Column ご参考資料 「投資のヒント」 2016年7月4日 ※以下、レッグ・メイソン・アセット・マネジメント提供のレポートをご紹介します。 ブラジル中銀のインフレ・レポートとレアル相場の動向 ・ブラジル中銀は新総裁体制での金融政策方針を示す。インフレ抑制のため、早期の利下げに否定的な見解を表明。 ・総裁は「利下げの実施前には財政収支の改善が必要」と言及。財政健全化策の進展が今後の利下げの条件に。 ・英国の国民投票後も、レアル相場は底堅く推移。英国のEU離脱によるブラジルへの直接的影響は限定的とみられる。 ・ブラジル中銀による当面の政策金利の据え置き観測や、消極的な為替介入姿勢もレアル相場の下支え要因に。 図1:ブラジル中銀の政策金利とインフレ率 中銀は新総裁体制での金融政策の方針を示す ブラジル中銀は6月28日、ゴールドファイン総裁就任後 初となる「四半期インフレ・レポート」を公表しました。同レ ポートで中銀は、①インフレ率を2017年の目標(4.5%)に 収れんさせるためには金融緩和の余地はない、②今後の インフレ見通し改善は(財政政策などの)政策調整次第で (%) 16 10 インフレ率 (IPCA、前年比) 8 ゴールドファイン総裁はインフレ・レポート公表の記者会 見で、早期の利下げ観測をけん制し、「利下げを実施する 前には財政収支の改善が必要」との見解を示しました。 現在、テメル暫定政権は歳出抑制法案などの議会審議 利下げ余地が生まれると考えられます。 上限 6.5% 6.0% 6 4 インフレ目標(中心=4.5%) 2 3.0% 下限 2.5% 0 を進めており、今後、2016年下半期にかけて財政健全化 策に進展がみられれば、2016年末以降、ブラジル中銀の ブラジル中銀 インフレ見通し(基準シナリオ) (2016年6月時点) 12 ある、との金融政策の方針を示しました(図1)。 財政健全化の進展が利下げ実施の条件に 14.25% ブラジル中銀 政策金利 14 13 14 15 16 17 18 (年) (出所)ブラジル中銀、ブラジル地理統計院(IBGE) (期間)政策金利:2013年1月1日~2016年6月30日 拡大消費者物価指数(IPCA):2013年1月~2016年5月 (注)基準シナリオは政策金利を14.25%で据え置きと仮定した見通し。 英国の国民投票後もレアル相場は底堅く推移 図2:ブラジル・レアル相場の推移 英国民投票での欧州連合(EU)離脱決定後も、レアル 相場の上昇傾向が続いています。レアルの対米ドル相場 は6月30日には一時1米ドル=3.2レアルを上回る水準へ レアル高が進んだほか、対円相場でもレアルは底堅い推 移が続いています(図2)。 この背景には、①英EU離脱のブラジルへの直接的影響 は限定的とみられること、②ブラジル中銀が政策金利を高 (円) (レアル) 2.5 50 2016年6月24日 英国民投票でEU離脱派勝利 45 3.0 2016年5月12日 テメル暫定政権発足 40 3.5 対米ドル相場(右軸) 水準で維持する公算が増していること、③中銀が為替介 入に消極的な姿勢を示していること、などが挙げられます。 35 ただ、ブラジル中銀は7月1日に5月18日以来となるリ バース通貨スワップ入札を実施するなど、レアル相場の過 度な変動には為替介入を実施する姿勢も示しています。 今週以降は、2017年の政府の財政目標の公表など、財 政政策の動向にも注目が集まりそうです。 4.0 レアル高 30 4.5 レアル安 25 15年7月 対円相場(左軸) 15年10月 16年1月 16年4月 5.0 16年7月 (出所)ブルームバーグ (期間)2015年7月1日~2016年6月30日 ※上記は過去のデータであり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。 当資料はレッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社の情報を基に三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、 金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終 ページをご覧ください。 1/2 ご参考資料 【 ご留意事項 】 ● 当資料はレッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社の情報を基に三井住友トラスト・アセットマネジメントが 投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではあり ません。 ● ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判 断ください。 ● 投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価 額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるものではありません。ファンドの運用による損益 は全て投資者の皆様に帰属します。 ● 投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではあり ません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保護基金の保護の対象ではありません。 ● 当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するもので はありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ● 当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示 唆あるいは保証するものではありません。 ● 当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開 発元もしくは公表元に帰属します。 当資料は、レッグ・メイソン・アセット・マネジメント株式会社の情報を基に三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したもので あり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 2/2
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