<経済用語解説> ちょっと教えて! 現代のキーワード フィード・イン・タリフ(固定価格買取制度) 太陽光などの発電装置の購入支援制度 ドイツなどで太陽光発電の普及に貢献 太陽光などによる発電で生まれた再生可能エネルギーを電力会社が通常よりも高い価格 で長期にわたって買取る制度を指します。この優遇制度により、発電設備を設置した家庭 や事業者は、その費用を早く回収することが可能となり、発電設備の導入に踏み切ります。 また、同設備の製造業者も多くの需要が見込まれるため、大規模生産による生産コストの 引き下げや技術革新の促進が期待されます。 このフィード・イン・タリフは、ドイツやスペインで導入された結果、太陽光発電や風 力発電が急激に増加したことから、世界で再生可能エネルギー普及の手段として注目され るようになりました。 日本でも、太陽光発電の普及を目指して、2009 年 11 月から住宅用の太陽光発電に限り、 通常の電気価格の二倍程度の価格で設備導入時から 10 年間にわたって余剰電力を買い取る 制度を導入しています。現在、政府内では、太陽光発電以外の再生可能エネルギーの全量 固定価格買取制度の導入が検討されています。 東レ経営研究所「ちょっと教えて! 現代のキーワード」
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