輪読第4章 要約 前章のおさらい 2つのイノベーション戦略 集中型、セミラディカルが軸 分散型、インクリメンタルな改善 勝つための戦略 負けないための戦略 イノベーション戦略に影響を与える要因 内的要因 外的要因 技術的能力 外部ネットワークの能力 業界の構造 組織的能力 競争環境 現在のビジネスモデルの成功 資金調達 テクノロジーの変化の速度 経営者のビジョン 2 イノベーションを実行・拡大していくには 戦略、イノベーションプロセスの構築 +組織全体にイノベーションを組み込む イノベーション・ マーケット 潜在的市場価値の開拓 3 創造性と価値獲得のバランス 独創的思考 直観 機会をとらえる あらゆる選択肢を考慮 全てのイノベーション 創造性のプロセス 形式的思考 正しい手続き リスクを避ける 製品を市場に出す インクリメンタル志向 価値獲得のプロセス 4 創造性と価値獲得バランスの変化 組織の成熟度 新興企業 創造性の偏重 成熟企業 創造性と価値 獲得のバランス 価値獲得への 注力 5 創造的機能が弱くなった成熟企業 インクリメンタリズムの乱用 イノベーション測定に財務的指標しか使わない イノベーションへの定期的・臨時的投入がない イノベーションは効率性を元に評価される 素晴らしいアイデアでもトップは関心がない マネジャーがイノベーターをつぶす 抵抗勢力の妨害 6 創造性・商業性バランスをとる5つのステッププロセス 1. イノベーションタイプ別にイノベーション・プラットフォームを構 築する 2. プラットフォームごとにプロジェクトのポートフォリオを作る 3. 社内外に提携関係とネットワークを築く 4. 創造性と商業性のための市場をオープンにし、透明性をもたせる 5. 活性化させた創造的市場とプロセスを妨害する抵抗勢力に注意する 7 イノベーションのアウトソーシング イノベーションに向けての組織構成 企業の内部と外部、どちらに重心を置いた構造にするかの 問題になる 内部重視 外部重視 ・開発部門への資金供給 ・中核的研究拠点の設立 ・イノベーション専門の独立部 門の設立 ・インキュベーターの利用 サプライヤーや 顧客などの種々の パートナーへの アウトソーシング かつてはイノベーションの資源は基本的に社内 例:デュポン、GE、IBMなど 優秀な人材を集めてきて、 重要な仕事をさせれば、効果は確実 1980年代以降…イノベーションの資源を次第に社外に求める 例:インテル、シスコ、ノキアなど 内部に多大なイノベーション力があっても、他社との有効 な協力関係がなければ、効果は期待できない イノベーションにおいてアウトソーシングの重要性!! 全てアウトソーシング→ パートナリング パートナリング ~部分的アウトソーシング~ 自社にはない資源やアイデア、専門技術、視点を 外部に求める手法 パートナー … 大 学 、 無 償 ソ フ ト ウ ェ ア な ど 適応するタイプのパートナーシップを築き、 有効に活用することが重要!! 組織内でイノベーション統合 アイデア形成 イノベーション・プラットフォーム コーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC) 双面型組織 アイデア形成 通常は…全て社内 次段階へと発展 させる社内資源 ここでは…アイデアは社外から 社外アイデア仲介業者 イノベーション・プラットフォーム 組織でイノベーションを起こしていくうえで大切な のは… 常に全員がイノベーションプロセスに携わる 組織でイノベーションを最高の状態に保つ ために… イノベーションプラットフォームを持つ イノベーション・プラットフォーム 図 住居用洗剤 プ ラ ッ ト フ ォ ー ム 衣類ケア カーケア 表面ケア 防臭 洗浄 食品保存 室内口調 コーポレート・ベンチャー・キャピタル ≪ベンチャー・キャピタルチーム≫ ・イノベーションの潜在性を評価するチーム ・通常、各部門の上級幹部と、 ごく一部の社外パートナーから構成される ≪パートナー≫ これまで関係を築いてきた主要な サプライヤーや顧客、ベンチャーキャピタリスト ≪仕組み≫ ラディカルなアイデアを集め、そのなかから最も可能性 があるものを選び、投資後最後に売却する 双面型組織 同一の組織の中で、イノベーションと従来からの業務を 並行して進める組織 コアビジネスを保守する 並行 ネガティブ要素から イノベーション事業として進める 隔離されながらも、 組織全体の知識や資源は 活用できる状態が望ましい ≪メリット≫ ・従来のルールに縛られなくて済む ・組織の抵抗勢力から保護される ・既存組織の影響を受けなくて済む ≪デメリット≫ ・イノベーションが企業文化の 一部にならない ・イノベーション部門と経営陣で 求めるものがずれてしまう 経営者の役割 まず第一に… どんなイノベーションでも、存続させるためには 経営者のサポートが必要である(開発の初期段階は、ミドル マネージャーがサポートする場合もある) ≪役割≫ ・可能性あるアイデアに投資できるよう、十分な資源を持って いるべき ・イノベーションにまつわるリスクは積極的にとるべき ・中堅クラスの社員がイノベーションを支えられるような企業 文化、組織、マネジメントシステムを作るべき ・他輪読本P173参照 組織とイノベーション・ルール イノベーションの組織問題では必ず、社内と社外 の選択が問題になってくる →パートナーシップの有効活用 価値創造できる組織にすることも重要 イノベーションへの →プラットフォームを中心にしたネットワークの構築 取り組み方 創造性と価値獲得のバランスをとる =イノベーションの成果 →評価指標と報奨システム、企業文化の要素を取り入れる これらの構造=イノベーションへの取り組みの中心 ご清聴ありがとうございました 19
© Copyright 2024 ExpyDoc