宅森昭吉のファンダメンタルズ

宅森昭吉のファンダメンタルズ
8⽉8⽇〜8⽉12⽇に発表される主要経済指標予測:暫定版
―7⽉分のマネーストック・M2前年同⽉⽐は+3.4%程度と4カ⽉連続同じ伸び率か―
―6⽉分機械受注(除船電⺠需)前年⽐、5⽉分から減少率縮⼩も3カ⽉連続減少か―
―7⽉分国内企業物価指数・前年同⽉⽐は6⽉分から下落率が縮⼩か―
7⽉分のマネーストック「M2」平残・前年同⽉⽐は+3.4%程度と6⽉分の+3.4%と同程度の伸び
率になると予測する。7⽉分が予測通りで、過去の数字が変わらなければ、4カ⽉連続同じ前年同⽉⽐になる。1
5年7⽉分の「M2」前⽉⽐年率は+4.0%、16年6⽉分は同+1.3%だった。前年同⽉の前⽉⽐が
⾼いので、前年同⽉⽐の伸び率は上昇しにくいであろう。04年4⽉にマネーストック統計となってから史上最⾼だっ
た13年11⽉分の同+4.4%の伸び率との差は1.0ポイント程度であろう。
7⽉分の「M3」平残・前年同⽉⽐は+2.9%程度と6⽉分の+2.9%と同程度の伸び率になると予測
する。マネーストック統計となってから史上最⾼だった13年11⽉分・14年1⽉分の同+3.5%の伸び率と
の差は0.6ポイント程度になろう。15年7⽉分の「M3」前⽉⽐年率は+3.1%、16年6⽉分は同+
1.6%だった。
(次⾴へ)
◎⽶国
発表⽇
時間
指標
12(⾦)
23:00
⽣産者価格指数
⽣産者価格指数(⾷料エネルギー除く)
⼩売売上⾼
⼩売売上⾼(ex.auto)
企業在庫
時間
指標
21:30
21:30
21:30
21:30
予想
(⽉)
(⽇本)
(単位)
過去分
6⽉
5⽉
4⽉
(7⽉分)
(前⽉⽐%)
(+0.1)
+0.5
+0.4
+0.2
(7⽉分)
(前⽉⽐%)
(+0.3)
+0.4
+0.3
+0.1
(7⽉分)
(前⽉⽐%)
(+0.4)
+0.6
+0.2
+1.2
(7⽉分)
(前⽉⽐%)
(+0.5)
+0.7
+0.4
+0.9
(6⽉分)
(前⽉⽐%)
(+0.1)
-
+0.2
+0.1
◎⽇本
発表⽇
マネーストック M2
8:50
マネーストック M3
8:50
マネーストック 広義流動性
10(⽔)
8:50
機械受注 (船舶電⼒除く⺠需)
8:50
機械受注 (船舶電⼒除く⺠需)
8:50
国内企業物価指数
国内企業物価指数
8:50
第3次産業活動指数
13:30
( )内は暫定予測値。後⽇変更する可能性があります。
9(⽕)
8:50
予想
(⽉)
(単位)
(7⽉分)
(前年同⽉⽐%)
(7⽉分)
(7⽉分)
過去分
6⽉
5⽉
4⽉
(+3.4)
+3.4
+3.4
+3.4
(前年同⽉⽐%)
(+2.9)
+2.9
+2.9
+2.8
(前年同⽉⽐%)
(+1.8)
+1.9
+2.3
+2.7
(6⽉分)
(前⽉⽐%)
(+0.1)
-
▲1.4
▲11.0
(6⽉分)
(前年同⽉⽐%)
(▲6.5)
-
▲11.7
▲8.2
(7⽉分)
(前⽉⽐%)
(▲0.1)
▲0.1
+0.1
▲0.4
(7⽉分)
(前年同⽉⽐%)
(▲4.0)
▲4.2
▲4.3
▲4.2
(6⽉分)
(前⽉⽐%)
(+0.5)
-
▲0.7
+0.7
<その他指標>
8/8(⽉)
景気ウォッチャー調査・7⽉調査
本レポートは、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断に
関しましては、お客様ご自身の判断でなさるようお願い致します。
このレポートに記載された内容は今後予告なく変更されることがあります。また、SMBCフレンド証券は、このレポートに記載
された内容に関し、正確性・完全性を保証するものではありませんのでご了承ください。
7⽉分の「広義流動性」平残・前年同⽉⽐は+1.8%程度と6⽉分の+1.9%から若⼲伸び率が低下
すると予測する。マネーストック統計となってから史上最⾼だった15年8⽉分の+4.7%の伸び率との差は2.
9ポイント程度になろう。15年7⽉分の「広義流動性」の前⽉⽐年率は+4.3%、16年6⽉分は同▲0.
4%であった。また、7⽉のドル円レートの前年同⽉⽐は▲15%台半ば程度と、6⽉分の▲14.8%から円
⾼⽅向への変化になるとみる。7⽉分では為替は「広義流動性」の前年同⽉⽐の低下要因になりそうだ。
6⽉分機械受注(除く船舶電⼒の⺠需ベース、以下除船電⺠需)の前⽉⽐は+0.1%程度と微妙だがな
んとか3カ⽉ぶりの増加になると予測する。機械受注(除船電⺠需)の前年同⽉⽐は6⽉分では▲6.5%程
度と5⽉分の▲11.7%から減少率は縮⼩するものの、3カ⽉連続の減少になるとみた。3⽉末時点の情報に
基づく4〜6⽉期の機械受注(除船電⺠需)⾒通しは前期⽐▲3.5%だが、6⽉分が予測通りなら、4〜
6⽉期の実績は前期⽐▲11.6%程度となり、下振れることになる。関連データの⼯作機械受注・内需・前年
同⽉⽐は、5⽉分の▲26.5%の減少から6⽉分・速報値では▲15.7%の減少へと、10.8ポイント
減少率が縮⼩していることなどを考慮した。
7⽉分国内企業物価指数の前⽉⽐は▲0.1%程度とみた。前年同⽉⽐は▲4.0%程度と6⽉分の同
▲4.2%から下落率が縮⼩するとみた。前年同⽉⽐は16カ⽉連続の低下になると予測する。関連指標である
⽇経商品指数17種は7⽉27⽇124.921で6⽉末の122.190に⽐べて+2.2%の上昇。
また前年7⽉末の140.495に⽐べて▲11.1%の下落と、6⽉末の前年同⽉⽐▲14.8%から下
落率が縮⼩していることなどを参考に判断した。
6⽉分の第3次産業活動指数は、関連指標の6⽉分商業動態統計などの公表前なので、5⽉分が前⽉⽐
▲0.7%であった反動で+0.5%程度のプラスの伸び率になると超暫定的に予測する。
(7⽉28⽇現在)
本レポートは、投資判断の参考となる情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。投資判断に
関しましては、お客様ご自身の判断でなさるようお願い致します。
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