横浜国立大学 横浜国立大学 出願特許概要 出願特許概要シート 出願特許概要シート( シート( 出願公開後) 出願公開後) 技術名 メンブレン方式LNGタンクのスロッシングを防止する装置に関する技術。 発明の名称 スロッシング防止装置及びスロッシング防止方法 国際出願番号 PCT/JP2012/060798 発明者 国際公開番号 WO 2012/144641 A1 整理番号: YNU10061 (F1112PCT) 特許番号 荒井 誠 技術概要 メンブレン式タンク内の浮体を上下に貫通する金属製のガイドにより浮体を上下にのみ移動可能とし、メンブレン式タンク の前後方向に複数の小型浮体を設置する。 解決すべき技術課題 ①メンブレン式タンク内を隔壁による2列タンク方式が提案されているが、隔壁によってメンブレン式タンクを分割すること は、建造コスト上の不利、船体構造の雑化、船体の設計・建造の困難性等を伴う。 ②大容量の大型タンク内においては隔壁の水平支点間距離(全長)が増大するので、隔壁の強度・耐力を確保すること が困難である。更に、スロッシング発生時には、自由液面の液面レベル差が隔壁の長手方向にも若干発生するので、隔 壁の高さは、このような液面レベル差以上の寸法に設計しなければらない。 ③多数の板状浮揚体によってバラスト水自由液面の挙動を全体的に押え込む構成のスロッシング防止手段は、自由水 面の面積を縮小するにすぎず、水面下の水の挙動又は振動を直接的に規制し又は制御することはできない。 どのように解決したか スロッシング防止装置は、液体貨物運搬船又は浮体式海洋設備のメンブレン式液体格納タンク内にスロッシング現象が 発生するのを簡易又は簡素な構造又は構成で防止し、スロッシング防止装置は運搬船又は海洋設備の船体縦方向又は 横方向に直列に配置された複数の浮体 と、浮体に作用する水平外力に抗して浮体を支承し且つ浮体を上下方向に案内 する鉛直支柱とを有する。浮体は、適切な喫水量を確保するための重量を有する。浮体は、タンク内の自由液面に遊して 液面及び液面近傍の液体を分割し、液体振動の固有周波数を高周波数域の側にシフトさせる。 効果 ①メンブレン式液体格納タンク内に貯留した液体のスロッシング現象を簡易又は簡素な構造により効果的に防止すること ができる。 ②メンブレン式液体格納タンク内に貯留した液体のスロッシング現象を簡易又は簡素な構成により効果的に防止すること ができる。 優位性・特徴技術 ①コスト競争力のあるメンブレン方式はスロッシングに弱点があるが、本発明によりこの弱点が解消される。 ②浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備(LNG-FPSO)等のFLNG施設の実現に寄与することができる。 ③大型液化天然ガス運搬船(LNG船)では、2港積みの要望がでており、現在のところ2港積で出現する半載状態に対し てはスロッシング発生を懸念して許可されておらず、積みつけ条件が課されているが、本発明の方式により積みつけ条件 が緩和されれば海運業にとって大きなメリットとなる。 代表図 (A)は図3のII-II 線における断面図 であり、(B)は図3 のIII-III線における 断面図である。 1:LNG船(液化天 然ガス運搬船)、 10:LNG格納タン ク、 20:スロッシング防 止装置、 21、22:基部、 23:鉛直支柱、 24:浮体、 D:喫水量、 LL:液面(自由液 面) 【本件問い合わせ先】 横浜国立大学 研究推進部産学連携課知的財産係 TEL045-339-4449/4450
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