稲作管理情報 (溝掘り・中干し)

平 成 27 年 5 月
高岡市農業協同組合
高岡農林振興センター
稲作管理情報 (溝掘り・中干し)
十分な中干しで、登熟まで働き続ける根を確保しましょう!
水 管 理
水管理のイメージ
5/10頃
田植え
水位の
イメージ
溝 掘 り
やや深水
浅水管理
藻の発生が
多 い 圃 場
は、5月下旬
に軽い田干
し
6/10頃
溝掘り
中干し
軽い田干し
~ 生育後半までの水管理のためにも溝掘りを実施しましょう!~
内容
溝掘りの効果 目次項目が見つかりません。
・入水・落水が一律となり、イネの生育が揃う。
水が流れるように溝の連結部をつなぐ。
!
水口
田全体の排水が図られ、中干しの効果を高める。
枕地との境目の溝
掘りはしない。
・入水が速やかになり、夏場の水管理が行いやすい。
溝の掘り方(ポイント)
・軽く田干しを行い、泥を落ち着かせて溝を掘る。
・額縁排水溝を必ず設置する。
・溝は5m(15条)に1本を目安に設置する。
・溝は必ず排水口に連結する。
・枕地との境目に溝を掘らない。(水がスムーズに抜け
なくなるため)
額
縁
溝
を
確
実
に
設
置
乾
き
に
く
い
部
分
3m
5m
5m(15 条)に 1 本程度を目安に溝を
掘る。(乾きにくい部分は 3m に 1 本)
水尻
溝は排水口に連結する。
<土が硬いと溝がしっかり残る>
<土が柔らかいと溝が崩れてしまう>
営農記録ノートを活用しましょう
○溝掘り・中干しの基本技術については、「営農記録ノート」 6月 P26 を確認し、作業を行ってください。
○農作業を行ったら、P27 の「農作業のあしあと」 にしっかりと記録しておきましょう。
中 干 し
~中干し&間断かん水で、生育をコントロールしましょう~
実施時期 : 田植えの1ヶ月後を目安に遅れず開始!
(茎数が目標値に達していない場合でも開始しましょう。)
※出穂期以降の湛水管理を実施するうえで、収穫作業時の圃場の硬さを確保するには、本格的な
梅雨に入る前に中干しを実施することが必要です。
中干しの必要性
① 土壌中の有害ガスの排出
中干しの効果
根が伸長し、稲体の健全化を図ることができます
② 根の生育を促進
③ 過剰な分げつの抑制
④ 収穫時の圃場の硬さを確保
出穂後 20 日間の湛水管理と収穫 5~7 日前までの
間断かん水が効率的に実施できます
中干し期間の目安
中干しの程度
・土壌条件に応じて実施し、田面に小さいひ
半湿田:足が沈む程度
4~5日間田干し
乾田:弱いヒビが入っている
2~3日間田干し
びが入る程度を目安としましょう。
・茎数が多くなりやすい圃場や、乾きにくい
圃場は、やや強めに干しましょう。
・過剰な中干しは、極端な葉色の低下につな
がります。右記の中干し期間の目安に注意
しながら、適正な中干しを行いましょう。
中干し後の水管理(間断かん水)
・中干し後は、間断かん水を行いましょう。
⇒根に水と酸素を交互に与えることにより、健全な稲体を維持しましょう。
中間追肥
・カリ入りの土づくり肥料を施用しなかった場合は、中干し後の入水時に『エスアイ加里特号』を 15kg/10a
施用しましょう。
溝掘り・中干し巡回実施中!!