ーEa-4 中学生女子の骨に対する体格および食習慣の影響 (日本女大

〔( 社)
食 物
日 本家政 学 会
1 Ea-4 中学 生女子 の骨 量に 対 する体 格およ び食 習慣 の影 響
( 日 本 女 大 食 物) ○ 塚 原 典 子 佐 藤 和 人 江 潭 郁 子
《 目的 》 人 の 一生 を 通じ て の 骨 の 健 康 を 図 る 際、 最 も 重 要 な 点は 、身 体 と 共 に骨 の 発 育 発
達 に 重 要な 成 長 期 に、 い かに 高 い 骨 量 を 獲 得し てお く か であ り 、
骨 量 が 最 大に 到達 す る ま で
の時 期 を どの よ うに 過ご す かで あ る。し た が っ て、 成 長 期 の 若 年 者 の 健 康 管 理 の一 環 とし て 、
骨 の 健 康 に対 す る 保 健指 導 を 推 進 し て い く こ と は 必須 の 課 題 であ る。そこ で、本研 究で は 、
成
長 期の 中 学生 女子 を 対 象 と し、 骨 量 に 対 す る 体 格お よ び 食 習 慣 の 影 響 につ い て 検 討し た。
《 対 象・ 方 法 》 対 象は、 健 常な 中 学 生 女 子197 名(1 年 生89 名、2 年 生56 名、3 年 生52 名) であ る。
こ れ ら 対 象 者に 対 し、m? 法 に よ る 第2 中 手 骨 骨 量 測 定 、留 置 法 に よ る 3日 間の 食 事 調 査お よ
び 食 習 慣 等に 関 す るアンケート 調 査 を 実 施 し、カルシウム( 以 下Ca) を多 く含 む 食品 等 の摂 取 頻度・ 栄 養
状 態お よ び 体 格 等を 把 握し 、そ れら の 骨 量 に 対 す る 影 響 に つ い て 検 討し た。
《 結果 》 学 年
別 に み る と、体格 に お い て 身 長 で は、1・2 年 生は 全 国平 均 値 に 比 ぺ 有 意な 高 値を、3 年 生 は 高 値
傾向 を示 し、 体重 で は 、1・2年 生 は 全 国 平均 値と ほ ぽ 同 程 度 を示 し た も の の、3 年 生 は 有 意な 低
値 を 示し た。ま た、骨 量に お い て は 、年 齢 別 基 準 値と 比 較し て、1・2 年 生 は 高 値を 示 し た が、3年
生 にお い ては、 有 意な 低値 を 示 し た 。栄 養状 態は 、
全 学 年と も にエネルrー 、Ca、鉄が 不 足 し て お り
さ ら に3 年生 は1 年 生 に 比 べ 、有 意 な 低 値 を 示し た。また 、食品 摂 取 頻 度 別 の 骨 量 をDIP 基 準 値
と 比 較し た 結果 、Caを 多 く含 む 食 品 摂 取 頻 度 が 高い ほ どDIP 比較 値(%) は 高 値傾 向 を 示 し た 。
以 上、成 長 期に お け る骨 の 形 成 発 育 には、 適 正な 体格 の 維持・ 向 上 お よ びCa を はじ め と す る 充
分量 の 栄 養 素等 の 摂 取 が重 要であ るこ と が示 唆 さ れた 。成 長 期 の 若 年 者 に 対し 、骨 の 健 康 に
対 す る食 生 活 等 の 生 活 習 慣 を 中 心 にし た 保 健指 導の 積 極 的 な 推 進 が 必 須 であ る と 思 わ れ る。
I Ea − 5
女 子 大 学 生 の骨 密度 と生 活 要 因 と の関 連
坂 本 裕子* ○ 八 尋 典 子“ 山 口 真 理 子** 伊 海 公 子**
(‘ 龍谷 大 ¨ 奈良 女子 大)
三 好 正 満¨
< 目 的 > 高 齢 時 に発 症 し やす い骨 粗 靭 症 の予 防的 見 地 か ら、 近 年 、若 年 者 の 骨 密 度 測定 が
行 わ れ検 討 さ れて い る。 し か し 、 まだ そ の 詳 細 は不 明 で あ るこ と か ら 、 今 回 、骨 密 度 と 食
生 活 、運 動 を 含 む生 活状 況等 と の関 連 性 を 検 討 し 、若 年 時 にお い て さ ら に骨 密 度 を 高 め る
生 活 要因 を 明 ら か に す る こ とを 目 的 に調 査 を 行 っ た。
< 方 法 >1996 年6 月 に奈 良 女 子 大 学 の学 生 を 対象 に 、超 音 波 骨 密 度 測 定 装 置 ( ル ナ ー 社Ach
illes ) によ る蹟 骨 の骨 量測 定 を 行い 、同 時 に3 日 間 の食 事 摂 取 お よ び 運 動 な ど の生 活 ア ン
ケ ー ト 調 査 を 行 っ た。 分 析対 象 者 は210人 で あ っ た。
< 結 果 > 測 定 し た 骨 密 度 の指 標 値stiffness Index は 体格 、 年 齢 と の 相 関 が認 め ら れ た の で 、
そ れ ら の補 正 値 を 用 い た 。 3日 間 の カ ル シ ウ ム摂取 量 と対 象 者 の補 正 値 に は有 意 な 相 関 は
認 め ら れ な か っ た が 、補 正値 か ら上 中 下 の3 群 に 分 け 、 習慣 的 な 食 品 の摂 取 状 況 を 見 た と
こ ろ 、 上 位 群 の方 が 魚介 類 、大 豆 ・ 大 豆 製 品 の摂 取 頻度 が高 く 、 また 乳 製 品 を 好 む 者 の 方
に 補 正 値 が有 意 に高 か っ た 。 上 下 位群 と の比 較 で は 、過 去・ 現 在 の運 動 時 間 お よ び牛 乳 摂
取 量 が上 位群 で 有 意 に多 く 、 大 学時 代 の運 動 経 験 の 有無 に よ る差 異 も認 め ら れ た。 一 般 に
腫骨 の骨 密 度 は20 才以 降 減 少 傾向 にあ る とい わ れて い る が 、 今回 の対 象 者 は学 年 が 上 が る
ほ ど そ の 補正 値 が 有 意 に 高 く な り 、運 動 と の 関 わ り が見 ら れた 。 そこ で 大 学 まで の 運 動 経
験 の 有 無 に よ り ク ラ スタ ー 分 析 を 行 い4 群 に分 け た と こ ろ 、小 、中 、 高 、大 学 の 4 期 に 渡
り 運 動 し て い た者 は 、大 学 時 に 運動 して い な い 者 よ り食 生活 が よ く、 骨 密 度 が 高 い 傾 向 に
あ り 、 大 学 時 に お け る運 動 の 有 無 が骨 密 度 に 影 響 を 及 ぼ すと 推 察 さ れた 。
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