平成28年度 A ○ 中小企業診断士第1次試験 第1日目 経済学・経済政策 【総評】 平成28年度の本試験は、過去15年間の設問数と同じで25問であった。難易度については、 前年度に比べれば、簡単に得点できる問題も多く、易しくなったという印象がある。しか し、容易に得点できない問題や判断に迷う問題も出題されており、全体的な難易度は標準 レベルであるといえる。よって今年の問題は、易しい問題(得点できる問題)で確実に得 点することができれば、合格ラインの60点は確保できたものと思われる。 本科目は、マクロ経済学、ミクロ経済学から出題されており、今年度は解答数ベースで、 マクロ経済学13問、ミクロ経済学12問であった。 第1問∼第11問がマクロ経済学からの出題問題と考えられる。また例年多く見られる統 計資料をもとにした出題が3問あった。個別には、第1問、第2問、第4問、第8問(設 問1・2)、第9問、第10問、第11問(設問1・2)あたりで得点を取りたいところであ る。第5問「消費者物価指数」と第6問「効率賃金理論」は頻出ではないため正答できな くても問題ないであろう。第7問「デフレの影響」は判断に迷う問題であったため、正答 は難しいと思われる。 第12問∼第23問がミクロ経済学からの出題問題と考えられる。個別には、第12問、第13 問、第14問、第15問、第17問、第18問、第22問、第23問あたりで得点を取りたいところで ある。第19問「比較優位論」は、通常の比較生産費の問題とは条件が違うため、比較優位 を逆に捉えてしまった方もいるものと思われる。第20問・第21問「限界生産力逓減型の生 産関数」は頻出ではないため正答できなくても問題ないであろう。第16問「粗代替財と粗 補完財」は今回、最も判断に迷う問題であった。正答は難しいと思われる。 以上 無断転載・複製を禁じます。 【的中問題!】 一部ご紹介致します! 大原:直前答練−第 13 問 本試験:第7問 大原:基礎答練−第 13 問 本試験:第 14 問 無断転載・複製を禁じます。
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