さ あ - かながわ経済新聞

8
12月号
2016年
Vol.036
かながわ経済新聞
発行日 2016/12/10
発行
かながわ経済新聞合同会社 編集長 千葉 龍太
〒252-0239 相模原市中央区中央3-12-3 相模原商工会館 本館1F
TEL 042-851-3021 FAX 042-851-3532
監修
産業情報化新聞社 編集長
神奈川版
竹原 信夫
、
さあ
〒550-0003 大阪市西区京町堀1丁目14-25 京二ビル205号
TEL.
06-6445-7405 FAX.
06-6445-7406
URL http://www.akaruinews.com
う
ろ
語
夢を
問わず何でもよい。
「夢に大きいも小さいもありません。
日の出製作所(川崎市川崎区大川町、
☎044・322・5521)は、女性
社員比率が3分の1以上を占め、現場
で活躍する町工場。
“3K”のイメー
ジが依然根強い製造業だが、同社の
日々のなかでやりたいこと、ワクワクす
女性社員の平均年齢は30歳。若い
ることが夢です」と円城寺社長はいう。
人材の獲得に成功している。
そして、これらの夢を一つひとつ実
現するには10年後、5年後、3年後、
1年後、そして今月…。自分がどうな
っていきたいか、あるべき姿をイメー
ジし記していく。
ノートで記した個々の夢は
全員で共有している。
「職場
クするのは、互いの価
値観や想いを知らな
ける企業が、伊勢原にある。ヘアサ
いことが最大の原因
るCOXグループ(伊勢原市伊勢原、
✂
COX グループ
✂
ロンやエステサロン計4店舗を展開す
☎0463・92・0550)だ。どうしたら
社員がイキイキと働ける職場になるのかー。そ
です。逆に、仲間のこ
とをよく知っていると親
身になれます」と語る。
夢を全員に見てもらい、む
の答えは“夢”にあった。自らの夢を記す「V
しろ 自分をさらけ出す”こ
ノート」
、夢を実現する朝礼…。他に類を見な
とで、周囲とのコミュニケー
い手法で、独自の会社づくりを実践している。
ションがよくなるともいう。
もちろん、ほかのスタッフ
■「V ノート」の存在
はサポーター役となる。
「迷
自分は会社で何のために仕事する
ったときやモチベーションが
のか─。おそらく、社会人になった
下がったら、自分の夢に立ち
ら誰しも考えることかも知れない。
返ると変わってきます」
。
しかし、結局それが見い出せな
■朝礼と終礼を活用
一方、朝礼では各スタッ
り返したりする人も少なくない。美
フが夢を確認し、
「きょう1
容業界もまた同じ。定着率が低く、
日自分がどんなことをする
「10年後に1割残るかどうか」と
されるほど。そんな業界にあって、
スタッフが定着する店舗を実現し
か」を決めてノートに書く。
例えば「1日全員
に笑顔で接する」と
か「仕事のスピード
ているのがCOXグループだ。
ト」
と呼ばれるものを持っている。
「い
ことを決め、終礼で
わば、ぞれぞれの夢を叶えるための
振り返る。毎日のこ
ノートです」と円城寺興志社長は説
うした積み重ねが、
明する。
大きな夢の実現につながってくるという。
ノートには、自分がどんな人生
「夢や目標が人を輝かせます」
と円城寺社長。独特の手法で、
将来どんなことをしたいのかなど、
全員が成長できる元気な職場
たくさんの“夢”を記す。公私
を実現している。
近藤千奈美の明日からできる!
海 外
展 開
~ グ ロ ー バ ル な販路開拓、実現できます~
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来 日 時の 対 応 で 変 わ る ①
人材が限られている技
て、
その期待に応じた﹁順
術系の中小企業にとって
番と内容﹂で対応してい
﹁ 社 員 を展 示 会に行かせ
くことだと思います。
ると、本来の業務が手薄
顧 客 の 目 的 は▽ 興 味
になってしまう﹂と心配
を持った製品を実際に見
になるものです。まして
て確認する▽生産体制な
海外ともなればなおさら
どの工場設備などを確認
です。
する▽ISOなどの認証
そこで海外の顧客︵見
の有無やコンプライアン
込み客︶に来日してもら
スなどのソフト面の確認
って製品を実際に見ても
▽会社の魅力や資金面な
ら う 方 が、 こ
どを確認する︱などがあ
う した心配
ると思います。
を最小限
とはいえ
にし、海
﹁ 自 社のこ と
外企業に
をよく知って
確実にアプ
も らい製 品 を
ローチする一つ
購入してほしい﹂と
の方法というこ
の思いが強すぎると、顧
とを、前回まで
客の目的がかえって見え
にお話ししま
なくなってしまうもので
した。
す。
で は、 自 社
お迎えしたあいさつ、
に来訪した海
自社紹介や社歴、製品群
外 顧 客 に 対 し、 の紹介⋮。会議室で延々
どのように売
と話すのは、プライオリ
り込んだらよい
ティーの低い情報を最初
でしょうか?
に 提 供 す るこ とに な り、
大切 なのは、 顧客の興味を削いでしま
顧客が訪問する
いかねません。
目的をくみ取っ ︵コンテックス代表取締役︶
を歩みたいかのライフプランから、
リ。来春入社予定の新卒6人のうち3人が女性だ。
「今は昔と違
って工作機械が進歩しています。女性でも安全に作業ができま
すから」と岩社長はいう。
以前はほかの町工場と同様、
男社会の職場だった。米リーマン・
ショック後、女性採用に本腰を入れ始めた。
当時の景気低迷により、多くの企業が採用を抑えていた。そ
れに伴い、女性の就職難も続いた。
「それならば、ウチで思い切
って女性を採用してみよう」と岩社長らは決断した。以降、毎
年コンスタントに女性社員を採用。女性が働きやすい職場にし
ている。
■作業着もオシャレに
現場では、切削油で手が荒れないよう、手袋をしてできる仕
事は女性社員に任せたり、オシャレな作業着を導入。また、地
方出身者のために、旧工場を改装し、女子寮を用意した。
一方、子育て中の女性にとって
休みが取りやすい環境にするため、
社員教育も工夫している。
同社の女性社員の場合、工場で
は1つの仕事だけではなく、複数の
仕事がこなせるように育てている。
例えば、工作機械を動かして作業
できると同時に、品質管理や検査も
担当できるようにしている。
各社員が複数の仕事ができること
で、誰が休んでも工場全体の作業に
穴が空かないという。
「今後、IoT(モノのインターネ
ット)が進化すれば、子育て中の女性
でも、家にいながら生産指示ができるよ
うになります」と岩社長。
工作機械のことやお客さんのこと、同社の生産能力など
を熟知していれば、決して不可能ではないという。
高級オーディオ
ブランド「SOUL
NOTE(ソウル
ノート)
」を展開する、
CSR(相
模原市南区相模大野、☎042・703・
5600)
は
“完全無帰還ディスクリート回路”
を使用することで、原音に限りなく近づけ
るアンプ、イコライザーを開発した。
「演奏者の気持ちまで伝わるア
ンプです」と中澤矩長社長は完
成度に自信を示す。
モデル「A−0」とするイン
テグレーテッドアンプ(総合ア
ンプ)は11月下旬、
「E−1」と
したフォノイコライザー(レコー
ド再生のための機器)は12月中
旬に発売する。いずれもブランド
設立10周年の記念製品だ。
両製品で採用した完全無帰還ディスクリ
ート回路の技術は、音を出力するのに、通常
の音響機器のように電気制御を加えること
なく、いわゆる“生”のままで出す技術。稼
働中、振動で音が損なわれないよう、本体
原音近づける アンプ開発
を上げる」といった
実現
同社では、全スタッフが「Vノー
●日の出製作所●
は最もバランスがよいとする3点の
ピンで支える徹底ぶり。価格は「A
ー0」で11万円(税別)
、
「Eー1」
は20万円(同)
。
「当社は世界初、業界初の製品を
創ろうという企業理念を掲げていま
す。今回のように完全無帰還ディス
クリート回路を使った製品は国
内メーカーでも初めてです」
と中澤社長は話している。
なお、同社はかつて相
模原にあった音響機器中
堅、日本マランツ(現ディ
ーアンドエムホールディン
グス)の無線通信機器部門
を2004年に、マネジメン
ト・バイアウト(MBO)で継
承した企業。現在、従業員数
55人の規模ながら、
高級オーディオのほか、
無線通信機器、ワイヤレス機器、業務用音
響機器、カラオケ機器など、幅広いジャン
ルに進出。小規模多機種商品をねらいに毎
月100モデルを生産しているという。
CSR
● 平成 年熊本地震により被災されました方々に、心よりお見舞い申し上げます。
いまま、会社を辞めたり、転職を繰
長は「女性の方がモノづくりに向いて
オシャレな作業着
女子寮、就業環境 …
それぞれ想 い 共有
全員 でサポート
のチームワークがギクシャ
離職率50%とされる美容業界
14人。ほとんどが現場にいる。岩和志社
います。責任感も強いです」とキッパ
■自分をさらけ出す
で10年間も人が辞めず成長を続
38人いる従業員中、女性従業員は
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