新病棟の病棟機能について

(提供原稿:パンフレット用)
新病棟の病棟機能について
■病棟スタッフステーション
新しい病棟のスタッフステーションは、患者さんやお見舞い客がわかりやすいよう視認
性の高い院内案内誘導サインや色彩によりデザインされており、既存新館のエレベーター
ホールから見渡せる位置に設置されます。
■療養環境の整備
患者さんの入院生活におけるプライバシーに配慮し、より快適に過ごしていただくため、
病棟の個室数を40室増やし、病院全体における一般病棟の個室割合を約30%としまし
た。
また、4床室についても、プライバシーに配慮した収納付の間仕切を設置し、個室感覚
で快適に過ごせる部屋にします。
特に新病棟9階については、廊下体面にトイレを配置し、ベッドの間に洗面を設置する
ことで、余裕のあるベッド廻り空間とプライバシーへの配慮を両立させています。
■無菌病棟の整備
骨髄移植や血液疾患等で強力な抗がん剤治療の対象となる患者は、白血球が極度に減少
し、感染が起こりやすい状態となることから、外界からの感染を予防する特別な空調設備
(クリーンエアコン)が整った所で治療を行う必要があります。
そのため、新病棟の9階全体を陽圧とし、全室個室で NASA 基準 Class100 を2室、
Class1000 を6室設置するなど無菌病棟として整備しました。
これにより、血液疾患(白血病・骨髄異形成症候群・再生不良性貧血・悪性リンパ腫・
多発性骨髄腫等)をはじめ、固形がん・自己免疫疾患・代謝異常等についてもより適切な
治療を行えます。
※
陽圧:給排気装置により建物内に積極的に給気することで、常に気圧を高く保ち、
外気が入り込みにくい環境をつくることいいます。
※ Class:粒子径が 0.5 ミクロン以上の粉塵・微生物が空気 1 立方フィート(約 30 立
方センチメートル)中に 100 個以下を Class100、1000 個以下を Class1000 と呼び、
数値が低いほどより清浄な療養環境となる。
(提供原稿:パネル用)
放射線治療センター
「がん」はわが国の死亡原因第一位となり、国策としてがんによる死亡率低下が望まれ
るようになりました。
放射線治療は手術療法や化学療法と並び、がんの 3 大療法の 1 つです。近年、その治療
技術の進歩はめざましく、副作用の少ない効果的な放射線治療がどんどん開発されてきて
います。その結果、従来は手術が標準的な治療法であったがんについても、放射線治療が
有力な治療法になるなど、放射線治療を受けるがん患者さんが増加しています。
放射線治療センターでは 2 台のリニアック(外部照射装置)と密封小線源治療装置で治
療にあたっています。通常の治療はもとより、高精度治療の強度変調放射線治療(IMRT)
や定位放射線治療も積極的に行っております。
放射線治療専門医 2 名、医学物理士、放射線治療専門技師、品質管理士など充実したス
タッフにより、安心して放射線治療を受けていただくことを心がけております。また、患
者さんや家族の方々が抱かれる「不安や苦痛」に対し、がん放射線療法看護認定看護師が
個別にカウンセリングを実施するなど、患者さんと家族の気持ちに寄り添い安心して治療
を受けていただけるように心がけています。
我々はがん治療を通じて地域の皆様に貢献し、患者さんに最良のがん治療を提供できる
よう、最善を尽くしていきます。