石炭ボイラ用ポータブルスコープ CBS

プレスリリース
2015 年 7 月 1 日
関電プラント株式会社
オリエントブレイン株式会社
石炭ボイラ用ポータブルスコープ CBS-100
の販売開始について
関電プラント株式会社(本社:大阪府大阪市 以下関電プラント)とオリエントブレイン株式会社
(本社:大阪府吹田市 以下、オリエントブレイン)は、このたび、石炭ボイラ内部の配管点検用と
して「石炭ボイラ用ポータブルスコープ CBS-100」を共同開発し、7 月 1 日から発売を開始しまし
た(受注生産)。
撮影状況
CBS-100 映像
これまで炉内温度が 1600℃に達する高温石炭ボイラのスーパーヒーター部分は、石炭の燃
焼灰や火炎に遮られて、配管に付着するクリンカ(石炭溶融灰)の状況やピンホールなどの異常
を確認することが困難でした。
関電プラントとオリエントブレインは、関西電力株式会社舞鶴発電所の発電用石炭ボイラを対
象にボイラ内部の可視化を目指して、開発に取り組み、これを実現。このたび点検窓に挿入して
炉内を撮影できるポータブルカメラの販売を開始する運びとなりました。
本製品は特殊光学レンズとバンドパスフィルター、高感度カメラを組み合わせることにより、ヒ
ーターチューブの可視化を実現したものです。また、本製品はバッテリとエンコーダ、無線機を内
蔵しており、レンズ冷却空気を供給することで、点検窓から炉内を容易に撮影することができま
す。映像はケーブル接続なしで、ノート PC で閲覧、録画、管理することが可能です(有線接続も
可能。常設型もご提案可能です)。
スーパーヒーターに付着するクリンカは熱効率を低下させるほか、ボイラの運転停止時に、固
着したクリンカが落下して危険なことから、従来から一時的に燃料を石炭から石油に切り替えて
付着状況を点検確認したり、クリンカを取り除く為に高価な薬剤を炉内に注入するなどの対策が
取られてきました。
このポータブルスコープを使用することによって、スーパーヒーター配管の状態を点検監視す
ることが可能となるため、ボイラの安全運転と共に、薬剤の使用量を節減できることから、大型
微粉炭燃焼ボイラの運転の効率化とコスト削減に貢献致します。
■石炭ボイラ用ポータブルスコープ CBS-100 および付属品 概要
(仕様および外観は、改良のため予告なく変更することがあります)
CBS-100(カメラ部)
・炉内挿入部は SUS 製 2 重保護管にセラミック溶射を行い、炉内の熱からリレーレンズを保
護しています
・バッテリと無線機を本体内部に搭載しており、現場ではケーブルレスで使用可能です。
・本体重量は約 4.5kg と軽量。
・冷却のため乾燥エアの供給が必要です。
・ボイラへの挿入は連続 10 分程度までとなります。
ノート PC(映像確認・録画用)
・12.1 インチ液晶モニタの小型軽量モデルを採用しています。
・バッテリでの長時間駆動が可能です。
・カメラ映像の閲覧、録画、再生用ソフトウェア付属。
運搬用ハードケース等
・点検作業に必要な機材をすべて収納できます。
・総重量 約 10kg と軽量でタイヤ付きの為、持ち運びが容易です
■本件に関するお問い合わせ先
●関電プラント株式会社 火力事業本部 産業事業部 営業部
担当: 名幸
〒531-8502 大阪市北区本庄東 2 丁目 9 番 18 号
TEL:06-6359-7537/FAX:06-6359-7607
URL:http://www.kanden-plant.co.jp/
●オリエントブレイン株式会社 エンジニアリング部
担当: 横白、南出
〒565-0851 大阪府吹田市江坂町 1-23-43 ファサード江坂ビル
TEL:06-6385-5021/FAX:06-6386-8249
URL:http://www.orientbrains.com/
以上