と4⽉分の同+0.72%から
伸び率が鈍化した。⽇経ナウキャスト⽇次物価指数の直近の動きをみると、6⽉13⽇の7⽇移動平均は+0.
24%である。6⽉13⽇の値は+0.72%だ。また、SRI⼀橋⼤学・週次消費者購買価格指数・総合
の前年⽐は4⽉4⽇+0.33%、4⽉11⽇+0.23%、4⽉18⽇+0.36%、4⽉25⽇+
0.07%、5⽉2⽇+0.20%、5⽉9⽇+0.05%、5⽉16⽇+0.12%、5⽉23⽇+
0.13%、5⽉30⽇+0.13%と、4⽉より5⽉のほうが上昇率が鈍化してきていることなどを参考にし
た。
5⽉分の全国消費者物価指数・総合の前年同⽉⽐は、4⽉分の▲0.3%からマイナス幅が拡⼤し、▲0.
5%程度になると予測する。前⽉⽐は+0.1%程度とみる。5⽉分の全国消費者物価指数・⽣鮮⾷品を除く
総合の前年同⽉⽐は、4⽉分の▲0.3%からマイナス幅が拡⼤し▲0.5%程度になると予測する。前⽉⽐
は0.0%程度とみる。東京都区部に続き、全国ベースでも⽣鮮⾷品を除く総合の前年同⽉⽐のマイナス幅が拡
⼤すれば、⽬先、追加の⾦融緩和期待が⾼まる要因のひとつとなろう。また、5⽉分の⾷料(酒類を除く)及びエネル
ギーを除く総合の前年同⽉⽐は+0.6%程度と4⽉分の+0.7%より伸び率がやや鈍化すると予測する。
但し、前年同⽉⽐は98年8⽉までの連続上昇以来、17年9カ⽉ぶりの32カ⽉連続プラスになりそうだ。前
⽉⽐は0.0%程度になろう。
(次⾴へ)
本レポートは、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断に
関しましては、お客様ご自身の判断でなさるようお願い致します。
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関連データをみると、総務省の消費者物価指数と同様のラスパイレス算式・銘柄選定基準による⽇経ナウキャスト
⽇次物価指数S指数5⽉分は前年同⽉⽐+1.10%と、4⽉分の同+1.32%から伸び率が鈍化して
いる。また、5⽉分の東京都区部消費者物価指数(速報)では、総合の前年同⽉⽐は▲0.5%と4⽉分の
▲0.4%から下落率が拡⼤した。⽣鮮⾷品の前年同⽉⽐は▲1.9%の下落で4⽉分と同じだった。⽣鮮⾷
品の総合指数・前年同⽉⽐に対する寄与度差は0.00%だった。エネルギー全体の前年同⽉⽐は▲16.
0%で4⽉分の下落率の同▲16.4%からマイナス幅がやや縮⼩した。総合指数の前年同⽉⽐に対する寄与
度差は+0.03%で、上昇要因になった。⼀⽅、5⽉分ではテレビの前年同⽉⽐が+0.5%で4⽉分同+
10.8%から上昇率が⼤幅に鈍化した。総合指数の前年同⽉⽐に対する寄与度差は▲0.04%で、物価
下押し要因になった。5⽉分の消費者物価指数・総合の東京都区部(速報)の前⽉⽐は0.0%だった。また、
⼤阪市の総合5⽉分前年同⽉⽐は▲0.1%と4⽉分の同+0.1%の上昇から36カ⽉ぶりの下落になっ
た。5⽉分の前⽉⽐は+0.1%だった。
5⽉分の⽣鮮⾷品を除く総合の前年同⽉⽐は、東京都区部(速報)は▲0.5%で4⽉分の▲0.3%
からマイナス幅が拡⼤した。5カ⽉連続の下落だ。5⽉分の前⽉⽐は0.0%だった。⼤阪市の⽣鮮⾷品を除く総
合の5⽉分前年同⽉⽐は4⽉分に続き2カ⽉連続0.0%だった。5⽉分の前⽉⽐は0.0%だった。5⽉
分の⾷料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合の前年同⽉⽐は、東京都区部(速報)は+0.5%で4⽉分
の+0.6%からやや鈍化したものの、これで13カ⽉連続の上昇になった。5⽉分の前⽉⽐は0.0%だった。
また、⼤阪市では5⽉分前年同⽉⽐は+0.4%で4⽉分の+0.5%から鈍化したものの、32カ⽉連続の
上昇となった。5⽉分の前⽉⽐は0.0%だった。
5⽉分の家計調査・⼆⼈以上世帯・実質消費⽀出は前年同⽉⽐▲1.1%程度と予測する。4⽉分の同▲
0.4%から悪化するとみた。季節調整値をみると、今年の4⽉分は2010年を100として94.4、昨年
4⽉分は94.1だったが、5⽉分は95.3と⾼かった。今年はこの反動が出よう。5⽉分の⼆⼈以上世帯の
うち勤労者世帯・実質消費⽀出の前年同⽉⽐は▲1.4%程度と、こちらも4⽉分の同+1.4%から悪化す
るとみた。5⽉分の関連指標をみると、新⾞新規登録届出台数(乗⽤⾞)の前年同⽉⽐は、4⽉分の+2.
2%の増加から5⽉分では同▲1.4%の減少に転じた。主要百貨店では売上⾼前年同⽉⽐が4⽉分に⽐べ
て幾分悪化しているところが多い。SRI⼀橋⼤学消費者購買⽀出指数の前年⽐は、4⽉4⽇+1.16%、
4⽉11⽇+2.24%、4⽉18⽇▲1.04%、4⽉25⽇▲1.15%、5⽉2⽇+0.57%、
5⽉9⽇+0.57%、5⽉16⽇+0.96%、5⽉23⽇▲1.79%、5⽉30⽇+0.08%
と4⽉より5⽉のほうがやや鈍化していることなどを参考にした。これらを総合的に判断し予測した。⼆⼈以上世帯・
実質消費⽀出の前⽉⽐は▲0.2%程度とみた。
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5⽉分の有効求⼈倍率は1.35倍程度と、4⽉分の1.34倍から⾼⽔準にきているもののやや上振れる
と予測する。有効求⼈倍率の1.00倍は有効求⼈数と有効求職者数が同じであることを意味し、1を上回ると
有効求⼈数が相対的に多く、雇⽤環境が良いことを⽰唆するデータである。4⽉分の1.34倍という⽔準は9
1年11⽉分の1.34倍以来、24年5カ⽉ぶりの⾼⽔準である。もし1.35倍になれば、91年10⽉
分の1.36倍以来の⽔準になる。有効求⼈倍率に対し先⾏性がある景気ウォッチャー調査の雇⽤関連の現状
⽔準判断DIは景気判断の分岐点50を上回り、16年2⽉分54.5、3⽉分55.4、4⽉分54.
2、5⽉分53.4と直近はややもたつく⽉もあるが⾼⽔準継続である。また、やや先⾏性があるとみられる新規求
⼈倍率は、16年2⽉分は1.92倍、3⽉分は1.90倍、4⽉分は2.06倍である。こうした情報を総
合的に判断し予測した。
5⽉分の完全失業率は3.2%程度と、4⽉分と同程度になると予測する。完全失業率を⼩数点第2位ま
でみると、男⼥計では5⽉分では3.19%であった。男性は3.35%、⼥性は2.98%だった。男⼥計の
4⽉分の推計季節指数は1.058で5⽉分は1.012だ。5⽉分は4⽉分から0.05ポイント上昇し
ても、3.2%にとどまれるので、5⽉分の季節調整値が⼤きく上昇する可能性は⼩さいとみた。4⽉分の完全失
業者を求職理由別にみると「勤め先都合」は前年同⽉差2万⼈減少、「⾃発的(⾃⼰都合)」は前年同⽉差1
万⼈増加だった。また、「収⼊を得る必要が⽣じたから」と答えた⼈は前年同⽉差0万⼈であった。
6⽉調査の⽇銀短観の予測値は、6⽉20⽇のQUICK短観・6⽉調査、6⽉21⽇のロイター短観・6⽉
調査の発表を待って算出します。
(6⽉15⽇現在)
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