コンピュータ演習3 担当:塚田 真一 数値計算 数式処理ソフトウエアは、数式の処理ができ ることはもちろんですが、プログラム言語以上 に容易に数値計算が行えます。 プログラム言語の場合、計算誤差を気にする 必要がありますが、数式処理ソフトウエアで はそのような部分を自動的に考慮して計算し てくれます。 加法・減法・乗法 乗法に関しては、数値間に* を入れるか、省略してスペース をあけることで計算されます。 スペースを入れると自動的に ×マークが入ります。 べき乗は^で表します。 指数部が2桁以上になる際 はスペースなどが入らないよ う注意! 除法 除法は / または Divide で計算される。 結果は、既約分数で表示される(帯分数表示はされない)。 結果は、既約分数で表示される(帯分数表示はされない)。 整数の計算 Mathematicaでは整数計算は、厳密な値とし て結果を返す。そのため、意図しなくてもかな りの計算時間を必要とする場合もある。 実数の計算 実数計算は、有効桁内で計算が行われる。 計算の順序は、乗法・除法→加法・減法 という通常の順序で行われます。 計算順序を変える際には、( )でくくり計算順序 を指示します。 計算結果は計算に用いられている数値の 有効桁数に応じて変わります。 内部では6桁の精度で計算されている。 厳密値 Mathematicaでは、小数点を用いた有効数字以外 の値はすべて厳密値で計算を行う。 具体的な数値で表現しにくい場合には、記号で結果 が出力される。 近似値 数値計算では、厳密値だけではなく、その近 似値がわかればよい場合もある。そのような 場合には’N’が有効である。 (式) //Nとすることで式の 近似値を出力する。 N[式,桁数]で近似値の表示 桁数を指定することができる。 数学定数 Pi 円周率 E ネイピア数e I 虚数i Infinity 無限大∞ GoldenRatio 黄金比 Degree 度からラジアンの値変換 いくつかの整数関数 Mod[m,n] (mをnで割った余り) GCD[n1,n2,n3,…] (n1,n2,n3,…の最大公約数) LCD[n1,n2,n3,…] (n1,n2,n3,…の最小公倍数) Divisible[m,n] (mをnで割りきれるか) PrimeQ[m] (mが素数であるか) Prime[m] (m番目の素数) Factorial[m](m!) (mの階乗) Binomial[m,n] (mCnの値) FactorInteger[m] (mの素因数分解) さまざまな関数 Abs[x] Log[x] Log[a,x] Exp[x] Sqrt[x] Sin[x], Cos[x], Tan[x], ArcSin[x], ArcCos[x], ArcTan[x] Max[x1,x2,x3,…], Min[x1,x2,x3,…], 演習問題 1. 2 3i 複素数 1 i を a bi の形に直しなさい。また、 (2 3i )10 を a bi の形に直しなさい。 (1 i ) 20 2. 2100+1と5150+1が素数であるか調べよ。素数でな ければ、素因数分解を求めよ。 3. 1000以上1200以下の素数をすべて求めよ。また、 それらの和を求めよ。 4. 355 52174 sin sin 33215 226 の近似値を求めよ。 5.exp 163 の1の位の数はいくつか答えなさい。 演習問題 6. である。 (千葉工大学) を簡単にしなさい。 7. のとき、 の値は であり、 は である。 (名城大学) 8. 9. (大阪経大学) の小数部分を とするとき である。 (神奈川大学) 10. のとき の値は の値 の値は であり、 である。 (関東学院大学)
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