平成26年度 シラバス 教科 国語科 科目 漢文講読

平成26年度
科目の目標
シラバス
教科
国語科
科目
漢文講読
古典としての漢文を読む能力を養うとともに,ものの見方,感じ方,考え方を広くし,
古典に親しむことによって人生を豊かにする態度を育てる。
履修学年
3年
学科・コース
文系
単位数
2単位
授業形態
一斉・講義
教科書
改訂版 高等学校 古典 漢文編
(第一学習社)
副教材等
古典アチーブ 3(桐原書店)
漢文必携(桐原書店)
漢文語彙辞典(尚文出版)
担当者
岩 瀬
直 生
1.学習の目標
①漢文に用いられている語句の意味,用法及び文の構造を理解する。
②文章や作品に表れた人間,社会,自然などに対する思想や感情を読み取り,ものの見方,感じ方,
考え方を豊かにする。
③文章や作品の表現上の特色を理解し,優れた表現に親しむ。
④漢文を読んで,中国文化の特質や日本文化と中国文化の関係について考える。
⑤実践形式の問題に取り組み、大学入試に対応できる読解力・記述力を養う。
2.学習内容と進め方
①学期ごとに評価し、学年末に評定を出すものとする。
②各科目ごとに定期考査を行う。考査範囲には既習内容のほか、実力問題を含む。
③定期考査のほかに、適宜小テストを行う。
3.学習の留意点
①提出を義務づける課題を適宜提示するので、自己採点をした上で、決められた日に提出すること。
②授業には教科書・ノートはもちろん、「漢文語彙辞典」を用意して学習に臨むこと。
③教科書等を忘れた場合でも、原則として隣の人の教材を共用することは認めないので、各自で借
りておくなどの対応をしておくこと。または、休み時間のうちに教科担任に申し出ること。
④欠席が著しく多いと、履修が認められない場合があるので注意すること。
⑤3年次では放課後講習が設定されるため、1・2年次で行っていたような基礎講習は実施できな
い。よって、成績不振の場合も原則的に回復の機会はないものと考えて取り組むこと。また、学
力の定着が不十分と思われる生徒に対して、補習の参加や課題の提出を義務づけることもある。
⑥進路実現を目指し「夏期・冬期講習」「放課後講習」等を開講する。受講する生徒は途中で投げ
出すことのないよう、意欲的に取り組んでもらいたい。また、添削指導などにも応じるので、希
望する生徒は教科担任に申し出ること。
⑦授業や講習以外に、実践形式の問題を提供する。3階廊下の机上に適宜置いておくので、意欲あ
る生徒は取り組んでみてほしい。
⑧センター試験対策問題演習で使用する教材は別途案内する。
4.評価・評定
【評価の観点】
観
点
趣
旨
関心・意欲・態度
言語文化や伝統に対する関心を深め,国語を尊重
して,進んで古典に親しもうとしているか。
読む能力
古典に表れた思想や感情を的確に読み取り,もの
の見方,感じ方,考え方を豊かにしているか。
知識・理解
古典の理解に役立てるための音声,文法,表記,
語句,語彙,漢字,文学史等を理解し,知識を身に
付けているか。
評価の場面
定期考査
(80%)、
提出物・小テス
ト・授業態度等
(20%)
を総合して評価
する。
【評価・評定】
5段階で評価します。前期末考査後には「評価」、学年末には1年間の「評定」がつきます。
達成度
評価・評定
特に高い程度に達成
5
高い程度に達成
4
おおむね達成
3
不十分
2
著しく不十分
1
*
年間の評定1の場合、単位の修得は認められない。
備考
-1-
授業計画
学期
前
月
4
章・節
・逸話「不顧後患」(説苑)
指導内容
・激動の時代に生きた人々の言動
を読み取り,歴史のダイナミズ
ムとそれらの人々の魅力を味わ
う。
・重要な句法を再度確認する。
⑧
・『史記』を読み、治乱興亡の世
に処する人の姿に触れ、古代の
人々のものの見方・考え方を理
解する。
【句法】反語・仮定・受身
限定・比較
考査・行事 等
・簡潔な展開の中に提示される明
快な主張や,名文と言われる典
雅な文章を読み味わう。
・文章に表れる筆者の思想を理解
する。
・代表的な故事成語に触れる
⑨
【句法】比較・二重否定・可能
使役・限定・反語
・史話「張儀」(史記)
6
⑤
【句法】部分否定・接続・疑問
・史話「趙太后」(戦国策)
5
配当時間
前期中間
考査
・重要な句法を再度確認する。
・道家の思想「老子」
「大道廃有仁義」
「小国寡民」
「天下莫柔弱於水」
③
・唐代伝奇「杜子春伝」
(太平広記)
【句法】
部分否定・受身・限定
累加・使役
⑩
10
・法家の思想
「侵官之害」「非愛也」
(韓非子)
④
・寓話を元に法家の社会に対する
思想スタンスを味わい、「法」
に対する認識を深める。
11
・古体詩
③
・近体詩と古体詩の違い・形式と
内部の多様性、主題の普遍性を 後 期 中 間
知る。
考査
・時代背景を念頭に置き、詩にこ
められた作者の心情を読み取る。
7
期
8
9
後
期
1
・センター試験対策問題演習
・話の展開に即して,内容を正確
に読み取る。
・発想や表現の特色を理解し,小
説のおもしろさを味わう
実力テス
ト
・芥川龍之介「杜子春」との内容 前 期 末 考
比較。換骨奪胎の作品、列子「名 査
人伝」と中島敦「名人伝」比較。
「責子」陶潜・「石壕吏」杜甫
12
・老荘思想の代表的な主張に触
れ、自らの人生観・思索に厚み
を持たせる。
⑧
-2-
・既習内容を確認しながら、セン
ター試験の出題形式に慣れ、実
践力を養う。