横浜国立大学 出願特許概要シート(出願公開後) ヨウ素添加食塩は

横浜国立大学 横浜国立大学 出願特許概要
出願特許概要シート
出願特許概要シート(
シート (出願公開後)
出願公開後)
ヨウ素含有量の高い植物を製造する方法
整理番号: YNU08079
技術名
発明の名称
ヨウ素高含有植物及びその作製方法
出願番号
特願2010-049629 公開番号
分類
A01H 1/00
現時点で未公開
発明者
中村 達夫、永利 友佳理、土屋 直子、黒原 千里、武川 裕子
特許番号
C12N 15/00
技術概要
ヨウ素は必須栄養素の1つであるが、地球表面上のヨウ素は、主に水溶性のヨウ素塩類として海水中に含まれており、地
下資源としては非常に偏在している希少資源である。このため、土壌中にほとんどヨウ素が含まれていない内陸部において
は、慢性的にヨウ素が欠乏し易く、ヨウ素欠乏症は、世界で問題となっている微量栄養素欠乏症の1つである。実際に、世
界中で約20億人が十分量のヨウ素を摂取できていないという報告もある。このため、ヨウ素欠乏症を撲滅するための試み
が世界中で行われており、世界保健機関(WHO)もヨウ素欠乏症の改善するための指針をまとめている。
ヨウ素欠乏症を解決するためには、安定なヨウ素供給方法の確立が必要であり、このため非常に有効な手法として、ヨウ
素強化食品を継続摂取する方法がある。このようなヨウ素強化食品としては、ヨウ素添加食塩が一般的に普及している。ま
た、食用作物自体のヨウ素含有量を高めるために、ヨウ素を含む肥料を施肥する方法もある。その他、ヨウ素自体や海藻
抽出物を含有する栄養補助食品を摂取することによっても、ヨウ素欠乏を回避することができる。
解決すべき技術課題
ヨウ素添加食塩は、社会的、技術的インフラストラクチャーの未整備等の理由により、その恩恵を受けられない場合が多く
ある。また、ヨウ素を含む肥料を施肥して作物を栽培することにより、ヨウ素含有量の高い植物を栽培することができるが、
ヨウ素を含む肥料はコストがかかり、普及には困難が予想される。その他、栄養補助食品として摂取する場合には、過剰摂
取による健康被害を引き起こし易いという問題もある。このように、未だ完全なヨウ素欠乏症の解決には至っておらず、従来
手法を補完することができるヨウ素の普及技術の開発が必要とされている。
どのように解決したか
植物体において、HOL(HARMLESS TO OZONE LAYER)遺伝子等のヨウ化物イオンを基質とするメチルトランス
フェラーゼ酵素活性を有するポリペプチドをコードする遺伝子の機能を破壊することにより、当該植物のヨウ素含有量が高
められることを見出した。
効果
本発明のヨウ素高含有植物の作製方法により、植物のヨウ素含有量を高めた植物を作製することができる。このため、本
発明のヨウ素高含有植物の作製方法を食用作物に対して実施することにより、肥料中にヨウ素を特別に施肥せずとも、ヨウ
素含有量を高めた食用作物を栽培することができる。さらに、得られたヨウ素含有量の高い食用食物を食することにより、ヨ
ウ素添加食塩や栄養補助食品よりも自然にヨウ素を摂取することができるため、過剰摂取等の問題が生じ難く、より安全に
ヨウ素欠乏症を予防することが期待できる。
優位性・特徴技術
当該作製方法により作製された本発明のヨウ素高含有植物は、元品種の植物と同様に栽培して収穫することができる。こ
のため、特に、地域固有の栽培種に対して本発明のヨウ素高含有植物の作製方法を実施することにより、地域農業への浸
透、普及が非常に容易なヨウ素高含有植物を作製することができる。
代表図
HOL遺伝子がコードす
るHOLタンパク質のメ
チルトランスフェラーゼ
酵素活性の概略図
【本件問い合わせ先】 横浜国立大学産学連携推進本部 産学連携課知的財産係 TEL045-339-4450/FAX045-339-3057