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表紙から
2015
10/17
CONTENTS
48
【第1 特集】
低い賃金、
不安定な雇用、
見えない将来…。非正規
労働者をめぐる問題は深
刻度を増している。
アフロ
は
り
ふ
らない
ない
知
もう
でき
絶望の非正規
∼
20 25 30 35 40 45 50 55 60 65
∼
72 一律 3 年で雇い止め 波紋広がる派遣法改正
∼
経験生かせず「ゼロリセット」に
非正規
∼
初就職は4割が非正規 狭くなる正社員への道
正社員
∼
あなたの子どもは大丈夫か
45
40
35
30
25
20
15
10
5
0
∼
62
非正規の増加は必然? 日本型雇用慣行の歪み
(→P57)
(万円/月)
∼
58
■ 正社員と非正規との
収入格差は大きい
∼
56
氷河期世代の残酷な現実
データが物語る 中年フリーター 273 万人の実態
ルポ
∼
50
フリーターを抜け出せない
∼
24歳 29 34 39 44 49 54 59 64 69
女性活躍推進法は機能する ?
74 妊娠後に6割が退職 マタハラ横行の悲劇
76
低い社会保険加入率、低賃金
増え続ける非正規雇用 課題解決 への処方箋
■ リストラされた会社に
派遣される 悪夢
企業
あなたの
仕事はないよ
ユニクロ すき家
パートより待遇はいいが…
「転勤なし」限定正社員の内実
80 「週休 3日制」
83 労組が守るのは正社員だけなのか ?
(→P73)
人材派遣会社
経験を生かせる
仕事がありますよ
リス
トラ
人事
担当
登録
派遣
派遣会社
担当者
消えない雇い止めの記憶
84 期間工が集まらない トヨタの深刻な悩み
81
年収は正社員の半分以下
86 同じ仕事で大きな格差 日本郵政のアキレス腱
88
員が増えて企業業績は伸びたのか
パ ート、契 約 社
増加・減少ランキング
上場企業 非正規の
92 強まる外国人依存 技能実習制度の矛盾
「ユニクロ」
は地域正
社員を対象に
「週休3
日制」
を導入
CONTENTS
2015 10/17
核心リポート
9 | 経 済 を 見 る 眼 |ダイバーシティブームへの異論/三品和広
11 | こ の 人 に 聞 く |東 哲郎 ● 東京エレクトロン社長 |統合なしでも成長は可能
33 | 少 数 異 見 |又聞きや伝統の軽視。学ばずに議論する戦後70年目の危うさ
20 TPP大筋合意に隠れた
コメ"実質無傷"の欺瞞
深層リポート
102
23
ワタミ
の
失敗
客離れが止まらない居酒屋チェーン「和民」
。収益柱である介護事業の売
却に追い込まれるなど混乱が続く。かつてない危機を迎えるワタミはどこ
へ向かう。
108
110
112
114
116
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120
129
130
|
知 の 技 法
|
中 国 動 態
28
|職場で実践できる「中期分析」の方法⑦/佐藤 優
統合を前に弱みが露見
ユニー、必死の抵抗
26
混戦のフリマアプリ
後発メルカリが爆伸
27
味の素、日清が関係解消
海外展開で「すれ違い」
鉄鋼
工場と建機で"異変"
神戸鋼に2つの想定外
28
アパレル
カジュアル衣料大手
アダストリア復活の理由
|インドネシアの鉄道商戦 中国の勝因は「市場化」だ/田中信彦
巻
| フ ォ ー カ ス 政 治|
「経済優先」で再浮上狙うが改革スピードは遅い/星 浩
|
株 式 観 測
|FRBは利上げ見送りで米国景気の下振れを回避/重見吉徳
|
為 替 観 測
|日本銀行10月追加緩和でもドル円は大幅な円安にならず/佐々木 融
|
投 資 の 視 点
|TPP|食肉や農薬関連が上昇 小売りにも中期で注目
| マ ク ロ ウ ォ ッ チ |大企業の設備投資は期待どおりに復活するのか
34
| Readers & Editors|読者の手紙、編集部から
|生 涯 現 役の人 生 学|幕末の日露交渉/童門冬二
この人に聞く
東京エレクトロン社長
東 哲郎
11
112
特
集
ゴーン
最後の決戦
資本提携から16年。
日産・ルノー連合を束ねるカルロス・ゴー
ン社長は今、2つの難題に直面している。
ブックス&
トレンズ 『エンタテインメントの作り方』
貴志祐介
グローバルアイ
ジョージ・ソロス
頭
日産・ルノー連合 2つの「死角」
|ブックス &トレンズ|
『エンタテインメントの作り方』を書いた貴志祐介氏に聞く ほか
9
24
2016 年初に署名、
各国で承認手続き
を経て、早ければ
同 年 夏 に も TPP
が発効する
ニュース最前線
| グ ロ ー バ ル ア イ|EU難民対策には総合的な亡命制度が必要/ジョージ・ソロスほか
経済を見る眼
三品和広
インドネシア新幹線
真に敗れたのは誰か
深層リポート
120
PR
5 ビジネスアスペクト エスイー/建設・建築市場に変革の予兆 環境防災のエスイー
が準備する
「コンクリート革命」の真相
18 BRIDGE 佐賀県
30 BRIDGE MUTOHホールディングス
65 ビジネスコア セイコーエプソン
図表作成:小堺賢吾/杉本祐子
本誌の記事は「日経テレコン」
「G-Search」
「ELNET」
「FACTIVA」等のデータベースに収録されており、フリーキーワードで検索、購入できます。
94
僕たちは
今日も
デモへ行く
!
酷暑が終わりを告げるころ、日本の中枢・国会議事堂前に市
民が大挙して押し寄せた。この国のデモが力を持ち始めた。
29
新技術
小泉進次郎も入れ込む
自動運転の「現実味」
から 年前の1999年。今
日のような事態をいったい誰
歳で日産のトップに立ったゴー
ンも今や 歳。あと数年もすれば、
なるかもしれない。
界勢力図を大きく変えるトリガーに
を争っていたVWのつまずきは、業
せる。トヨタ自動車とトップシェア
実が明らかになり、底知れぬ闇を見
発覚した不正は、次から次へと新事
排ガス不正問題に大揺れだ。9月に
今、世界の自動車業界はドイツの
フォルクスワーゲン︵VW︶による
スの上に成り立っている。
ゴーンを頂点とした、微妙なバラン
いる。だが、そのアライアンスは、
かず離れずの関係を十数年継続して
オペレーション上はほぼ対等に、つ
がら、出資比率は5割に満たない。
しかし、日産とルノーの関係は、
形式的にはルノーが日産の親会社な
には勝者と敗者が存在する。
完全子会社化したように、資本提携
クだ。フィアットがクライスラーを
世界の自動車勢力図を見渡すと、
日産・ルノー連合はいかにもユニー
じつつあるように見える。
は、日産にとって今や﹁重荷﹂に転
いでいる。かつての救世主・ルノー
ーは成長の壁をなかなか突破できな
売上高や台数を伸ばした一方、ルノ
しかし、その後の両社の道行きは
対照的だ。V字回復を遂げた日産は
な荒療治に踏み切った。
乗り込み、村山工場の閉鎖など大胆
O︵最高執行責任者、当時︶として
だ。カルロス・ゴーンが日産のCO
ってフランスのルノーに出資を仰い
2兆円の負債を抱え、存亡の淵に
立っていた日産自動車は、進退窮ま
が想像しただろうか。
今
16
の戦いを追った。
=敬称略=
再び波乱の時代に入った業界を、
どう舵取りするのか。ゴーンの最後
が見えてくる。
後継者も含め、
﹁カリスマ後の世界﹂
61
最後の 決戦
本誌:木皮透庸、山田雄大、山田徹也
34
デザイン:熊谷直美 進行管理:鈴木 智
2015.10.17 週刊東洋経済
撮影:大澤 誠
週刊東洋経済 2015.10.17
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巻頭特集
ゴーン 最後の決戦
」
角
死
「
の
つ
2
合
連
ー
ノ
日産・ル
・
ス
ロ
ル
カ
ン
ー
ゴ
資本提携から16年。日産・ルノー連合を束ねるカルロス・ゴーン
社長は今、2つの難題に直面している。
は
り
ふ
い
らな ない
絶望 の
知 でき
デザイン:池田 梢 進行管理:三隅多香子 イラスト:岡田航也
本誌:中島順一郎、山本直樹、冨岡 耕、又吉龍吾、山田雄大
ジャーナリスト:池上正樹 データ協力:田中久貴
今や労働者の3分の1を占めるまでに膨らん
だ 非 正 規 。企 業 が“ 調 整 弁 ”と し て 都 合 よ く
使ってきたツケは社会全体に跳ね返る。この
ままでよいのか。日本の歪みをあぶり出す。
非正規
もう
48
2015.10.17 週刊東洋経済
アフロ
週刊東洋経済 2015.10.17
49
第1特集
特集/絶望の非正規
京・水道橋の古びた雑居ビ
ル。読売ジャイアンツの試合
年 歳を迎えた平和活動家である。
間が欠かせないはずだ。高田健は今
らない。そのためには十分な充電時
ある時間、ある場所で持てるエネ
ルギーのすべてを放出しなければな
が時計の秒針のように静かに響く。
れる静寂。小刻みなキーボードの音
を伝えると通話を断ち切る。再び訪
〇〇前でけっこうです﹂
。要件のみ
の呼び出し音だけである。
﹁〇〇時、
止めるのは、時々鳴り響く携帯電話
周囲の喧噪は目に見えない厚い壁
に遮られているようだ。男の作業を
ソコンのキーボードをたたく。
ある。その一室で男は一人黙々とパ
す東京ドームとは徒歩数分の距離で
やライブイベントでいつもごった返
東
8月30日、国会前
に集結したデモ参
加者たち
時事
活動歴はもう 年を数える。
70
いたのが、2015年8月 日とい
過去、数々のデモを主催した高田
が半世紀以上の活動の末にたどり着
55
う日だった。安全保障関連法案に反
30
対する市民 万人︵主催者発表︶が
け強かったのだろう﹂
。
年間尾を引いた
安保闘争の後遺症
福島県での高校生時代にはもう
年安保闘争に参加した。上京後の
30
年安保の後遺症は﹁デモアレルギ
この国のデモの歴史は﹁暴力の歴
史﹂と言い換えてもいい。象徴的な
の中でかき消されてしまう。
ない﹂
。高田の強い思いは狂気の渦
﹁こんな活動では平和活動は発展し
血を洗うような内部抗争が続いた。
う。周囲では﹁内ゲバ﹂という血で
り返した。目の前を催涙弾が飛び交
クトや学生たちが機動隊と衝突を繰
む。暴力を辞さない左翼系組織のセ
年代はベトナム反戦運動に飛び込
70 60
になるのか、という危機感がそれだ
以来だという。
﹁また戦争をする国
動を行うのは1960年の安保闘争
高田の記憶によると、これほどの
数の人々が1カ所に集まって抗議活
の大半が国会前に集まった﹂
。
て、反戦・平和運動にかかわる人々
︵シールズ︶などの若者たちも含め
140近い市民団体、SEALDs
た。
﹁文 化 人・ 連 合 系、共 産 党 系、
な! 総がかり行動実行委員会﹂の
中心となって、市民団体などを束ね
高田は﹁戦争させない・9条壊す
のが高田だった。
の歴史的な大規模デモを実現させた
東京・国会議事堂前に集結した。そ
12
前に市
会議事堂
国
・
枢
た。
日本の中
持ち始め
、
を
ろ
力
こ
が
川美行
のデモ
を告げる
誌:堀
国
り
本
の
わ
こ
終
た。
酷暑が
押し寄せ
て
し
挙
民が大
モ
デ
安保闘争の歴史が終結したとき、
気がつけば、世の中はその後のバブ
必要だった。
登場するまでには実に 年の歳月が
として、平和活動の﹁表舞台﹂に再
なる。高田が大規模デモのリーダー
ー﹂という形で長く尾を引くことに
70
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2015.10.17 週刊東洋経済
週刊東洋経済 2015.10.17
95
30
も
日
今
は
ち
た
く
僕
行
へ
深層
ト
ー
ポ
リ
深層リポート
僕たちは今日もデモへ行く!