〔意義 …生徒指導提要から〕 生徒指導とは

平成27年度 生徒指導全体計画
周南市立徳山小学校
1 はじめに … 生徒指導の意義と生徒指導の課題
〔意義 …生徒指導提要から〕
◎ 生徒指導とは、一人ひとりの児童生徒の人格を尊重し、個性の伸長を図りながら、社会
的な資質や行動力を高めることをめざして行われる教育活動のことです。すなわち、生
徒指導は、すべての児童生徒のそれぞれの人格のよりよき発達をめざすとともに、学校
生活がすべての児童生徒にとって有意義で興味深く、充実したものになることをめざし
ています。生徒指導は学校の教育目標を達成するうえで重要な機能を果たすものであ
り、学習指導と並んで学校教育において重要な意義をもつものと言えます。~以下略~
◎ 現在および将来における自己実現を図っていくための自己指導能力の育成をめざす。
◎ 自己実現の基礎にあるのは、日常の学校生活の場における様々な自己選択や自己決定で
す。→自己選択や自己決定の場を与え、その過程において、教職員が適切に指導や援助
を行う。→児童生徒を育てていく。
〔課題 … 生徒指導提要から〕
◎ 生徒指導の基盤となる児童生徒理解
・児童生徒一人ひとりについての児童生徒の理解の深化を図る。
・教員と児童生徒との信頼関係を築く。
◎ 望ましい人間関係づくりと集団指導・個別指導
・児童生徒一人ひとりが存在感をもち、共感的な人間関係をはぐくみ、自己決定の場を豊
かにもち、自己実現を図っていける望ましい人間関係づくりを促す。
・自他の個性を尊重し、互いの身になって考え、相手のよさを見つけようと努める集団
・互いに協力し合い、よりよい人間関係を主体的に形成していこうとすることを基盤とし
た学級経営を行う。
◎ 学校全体で進める生徒指導
・学校全体の共通理解と取組が不可欠。
・学校全体として組織的、計画的に行う。
※「生徒指導」という言葉のひびきからすると問題行動への対処・対応や指導による諸問題の
解決がその言葉のもつ意味と感じられ、その部分が強調されることが多いのですが、
「積極
的な生徒指導」という言葉があるように、日々の学校生活を中心とした児童生徒の理解や
日頃からの児童生徒のよさの評価、予防的な指導、一人ひとりによりそった支援、などが
今日の「生徒指導」では求められている。日々の「積極的な生徒指導」が重要です。
2 基本理念
生徒指導は、すべての児童がそれぞれの人格のよりよい発達をめざし、学校のすべての活動
において自己実現を図ることである。
3 基本方針
(1) みんなのために、自分のためにきまりを守る。
きまりを守ることについて、できるだけ児童に納得させたうえで指導したい。
そのためには、「趣旨の説明」「メリット」を伝えることがよい。
きまりを守ることは、みんなのためになること。みんなのためになることをする人はみ
んなから好かれること。また、好かれるだけでなく、自分の安全を守ることも伝えたい。
例えば、交通ルールを守ることは自分の生命を守ることにつながることなど、児童にとっ
て実感できることを機をとらえて伝えていきたい。
以上のことから、きまりを守ることはみんなのためになり、自分のためになるというこ
とを基本に指導していきたい。
(2)はきものをそろえ、心もそろえる
下記の重点目標にある「3つのしつけで」もっとも困難なのが「はきものをそろえる」
事である。はきものをそろえるためには1秒の心づかいが必要である。物への心づかい、
次の人への心づかいをできることは、自分の心を磨くこととなる。
「はきものをそろえる」という具体的な行為を通して、落ち着いた行動のできる心を
育てたい。また、はきものをそろえるだけにとどまらず、物を大切にし、整とんすること
ができるような児童に成長してほしいと願っている。
(3)安全で安心できる学校生活
・ 教育相談活動を充実させる。
・ スクールカウンセラーを活用する。
・ 保護者に子供のよいところを伝える。
・ 児童が安全に安心して学校生活を送るために「学校生活の約束」を基本に全職員で
指導を行う。
たくさんの指導事項はあるものの、以上、3つの主な教育活動は「徳小しぐさ」を形成してい
くうえで今年、特に力を入れ指導する。
これらは、児童が社会で生きていくうえで、目に見える形で一生の財産となることを願い、3
つを重点の取り組みとしたい。
4 重点目標(27年度 重点目標) ※ 全員で徹底・同行及び協働意欲のある実行
(1)徳山小三つの決まり
「目を見て話を聞く」
「ろうかを静かに歩く」
「だまってそうじをする」
徳小しぐさ
(2)三つのしつけ運動
「学校でも地域でも、会釈をして、先にあいさつ」(チャレンジ目標)
「ハイという返事」
「はきものを揃える」
5 実践について…生徒指導全般について
(1)教職員の模範…教職員の後ろ姿が模範になる。
① あいさつをする。
② 服装を整える。例…ネクタイの着用 体育の学習指導のときの服装など
③ 正しい言葉遣いをする。
④ 整理整とんを心がける。
⑤ 児童と共に掃除をする。
など
(2)報告・連携(連絡)・相談(ホウレンソウ)を密にする。
(3)指導の一貫性
① 厳しさと優しさのある指導をおこなう
② 全体指導と個別指導の使い分けを心掛ける
③ 事実を確認し、行為(行動)を指導する。
④ 児童の背景にあるものをつかむ。
⑤ 保護者連絡のタイミングを相談しながら決める。
など
6 学級・学年で指導の進め方
(1)各学級において
① 道徳教育、人権教育と不即不離であることの確認をする。子供といえども、一人の
人間として尊重し、子供の良さをしっかりと認めるように接していく。
② 学習指導と生活指導が一体となった指導や支援を行う。その一つとして、授業を核とし
て、共感的なふれあいのある学級づくりを進める。
③ 積極的に教育相談活動を展開すると同時に児童の心の悩みの早期発見に努める。
(2)学級以外において
① 毅然とした態度で指導すべきことは、きちんと指導を行う。その際、自分の担任してい
る児童はもちろん、他のクラスの児童にも積極的に指導を加える。
② 日頃から学年内、特別支援教室内で情報交換を活発に行う。また問題発生時の対応、要
配慮児童に対する指導、学年主任を中心にした連携を大切にした生徒指導を推進する。
③ 特別支援との連携を密にする。
7 緊急時の対処
(1)問題行動、事件、事故の予防
① 日頃からきめ細かい観察と先手の指導や支援を行い、早期発見、早期対応に努める。
② 配慮を要する児童については、日頃から学校や家庭での生活の様子や指導の方針等に
ついて情報交換の場を多くもつようにする。
③「いじめ防止等のための基本的な方針」をもとにいじめの防止と対応を組織的に行う。
(2)緊急時の適切な対処 (報告・連携・相談)
① 緊急時には学校内に対策本部を設置して対処にあたる。
② 人権や生命、安全にかかわる場合、保護者や外部が関係する場合、火災などが発生した
場合、その他緊急を要する場合には、速やかに連絡を取り合うようにする。
③ 問題発生時だけでなく、事後の報告や処理も適切に行う。