第二章 ノート・テイキング この章で学ぶこと 1. 講義を聴いて、重要なことをノートにとる。 2. 講義ノートをもとに、興味・関心を持つ。 ノート・テイキングとは ノート・テイキングとは板書事項をノートに そのまま写す事ではなく、教師の話の中か ら要点をつかみ、ノートにメモするという技 術が必要になってきます。 また、後で見直した時に内容が思い出せ てくるものや、見やすいものでなければな りません。 講義スタイルに応じたノート・テイキング 高校までの授業では、教科書があり、先生 の板書も丁寧で、それをノートに写すだけ でノートが出来上がっていたはずです。 大学ではノートを書き終えるのを待ってく れる先生がほとんどいないので、時間をか けてノートのとり方を身に付け自身が作り 上げてくものなのです。 ノート・テイキングの取り方の例 教科書がある場合 あらかじめ教科書に目を通しておくことができます。専 門用語などをあらかじめ自分の頭の中にインプットで きるので、ノートもとりやすい。 教科書はなく、プリントが配布される場合 結果的にはプリントが教科書となるので、復習には利 用できるが、ほとんどの場合は授業中に配布される ので予習はできない。 教科書もプリントもない場合 初心者にはもっとも手強いスタイル。最終的には自分 のとったノートが教科書となります。この授業スタイル の場合は、まず話を聴くことに集中し、内容を理解す ることが大切。[ノートをとる」というより[メモをとる」つ もりで臨んだほうがよい。 なぜ、ノートをとるのか 「ノートをとる」ことは大切な技術の一つで す。しかし、ノートとること自体が目的では ありません。 ノートをとっていれば、見直すことができて 講義の内容の時の記憶がよみがえってき ます。またその後何度も読み返すことがで きます。 講義ノートをとる 1. 講義前にできること ・事前にテキストに目を通し、おおざっぱでかま わないので基本的な知識をつかんでおきます。 ・遅刻をしないようにする、せめて授業開始時 には着席しておきたいものです。遅刻すると、 前時の復習やその日の予告部分を聞き逃すこ とになります。 2.講義中にできること • 講義内容を「きく」ことが必要です。 しかし、聞くことにも二つ種類あり講義などは聞 くよりも聴く態度で臨まなければなりません 「聞く」=音や声を耳に感じて認める 「聴く」=聞こえるものの内容を理解しようと思っと進 んで聞く。 「聴く」ためには「集中力」をもって講義を受けなくて はなりません。 要点をつかむコツ ノートを取る前に何本の色ボールペンを用 意しましょう。 ノートを取るときいろいろな記号を使って要 点をつかみましょう。 例えば OO OOは、。。。である。 = つまり。。。 ※ 注意 A/B 例:10人/日 ( )説明 ( ) A&B AとB e.g etc たとえば など 4. 講義後にできること その日の内にノートを見直す。 見直しが終わったら、次にノートの「空白」 を埋めて理解を深める。 • 授業の記憶が新しいうちに不足する箇 所を補っておいたり友人のノートなどを 照合することが大切です。 5 .講義ノートの完成ーファイリングと目次 1. 2. 3. 4. 講義中に配布されたプリントも大切な資料 ですから、その日のうちにファイリングして おきましょう。その際次の点に注意する 関係する内容のすぐそばにある すぐはがれないようにする 見出しが隠れないようにする ノートからはみ出ないようにする ノート・ティキングの実際 講義ただ聞くだけではなく、同じの内 容を立体的にとらえるようにすれば、 難しそうに思える講義でもかなり理 解できるようになります。 [講義を立体的にとらえるコツ] 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 今日の主題を確認する。 言葉の定義は正確にメモする。 繰り返しを逃さない 「具体例」という言葉に注意する。 具体例を必ずメモする 定義の理解につながる。 話の展開に注目する。 結論的な部分をのがさない。 第二章のまとめ 1. よりよいノートをとるために 講義スタイルに応じてノートのとり方を変 える (1)教科書がある場合は予習が可能 (2)教科書はなく、プリント等が配布され る場合は復習が可能。 (3)教科書もプリントもない場合は「講義 ノート」が教科書代わり。
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