Column ご参考資料 「投資のヒント」 2015年7月31日 ※以下、レッグ・メイソン・アセット・マネジメント提供のレポートをご紹介します。 7月FOMCと今後の米国の金利見通し ・7月28-29日のFOMC声明文は前回6月会合の内容が概ね踏襲され、景気判断や金融政策の方向性に変化はなし。 ・声明文は利上げ開始の条件として「労働市場の幾分の改善」を指摘。雇用指標の改善継続が9月利上げのカギに。 ・6月会合で示されたFOMC参加者の政策金利見通しは、概ね年間1%程度の緩やかなペースでの利上げを想定。 ・欧州の低金利も米長期金利の上昇を抑制する要因に。米国株は改めて企業収益の回復への注目が高まると期待。 FOMC声明文は前回6月の内容を概ね踏襲 7月28-29日(現地時間)に開催された米連邦公開市 場委員会(FOMC)の声明文は前回6月会合の内容を概 図1:FOMC参加者および先物市場 の政策金利見通し (%) 3.00 2.875 ね踏襲しており、景気判断や金融政策の方向性には大き な変化はみられませんでした。 わずかながらも6月会合より変化がみられた点として、 FOMC参加者の 政策金利見通し (中央値、2015年6月時点) 2.50 2.00 FOMCが雇用情勢の底堅さを指摘したことが挙げられます。 声明文では、「労働市場は堅調な雇用の伸びと失業率の 1.635 1.625 1.50 低下を伴って、改善し続けている」との言及がなされました。 また、今回、FOMC声明文では、利上げ開始の条件とし て「労働市場の“幾分(some)”の改善」を挙げました。一 1.00 0.625 0.50 0.125 部の市場関係者が予想する9月FOMCでの利上げが実施 されるためには、今後の雇用指標で労働市場の回復継続 0.310 0.00 2014年末 が裏付けられるかがカギを握ると考えられます。 FOMC参加者は年間1%程度の利上げを想定 2015年末 1.010 FF金利先物が織り込む 政策金利見通し (2015年7月29日時点) 2016年末 2017年末 (実績) (出所)米連邦準備制度理事会(FRB)、ブルームバーグ 6月会合で公表されたFOMC参加者の政策金利見通し 図2:米政策金利と米・独10年国債利回りの推移 とFF金利先物が織り込む金利見通しを比較すると、先物 (%) 市場の利上げの織り込みはなお限定的に留まっていま す(図1)。もっとも、FOMC参加者の政策金利見通しも、 2015年後半の利上げ開始後は、概ね年間1%程度の 6 独10年国債利回り 5 緩やかなペースでの利上げが想定されています。 欧州の低金利も米長期金利の上昇抑制要因に 主要先進国の金融環境に目を向けると、例えば欧州中 4 米10年国債利回り 3 銀(ECB)の量的緩和を背景に独10年国債利回りは1% 未満の低水準にあり、米10年国債利回りとの金利差が拡 大しています(図2)。2015年後半よりFRBが緩やかな利 2 1 上げ局面に移行する過程では、欧州の低金利も米10年 国債利回りの上昇抑制要因となるとみられます。 米利上げ開始が行われる中でも米10年国債利回りの上 米政策金利 0 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 (年) (出所)ブルームバーグ (期間)2002年1月~2015年6月 昇が限定的となれば、米国株式市場は改めて企業収益 の回復への注目が高まると期待されます。 ※上記は過去のデータであり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。 当資料はレッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社の情報を基に三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、 金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終 ページをご覧ください。 1/2 ご参考資料 【 ご留意事項 】 ●当資料はレッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社の情報を基に三井住友トラスト・アセットマネジメントが 投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではあり ません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断 ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価 額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるものではありません。ファンドの運用による損益 は全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではあり ません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するもので はありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示 唆あるいは保証するものではありません。 ● 当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開 発元もしくは公表元に帰属します。 当資料は、レッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社の情報を基に三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したもので あり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 2/2
© Copyright 2024 ExpyDoc