会計学第1問

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平成 27 年度論文式本試験解答・会計学〔午前〕
・第1問
第 1 問 答案用紙<1>
(会 計 学)
受験番号シール貼付欄
問題1
問1
製造部門の管理者にとって材料価格に予定価格を採用することは、価格変動の影響を受けないで材料
消費量についての原価管理活動に専念できる点で合理的である。
問2
単一基準配賦法は、変動費・固定費の区別なく、関係消費部門の実際用役消費量の割合で配賦する方
法であり、そのため補助部門の固定費をあたかも変動費であるかのごとく配賦することになり、関係消
費部門の消費能力によって規定される固定費の配賦基準としては適切ではないという欠陥がある。
問3
(1)
(2)
配賦基準
①
因果基準
選択の
②
便益基準
判断基準
③
負担力基準
合理的とする根拠
各部門は、工場事務部からの便益を従業員の人数分ほど享受しているから。
問4
(1)
第 1 工程
81,040
千円
第 2 工程
21,540
千円
実際配賦額がその他の関係消費部門における補助部門用役消費の多少によって左右されること
(2)
と実際配賦額の中に補助部門の原価管理活動の良否の影響が混入してしまうこと。
問5
①
原価の発生を機能別,責任区分別に管理できる。
②
製品原価の計算を正確にする。
問6
第 2 工程の当月完成品原価
869,400
千円
問7
補修指図書を作成する目的は、補修指図書に補修のための製造原価(仕損費)を計算し、それを販売
価格と比較して従来通り廃棄すべきかそれとも販売すべきかの判断資料を提供することにある。
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ICO<無断複写・複製を禁じます>
平成 27 年度論文式本試験解答・会計学〔午前〕
・第1問
第 1 問 答案用紙<2>
(会 計 学)
受験番号シール貼付欄
2
2
問題2
問1
(1)
材料価格差異
95,200
円
(
有利差異、不利差異
)
材料数量差異
207,000
円
(
有利差異、不利差異
)
労働賃率差異
65,700
円
(
有利差異、不利差異
)
労働時間差異
624,000
円
(
有利差異、不利差異
)
(
(2)
)内は適切な方を○で囲みなさい。
理由:材料の価格は購買部が管理し、労働の賃率は人事部が管理しているため、工場では価格面
の管理は困難である。そのため工場では物量や作業の管理が中心となるため、混合差異を消費量
差異や作業時間差異の中に含めないで価格差異や賃率差異に含めるのである。
問2
仕損差異
184,000
円
(
有利差異、不利差異
)
減損差異
23,000
円
(
有利差異、不利差異
)
(
)内は適切な方を○で囲みなさい。
問3
労働歩留差異
594,000
円
(
有利差異、不利差異
)
労働能率差異
30,000
円
(
有利差異、不利差異
)
(
)内は適切な方を○で囲みなさい。
問4
メリット:この方法は、複雑な仕損費や減損費の計算をしてそれらを良品に正しく負担させる必要がな
く、簡単に月末仕掛品や完成品原価を計算できるので、理解しやすい。
デメリット:この方法は、仕損費や減損費を分離して把握できないので、管理者に仕損費や減損費を意識させるこ
とが出来ず、それらを低減する機会が与えられなくなる。また、月末仕掛品が存在する場合には月末仕掛品の中に
自動的に仕損費や減損費の負担額が含まれてしまい、正確な月末仕掛品原価や完成品原価の計算ができない。
問5
(
まず先に(
労働歩留差異
、
労働能率差異
)を改善すべきである。
)内は適切な方を○で囲みなさい。
取扱う材料の見直し、作業方法の改善や工員の配置替えなどによって歩減りを削減して作業時間の短
縮を図り労働歩留差異の改善を行う。
評点
- 2 -