酸化物触媒粒子の担持方法

横浜国立大学 横浜国立大学 出願特許概要
出願特許概要シート
出願特許概要シート(
シート (出願公開後)
出願公開後)
技術名
酸化物触媒粒子の無機質多孔体への新しい担持方法
発明の名称
整理番号: YNU08044
酸化物触媒粒子の担持方法
出願番号
特願2008-300773 公開番号
分類
B01J 37/02
発明者
水口 仁、鈴木 茂
特開2010-125371 特許番号
B01J 35/02
技術概要
本発明は、酸化物触媒粒子の無機質多孔体への新しい担持方法であり、更には従来のバインダー(触媒粒子を多孔体に
結合させる結合剤)の範疇にない分散剤を用いた触媒粒子の担持方法でもある。
解決すべき技術課題
触媒粒子を支持体に強固に担持することは必須であり、この点の解決が十分でなかった。また、強固な担持のために通常
ではバインダーを用いるが、触媒反応は触媒粒子の表面反応であるので、触媒表面がバインダー等で被覆されないことが
好ましいことはいうまでもない。従来の担持方法では、触媒表面をバインダーが覆ってしまうため、必ずしもこの問題が解決
されていなかった。
どのように解決したか
本発明の酸化物触媒粒子の担持方法は、酸化物触媒粒子の無機質多孔体への新しい担持方法に係るもので、ニトロセ
ルロースを含有する分散媒に酸化物触媒粒子を懸濁させた分散液を、浸漬法または吹き付け法により支持体に塗布した
後、乾燥・熱処理して分散媒ならびにニトロセルロースを除去するとともに、酸化物触媒粒子を支持体上に担持させる。
効果
酸化物触媒粒子の分散性を良好ならしめ、更に支持体上への界面活性剤効果の向上が顕著であり、酸化物触媒粒子を
均質かつ確実に担持させ、さらには、比較的低温域での加熱によって、ニトロセルロースを完全に分解させて除去すること
ができる。
優位性・特徴技術
本発明に係わる酸化物触媒粒子は、バインダーに覆われることもなく露出していて、高温-室温の間で繰り返し熱サイク
ルを行っても剥離することがない。 酸化チタン等の光触媒をハニカム支持体に上述の方法で担持させ、180℃以上の熱
処理すれば、室温近傍で用いる光触媒としても有効である。
代表図
・「選択図なし」・・・本公報には図面が掲載されていない。
【本件問い合わせ先】 横浜国立大学産学連携推進本部 産学連携課知的財産係 TEL045-339-4450/FAX045-339-3057