横浜国立大学 出願特許概要シート(出願公開後) MOR構造を持つモルデナイトの製法に関する技術 技術名 発明の名称 モルデナイトの製法 出願番号 特願2009-198021 公開番号 発明者 窪田 好浩、稲垣 怜史、渡部 恵大 整理番号: YNU09006 分類 C01B 39/26、C07B 61/00 特開2011-46575 特許番号 技術概要 ゼオライトの一種であるアルミノシリケートMCM-68の合成を行う条件下、特定の処理を行うことにより、ゼオライトの 一種であるモルデナイトが生成することを見出した。 その手段として、MCM-68の合成を行う際に、結晶化の最中に、原料を適度に流動させることにより、モルデナイト (mordenite)が生成する。即ち、本発明は、MCM-68の原料となる混合物を、オートクレーブ中で、この混合物を流動 させながら加熱することから成るモルデナイトの製法、及びこの合成したままの(as-synthesized)モルデナイトを更に 焼成することから成るモルデナイトの製法である。 解決すべき技術課題 通常、MCM-68は、オートクレーブを静置して合成されていた。 ところが、本発明者らは、MCM-68の合成を行う際に、オートクレーブを回転させてその内容物を流動化させると、モ ルデナイト(mordenite)が生成することを見出した。 どのように解決したか MCM-68の合成と同じ原料を用いて、結晶化の最中に、原料を適度に流動させることにより、モルデナイトを生成させ ることができる。即ち、本発明は、(1)シリカ源、(2)特定の鋳型(テンプレート)、(3)アルカリ金属水酸化物又はアルカリ 土類金属水酸化物、及び(4)水との混合物を、オートクレーブ中で、この混合物を流動させながら加熱することから成 るモルデナイトの製法、及びこの合成したままの(as-synthesized)モルデナイトを更に焼成することから成るモルデナ イトの製法である。 効果 MOR構造を持つモルデナイトが製造できる。得られるモルデナイトは、市販のモルデナイトに比べ粒子径が小さく、 触媒能が向上することが確認されている。 優位性・特徴技術 本発明者は、目的・用途に応じたゼオライト合成技術を研究しノウハウを保有しているので、本発明のモルデナイト (mordenite)に限らず、設計された構造を持つゼオライト合成の要請にこたえることが可能である。 代表図 本発明一実施例での 合成装置の概略図 ・A~Dはオートクレー ブの回転状態を表す。 【本件問い合わせ先】 横浜国立大学産学連携推進本部 産学連携課知的財産係 TEL045-339-4450/FAX045-339-3057
© Copyright 2024 ExpyDoc