<経済用語解説> ちょっと教えて! 現代のキーワード クラウドファンディング インターネットを介した資金調達方法、出資者はリスク認識も必要 クラウドファンディングとは、何らかの目的で資金を必要とする人が、インターネット を介して多数の人々から小口のお金を集める行為、またはそのためのネットサービスを指 します。クラウド(群衆)とファンディング(資金調達)からできた造語です。ソーシャ ルファンディング、マイクロファンディングなどと呼ばれることもあります。 例としては、 「映画を自主制作したい」と考える人が、クラウドファンディング仲介専門 ウェブサイトで企画をプレゼンし、出資してもよいと思う人が資金提供して目標額を達成 すると、プロジェクトが遂行されます。主な資金提供形態には、①見返りがない寄付型、 ②プロジェクトが実現すると製品やサービスがもらえる購入型、③プロジェクトが成功す ると金銭的リターンがある投資型、があります。日本では購入型が主流です。 クラウドファンディングで先行したのは米国ですが、日本でも 2011 年頃から相次いでウ ェブサイトが開設され、市場が拡大しています。2013 年のクラウドファンディングの世界 市場規模は 50 億ドルを超えたと見られています。 ただ、その一方、クラウドファンディングは、①目標額に満たなければプロジェクトは スタートしない、②プロジェクトが実施されても完遂されない場合、お金は戻ってこない、 などの特徴があり、単なるショッピングサイトと同一視して出資するとトラブルのもとに なります。出資する際は、クラウドファンディングのへの正しい理解が必要です。 東レ経営研究所「ちょっと教えて! 現代のキーワード」
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