国連番号 1340 H 五硫化二リン S S S DIPHOSPHORUS PENTASULPHIDE (DIPHOSPHORUS PENTASULFIDE) P P S S P S S S S P S 物質の特定 C A 化 S 号 : 1314-80-3 番 式 : P2S5; P4S10 学 別 名 : Phosphorus pentasulphide; Tetraphosphorus decasulphide; Phosphoric sulphide; Phosphorus sulphide; Sulphurphosphide; Thiophosphoric anhydride 五硫化リン; 十硫化四リン; 硫化第二リン; ホスホリックサルファイド; ホ スホラススルファイド; サルファホスファイド; チオホスホリックアンハイ ドライド (商品名) 化 学 的 分 類 : リン化合物 規則名・法規等 [規則名]PHOSPHORUS PENTASULPHIDE free from yellow or white phosphorus 五硫化リン(黄リンを含有しないもの) 危 - 規 則 分 類 ・ 等 級 等: 可燃性物質類(水反応可燃性物質) 4.3 Ⅱ 副次危険性等級: 4.1 積 載 場 所 : 甲板上 コンテナ収納検査: 否 積 付 検 査 :否 IMDG-CODE 分 類 ・ 等 級 等: Class 4.3 Ⅱ 副次危険性等級: 4.1 積 載 場 所 : On deck CFR 172.101 分 類 ・ 等 級 等: 4.3 (RQ 100/45.4) ラ ベ ル コ ー ド : 4.3, 4.1 積 載 場 所 : On deck Ⅱ 港 則 法: 可燃性物質類(水) 荷役許容量: A / 5 海 防 法: - 消 防 法: 第2類 硫化リン B / 100 C1 / 500 C2 / 2000 船積上の注意事項 荷 姿 危-規則規定によるものであること。 イ.できる限り乾燥した場所に積載すること。(危) ロ.コンテナ船の甲板上に積載する場合には,引火性高圧ガスおよび引火性液体類から,船 の幅方向に2コンテナ以上離れた場所に積載すること。また,ロールオン・ロールオフ 貨物船に積載する場合には,これらの物質から船の幅方向に6m以上離して積載するこ と。(危) ハ.その他可燃性物質類についての一般的注意事項に従うこと。 物理/化学的性質 外 観 等: 淡黄色~灰色の結晶又は粉末 : 腐卵臭 臭 比重又は嵩比重: 2.09 蒸 気 比 重: 融 点 (℃): 285~290 沸 点 (℃): 513~515 溶 解 性: 水: 不 アルコール: エーテル: 用 途 医薬品,農薬の中間体。マッチの製造。浮遊選鉱剤。減摩剤 化 学 的 危 険 性 腐 食 性: 人: あり 酸 金 属: あり 木 材: あり 化 性: なし 水 / 空 気 / 水又は湿気により分解されてリン酸と硫化水素を生じる。空気中で燃えて,POxと 熱 の 作 用: SOxを生じる。水蒸気と反応すると発熱し,硫化水素を生じる。 可 性: あり 燃 引 火 点(℃): 発 火 点(℃): 142 爆発限界(%): (注1) 特 記 事 項: 吸湿性あり。酸化性物質と激しく反応して発熱する。摩擦すると発火する。 (注1)硫化水素ガスは4.0~44.0% EmS F-G, S-N 消 火 剤: 粉末,炭酸ガス,乾いた砂 検 知 法: 臭い,硫化水素検知管による。(発生した硫化水素ガスを検知する。) 人 体 へ の 影 響 作業 環境 の 許 容 濃 度 T W A 1 mg/m3 STEL C(上限値) 経 皮 吸 収 発がん性 3 mg/m3 (TLV) 毒 性: (毒物)LD50 389mg/kg(経口ラット) 蒸 気 , 粉 塵 な ど を 吸 入 し た 場 合 せき,胸痛,頭痛,流涙などが起こり,呼吸困難,肺水腫などが現れるおそれがあ る。湿った空気中で生じる硫化水素とリン酸は,腐食性と刺激作用を現す。特に, 呼吸気道を強く刺激する。 飲 だ 悪心,おう吐,頭痛,意識喪失,けいれんなどが起こるおそれがある。食道,胃な どの粘膜が腐食される。 み 込 場 ん 合 皮 膚 に 付 着 し た 場 合 皮膚を刺激し,発赤などを生じる。 眼 た 激しく刺激し,流涙,充血などが起こる。 に 入 場 っ 合 MFAG 救 - 急 処 置 蒸 気 , 粉 塵 な ど を 吸 入 し た 場 合 直ちに新鮮な空気の場所に移し,薄い炭酸水素ナトリウム溶液(重曹水)でうがい をさせて,保温安静に努め,医師の手当を受ける。(注2) 飲 だ 活性炭20gを水300mlとともに与えた後,30gの硫酸マグネシウムを水に溶かして飲 ませ,医師の手当を受ける。(注2) み 込 場 ん 合 皮 膚 に 付 着 し た 場 合 石けんと水でよく洗い流す。 眼 た に っ 合 流水で十分に洗った後,薄い炭酸水素ナトリウム溶液(重曹水)で洗い,医師の手 当を受ける。 漏 場 洩 た 合 火気厳禁とし,通風換気を十分に行い,保護具着用の上,破損箇所をシールし,掃 き取った後,大量の水で洗う。(注3) 具 硫化水素用防毒マスク,保護衣,保護メガネ,ゴム手袋 保 入 場 し 護 (注2)チオ硫酸ナトリウム溶液(デトキソール)の静注又は経口投与が有効である。 (注3)掃き取ったものは,不燃性の容器に入れ,石灰水で被っておくこと。 最 終 修 正 日 2015/03/22
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