第5号 平成27年6月5日 稲作管理特報 みな穂農協管内の水稲生育状況(6月2日現在) 推移しているため、茎数は増加して 区分 草丈(㎝) 茎数(本/㎡) 今年 28.0 167 6.0 4.1 安に、 「溝掘り」と「中干し」を行い、 昨年 27.7 138 6.1 4.1 過剰な分げつの発生を抑制すると 平年 26.0 136 5.6 4.2 います。 田植後1カ月(6月10日頃)を目 ともに、根の伸長を促しましょう。 葉齢(葉) 葉 色 ※平年:平成17∼26年の平均 1.「溝掘り」は必ず行う! 溝掘りを行うと、速やかに入・排水ができ、 ほ場が均一に干せます。必ず行いましょう。 ※乗用管理機の場合は、溝掘り前に2∼3日程度軽く田干しを行い、作業前にほ場が ヒタヒタ水程度になるまで入水してから溝を掘ると効果的です。 溝掘り後は直ちに水尻を下げ、落水しましょう。 2.「中干し」は、田植後1ヶ月頃を目安に、遅れずに開始! 中干し・間断かん水 が不十分 中干し・間断かん水 がしっかりできた 中干しが遅れると、過剰な分げつ の発生で、もみ数の増加や根の伸 びが悪くなり、倒伏や品質低下がみ られます。 中干しは、田植えから1ヶ月後頃 に始めましょう。 中干しは、田面に小さなひび割れ が入り、長靴の跡がつく程度を目安 に、 しっかりと干してください。 品質がよい根 ※一発除草剤または中期除草剤散布後に、雑草が多い場合、使用してください。 ﹁ 溝掘り ﹂と適期の﹁ 中干し ﹂で、 活力の高い根づくりを! 水稲の生育は、平均気温が高めに 3. 後期除草剤の散布 朝 日 町 黒東地域農業技術者協議会 品質が悪い根 <中干し後は、 幼穂形成期まで間断かん水を行う> 中干し後は、幼穂形成期まで、 1日湛水2∼3日落水の 「間断かん水」 を行い、水分 と酸素を与えることで、根の伸長を促します。 中干しが不十分なほ場は、落水期間を長めにとり、効果を高めましょう。 あさひ営農経済センター(大家庄) ☎ 83-3212 あさひ営農経済センター(南 保) ☎ 83-1139 新川農林振興センター農業普及課 ☎ 52-0094 ◎ヒエだけの場合 ・クリンチャー1キロ粒剤(湛水してから散布する)(散布量:1kg/10a) 【田植後7日∼ノビエ4葉期(収穫30日前まで)】 ◎ヒエ・広葉雑草が両方とも残っている場合 ・アクシズMX1キロ粒剤(湛水してから散布する)(散布量:1kg/10a) 【田植後7日∼ノビエ4葉期(収穫45日前まで)】 ・サンパンチ1キロ粒剤(湛水してから散布する)(散布量:1kg/10a) 【田植後15日∼ノビエ3.5葉期(収穫60日前まで)】 ・フォローアップ1キロ粒剤(湛水してから散布する)(散布量:1kg/10a) 【田植後20日∼ノビエ5葉期(収穫60日前まで)】 ◎広葉雑草だけの場合 ・バサグラン粒剤(落水してから散布する)(散布量:3∼4kg/10a) 【田植後15∼50日(収穫60日前まで)】 ※晴天日を選んで散布する。また散布後3∼4日程度は入水しない。 4.「エスアイ加里らくだ」の施用 不足がちな 「カリ」 及び 「ケイ酸」 分を補給し、 稲の受光体勢の 改善と根に活力を与え、 下葉の枯れあがりを防ぐ効果があります。 施用時期:6月20日∼25日頃 施 用 量:10a当たり15kg 5. 草刈り作業による農作業事故の防止! 6月∼8月は、特に草刈り作業中の農作業事故が多発しています。 雑草地や傾斜地、ぬかるんだ場所での作業の際、石や空き缶などによる怪我や転倒 などによる事故に注意しましょう。 草刈機の点検は、必ずエンジンを止めてから行いましょう。 また、こまめな休憩と水分を十分に取り、熱中症や日射病を防ぎましょう。 ※ほ場に残っている補植用の苗は、 いもち病の発生源になるので、早急に処分 してください。 ※斑点米カメムシ類の住みかとなる雑草地や畦畔の草刈りを行いましょう。 ◎ みらーれTVにて農業情報番組 「あぐりアイ新川」 放送中。 ( 6:55、 11:55、 16:55、21:55) ◎ NHKラジオ第一放送 「農作業メモ」 (11:50∼12:00のうち1分間。 祝祭日を除く。)
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