No.91( 9月号) - 東北自治総合研修センター

けん し ゅう
あなたとともに研修所
みなさんにとってより身近でありたいと願っています!
平成27年
9月発行
91
宮城県市町村自治振興センター・宮城県市町村職員研修所
〒981-3341 黒川郡富谷町成田二丁目 22-1(東北自治総合研修センター内 )
TE022-351-5781 FAX:022-351-5780 E-mail:[email protected]
http://www.thk-jc.or.jp/sityouson/index.htm
平成27年度 トップセミナー
「人口減少時代のまちづくり」
∼ あなたの自治体は生き残れるか ∼
平成27年7月8日
(水)東北自治総合研修センター講堂において平成27年度トップセミナ
ーを開催し、一般社団法人エリア・イノベーション・アライアンス代表理事の木下 斉氏から「人
口減少時代のまちづくり∼あなたの自治体は生き残れるか∼」
と題して講演をいただきました。
【講演要旨】
今、問題となっている人口減少は、財政と経済に主眼を置き、各
地域独自の事業戦略がなければ短期的に予算を撒いても解決しな
い問題である。右肩上がりの時代の対策から脱却し、地域で生産活
動が行われ、その方々の生活がしっかり維持され、その人達の生産
能力に応じて自治体が維持されればそれが消滅するということはな
い。つまり、人が減る時代に合わせた経営を行えるかどうかというこ
とが問われている。
全国一律の政策を実施するやり方では、財政力の小さい自治体
ほど生き残ることはできなくなる。地方創生とは「自治体がいかに破
たんしないように経営できるか」
ということで、
「いかに人を増やす
かどうか」の以前に、財政的な構造を含めてどう破たんしないように
するかということがテーマとなる。2060年になって人が減って町が
潰れる前に、皆さんの自治体が財政的に厳しくなって潰れる可能性
(一社)エリア・イノベーション・アライアンス はないですか?ということが大きな問題となる。
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これから重要となる事は、稼ぐことと国から補助金などを貰うこと
代表理事 木下 斉 氏
のどちらが必要なのかという議論である。今までは何かを貰うという
のが地方自治体の仕事だったが、
自ら稼いでいくということに、10年、20年かけて転換していくことがで
きるかどうかがポイントとなる。
現在、地方公共団体が所有する不動産は簿価で420兆円、国と併せると570兆円の公的不動産があ
る。
これらを稼ぐインフラとして整備したり、
リノベーションを行い、そこで民間に稼いでもらう。
そこで稼
いでいく人たちが増え、その収入によって公共サービスを維持していくことを目的に稼ぎ柱をつくるため
に、
自治体は支援をすることが必要である。
「道徳を忘れた経済は犯罪であり、経済を忘れた道徳は寝言である」町を繁栄させて地域を富むよう
にするために稼ぎと向き合うことが、
これからの自治体が生き残っていくことにとって重要なことである。
という内容の講演でした。
受講した方からは、
自治体にとって常に経営意識をもった財政運営が必要といわれていましたが、今回
の講演が改めて参考になりましたとの意見が数多く寄せられました。 (県内市町村長・職員185名参加)
研修担当者コラム
研修担当者の皆さんから所属団体や研修の事などを紹介していただくコーナーです。
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平成27年度専門研修のご案内
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∼地方政府の必須アイテム∼
分権時代を迎え、地方自治体に求められる役割
は大きく変わってきています。
それぞれの地域の実
情にあった政策を立案し、実現していくためには、
政策法務の視点や考え方を身につけることが重要
になります。
本研修では、元自治体職員である講師が、行政
経験を踏まえた実践的・実務的講義を展開します。
是非この機会にご参加ください!
日時:平成28年1月25日
(月)
∼27日
(水)
講師:青森公立大学経営経済学部
教授 天野巡一
定員:40名
会場:東北自治総合研修センター
締切:各団体の研修担当者にご確
認ください。