最適化手法 レポート課題(平成 27 年度 A1 セメスター) 問 1 a, b, c として(0 でない)適当な整数を各自で選んだ上で,次の関数の停留点をすべて求めよ. また,それらが極小点,極大点,鞍点のいずれであるかを答えよ. 1) f (x) = x1 2 + ax1 x2 + bx2 2 . 2) f (x) = (x1 2 − ax2 )2 + b(x1 − c)2 . 問 2 正定値対称行列 Q ∈ Rn×n とベクトル c ∈ Rn を用いて,関数 f : Rn → R を 1 f (x) = x⊤ Qx + c⊤ x 2 で定める.f の無制約最小化問題に最急降下法を適用するとき,以下の問いに答えよ. 1) 初期点を x0 ,ステップ幅を α0 としたとき,x1 を求めよ. 2) Q = βI (β は正の定数,I は n 次の単位行列)とおく.このとき,α0 を適当に選ぶと,最 急降下法は 1 回で最適解に収束することを示せ. 問 3 関数 1 f (x) = x1 4 − 2x1 2 x2 + 4x2 2 + 8x1 + 8x2 2 の無制約最小化問題に,Newton 法を適用する.初期解を x0 = (0, 1)⊤ と選び,ステップ幅は常 に αk = 1 とする.このとき,x1 , x2 および f (x1 ) を求めよ.計算の手順も簡潔に示せ. 問 4 関数 f : R2 → R を 1 f (x) = x1 2 + x1 x2 + 2x2 2 + 2x1 − 4x2 2 で定義し,f の無制約最小化問題を準 Newton 法で解くことを考える.図 1 は,f の等高線を表す. 1) 最適性の 1 次の必要条件を用いて停留解 x∗ を求めよ.また,x∗ が最適性の 2 次の十分条件 を満たすことを示せ. 2) k = 0 において x0 = (0, 0)⊤ , H0 = I と選び,BFGS 公式の H 公式を適用する.ステップ幅 は常に αk = 1 とする.このとき,x1 , x2 , x3 を求めよ(計算の手順も簡潔に示せ). 問 5 次の点列は 0 に超 1 次収束するかどうかを調べよ.また,超 1 次収束するものについては,2 次 収束するかどうかを調べよ. 1) {0.5, 0.52 , 0.54 , 0.57 , 0.511 . . . }. k−1 2) {0.82 } = {0.8, 0.64, 0.4096, 0.1678, . . . }. 3) {1/k!} = {1, 1/2, 1/3!, 1/4!, . . . }. 1 3 2 1 x 2 0 −1 −2 −3 −4 −5 −2 0 2 x1 4 6 図 1: 問 4 の目的関数 f の等高線 問 6 講義についての感想・コメント・要望などを自由に書いて下さい.何を書いても,減点にはなり ません. • 締切:2015 年 11 月 2 日(月)18 時 • 提出先:教養学部教務課 アドミニストレーション棟 • 用紙:A4 判 表紙に,科目名,名前,学年,学生証番号を書くこと. • 数値計算が必要な課題(問 3 や 問 4 の 2))では,分数を小数に直して適当な桁で四捨五入し て良い.また,計算には,電卓やコンピュータなどを自由に用いて良い. (2015, 寒野) 2
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