子どもは 5 歳のころ胃ろう造設のオペをしました。 当時、ボタンの交換は 3 ケ月に一度で、胃ろうチューブの汚れが気になり 百均のストロー洗いなどで洗っていましたが、長さが足りずどうしても先端まで洗 いたい衝動に駆られ、ブラシの業者さんに製造の見積もりをとったところ 1 本 2,000 円 で 100 本単位で注文してくださいとのことでしたので、業者さんに作ってもらうこと はあきらめました。 特に、学校では 1 本のチューブを長期間使用するので、なんとか自分で胃ろうのチ ューブが洗えるものを作れないかと考え、試作したものを学校の保護者のみなさん や教職員の方に使用してもらい、改良を重ね現在の形になりました。 当時は、同じ学校に通っている保護者の方から頼まれ作っていましたが、無料では 頼みずらいとのことで、校内のバザーで販売を始め、その後「障がい児者守る会北海 道支部」などで紹介され、北海道内や札幌市内の養護学校の生徒さんからも注文がく るようになりました。 また購入した方がフェイスブックで紹介してくださり、そん中このような事で困って いるのは地方だけと思っていましたが、大阪、東京、名古屋、四国や九州などからの注 文に、全国的に洗うものがない現状を知ることとなり、 購入した方からの口コミなどで、現在は全国から注文をいただくようになりました。 以前は製作に、学校にある工具を使わせていただいていましたが、卒業を目の前に 工具を購入し、自宅で作れるようになりました。 あらいくんを作ってくれるお手伝い(卒業生のお母様)の方も出来て、以前より生産 量も増えました。また、子どもの通所先の利用者さんに簡単な作業を手伝っていただ くこともあります。どれほどの力になれるかわかりませんが、障がいのある方の働く場 の提供ができれば嬉しいです。 最近ではサクションホースを洗いたいとの要望でサクションホース用や、違う種類 の胃ろうボタンのチユーブを洗うもの、低圧持続吸引のチューブあらいなども作って います。 お母さんたちの負担軽減のため 希望する方に販売していきたいと思っています。 製作者 鈴木 貴代
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