日銀短観(2015年12月)の大企業製造業における業況判断指数

ご参考資料
この数字はなんだ?
Vol.97
ナンバー・ナンダー
2015年12月15日
9
12
日銀短観(2015年12月) の
大企業製造業
における
+
業況判断指数
です
.6
日本銀行が14日に発表した2015年12月の短観(全国企業短期経済観測調査)において、大企業製造業の
業況判断指数(DI)は+12と、前回の9月短観から横ばいとなりました。中国など新興国の景気減速を背景
に、市場では+11への小幅な低下が予想されていたものの、原油や鉄鉱石などの原材料価格低下の恩恵
を受けた「化学」や「鉄鋼」、「金属製品」などのセクターが改善し、堅調な結果となりました。
また、大企業非製造業の業況判断指数も+25と、24年ぶりの高水準となった前回から横ばいとなりました。
マンションの杭打ちデータの偽装問題などの影響が「不動産」セクターなどの下押し圧力となったものの、イ
ンバウンド(訪日客)消費の増加を背景とした内需の堅調が非製造業の景況感を下支えしたとみられます。
インバウンド消費の恩恵は中小企業にも波及したとみられ、中小企業非製造業の業況判断指数は+5と、前
回より改善しました。
設備投資については、大企業全産業の2015年度の設備投資計画が前年度比10.8%増と、9月短観(同
10.9%増)とほぼ同水準に留まっており、企業は強気の投資計画を維持していると考えられます。一方で、
業況判断の先行き見通しは、大企業・中小企業、製造業・非製造業のいずれも悪化しており、新興国経済
の先行き不透明感などを背景に、企業の間では慎重な見方が拡がっています。今後も、こうした外部環境
の不透明感が企業心理に与える影響には注意が必要ですが、新興国景気に好転の兆しがみられるようで
あれば、企業の景況感にも好影響となり、設備投資の拡大などを通じて景気を下支えすると期待されます。
大企業と中小企業の業況判断指数
(2007年3月調査~2015年12月調査)
30
20
10
0
-10
-20
-30
-40
-50
-60
07年
2016年3月
予測*
大企業(非製造業)
大企業(製造業)
中小企業(製造業)
中小企業(非製造業)
* 12月短観における先行き(3ヵ月後)の見通し
08年
09年
10年
11年
12年
13年
14年
15年
16年
(信頼できると判断した情報をもとに日興アセットマネジメントが作成)
※上記は過去のものおよび予測であり、将来を約束するものではありません。
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