大分県民生委員の定数を定める条例の制定(PDF形式:354KB)

平成27年調査
タイトル
大分県民生委員の定数を定める条例の制定
子育て・福祉・健康
義務付け・枠付けの見直し
団 体 名
大分県
1,197,854 人
事 例 の
ポイント
人 口
164
○
民生委員(主任児童委員以外)の定数を定めるに当たっては、現在及び将来の
独居高齢者等に対応できるよう、国の参酌基準を上回る独自基準を設定。
○ 主任児童委員の配置基準についても、地域の実情に配慮した独自の基準を設定。
第 3 次一括法による民生委員法の改正により、これまで国が全国一律で定めていた民
生委員の配置基準を、地方公共団体が国の基準を参酌のうえ、地域の実情に応じて条例
で定めることが可能となった。大分県では、人口や世帯数の減少が見込まれる中、独居高
齢者は今後 10 年間にわたり増加することが推測され、地域住民を見守り、支援機関等に
背景・目的 つなぐ役割を担う民生委員(主任児童委員以外)の必要数を確保することが求められてい
た。
一方、子どもの福祉を主に担当する主任児童委員は、子育て不安の軽減や児童虐待
の早期発見の役割が期待されるところだが、町村部においては地域の実情に適う基準と
なっておらず、独自の基準を作る必要があった。
平成 26 年 12 月、「大分県民生委員の定数を定める条例」を制定し、民生委員(主任児
童委員以外)については、2025 年における独居高齢者数の推計を踏まえ、必要と見込ま
れる定数を算定し配置基準を定めた。また、主任児童委員については、町村部において
十分な数が配置できるよう、地域の実情に配慮した独自の基準を設定した(平成 27 年 4 月
施行)。
内
効
容
果
担 当 課
関連サイト
民生委員の配置基準を手厚くしたことにより、担当区域の広域化を防ぎ、民生委員の負
担軽減につながるものと思われる。
民生委員一人当たりの世帯数は少ないものの、担当する地域の面積が広い地域を有し
ている市からは、今後世帯数が減少しても現行の定数を維持できることから、民生委員の
負担を増大させないで済むとともに、民生委員の確保に役立つとの声があった。
大分県福祉保健部地域福祉推進室