基礎数学 2 演習問題 (担当: 谷戸光昭, http://yato.main.jp/lecture meisei/) 2. 空間内のベクトルとその演算 −→ −→ −→ 問 1. 下の直方体において, a = AB, b = AD, c = AE とするとき, 次のベクトルを a, b, c のスカラー倍・和・差で表せ. −→ −→ −→ −→ −→ (1) AC (2) AG (3) BD (4) DF (5) EC G H F E C D B A −→ −→ −−→ 問 2. 空間内に異なる 3 点 O, A, B があり, a = OA, b = OB とする. 線分 AB を 1 : 2 に内分した点を M とするとき, OM を a, b のスカラー倍・和・差で表せ. a1 √ 問 3. 成分表示された空間内のベクトル a = a2 に対し, その長さ |a| が a21 + a22 + a23 となる理由を述べよ. (図, 数 a3 式, 文章などを適切に用いて説明 (証明) せよ) 3 −1 問 4. 成分表示されたベクトル a = 2 , b = −6 に対し, 以下を求めよ. 5 −3 3 1 (1) −3a (2) a + b (3) a − b (4) 内積 (a, b) (5) 大きさ |a| (6) 大きさ |b| 2 2 −1 t 問 5. 成分表示されたベクトル a = 1 , b = 1 に対し, 以下の問いに答えよ. ただし, t は定数である. 2 −1 (1) |a| を求めよ. (2) |b| を t を使って表せ. (3) 内積 (a, b) を t を使って表せ. (4) a と b が直交していると き, 定数 t はいくつか. (5) a と b のなす角が 2π 3 であるとき, 定数 t はいくつか. 3. 空間内の直線と平面の方程式 問 1. 次の直線 ℓ の方程式を, 媒介変数 t を使って表せ. また, 使わないで表せ. 5 (1) 点 P0 (1, 3, 2) を通りベクトル v = 4 に平行な直線 ℓ (2) 2 点 P0 (3, 1, 2), P1 (5, −5, 3) を通る直線 ℓ −3 (3) 点 P0 (−1, 4, 7) 通り平面 H: 8x − y + 2z = 9 に直交する直線 ℓ x = 3 + 2t 問 2. 空間内の直線 ℓ : y = 1 − 3t (t は媒介変数) について以下の問いに答えよ. z = −2 + t (1) t = 0, 1, −2 のときの ℓ 上の点 (x, y, z) をそれぞれ求めよ. (2) ℓ 上の点 (9, −8, 1) は t がいくつのときの点か. (3) 次の点 A, B, C が直線 ℓ 上の点かどうかを判定せよ. 理由も記せ. A(0, 0, 0), B(1, 4, −3), C(3, 1, 4). (4) 点 (11, a, b) は直線 ℓ 上の点であるという. 定数 a, b の値を求めよ. (5) 平面 H: 3x + y + z = 4 と直線 ℓ との交点 P(x, y, z) を求めよ. 1 問 3. 点 P0 (4, −3, 2) を通りベクトル v = 3 に直交する平面 H の方程式を求めよ. −5 問 4. 次の 3 点 A, B, C を通る平面の方程式 ax + by + cz = d を求めよ. ただし, 係数はすべて整数で表すこと. (1) A(2, 0, 0), B(0, 3, 0), C(0, 0, 4) (2) A(1, 1, 0), B(1, 0, 1), C(0, 1, 1) (3) A(0, 0, 1), B(1, 1, −1), C(2, 5, −2) 「2. 空間内のベクトルとその演算」の不親切な解答 問 1. (1) a + b (2) a + b + c (3) b − a −→ −→ −→ (4) DF = AF − AD = a + c − b −→ −→ −→ (5) EC = AC − AE = a + b − c −−→ −→ −−→ −→ −→ −→ −→ −→ −→ −→ 問 2. OM = OA + AM = OA + 13 AB = OA + 13 (OB − OA) = 23 OA + 13 OB = 23 a + 13 b 問 3. 授業中に説明したので省略. 3 2 −3 問 4. (1) −6 (2) −4 (3) 6 9 2 −7 √ √ (6) |b| = 9 + 36 + 25 = 70 問 5. (1) √ 6 (2) √ t2 + 2 (3) −t − 1 (4) (a, b) = −3−12−15 = −30 (4) t = −1 (5) |a| = √ √ (−1)2 + 22 + (−3)2 = 14 (5) t = 2 「3. 空間内の直線と平面の方程式」の不親切な解答 x = 1 + 5t x−1 y−3 z−2 問 1. (1) ℓ : y = 3 + 4t (t は媒介変数) , = = 5 4 −3 z = 2 − 3t x = 3 + 2t y−1 z−2 x−3 (2) ℓ : y = 1 − 6t (t は媒介変数) , = = 2 −6 1 z =2+t x = −1 + 8t x+1 y−4 z−7 (3) ℓ : y = 4 − t (t は媒介変数) , = = 8 −1 2 z = 7 + 2t 問 2. (1) それぞれ (3, 1, −2), (5, −2 − 1), (−1, 7, −4) (2) t = 3 (3) 点 B のみ ℓ 上の点 (t = −1 のときの点). { 11 = 3 + 2t a = 1 − 3t b = −2 + t (4) の第 1 式より t = 4. これを第 2 式と第 3 式に代入すると, a = −11, b = 2. (5) 3x + y + z = 4 に ℓ の式を代入すると, 3(3 + 2t) + (1 − 3t) + (−2 + t) = 4. 左辺を整理して, 8 + 4t = 4. これを解くと, t = −1. このとき, (x, y, z) = (1, 4, −3). これが交点 P の座標である. 問 3. x + 3y − 5z + 15 = 0 { 問 4. (1) { (2) { (3) 2a = d 3b = d 4c = d { より a+b=d a+c=d b+c=d a = d/2 b = d/3 c = d/4 となる. よって, d 2x + d3 y + d4 z = d. 両辺に より a = b = c = d/2 となる. よって, c=d a+b−c=d より 2a + 5b − 2c = d { d 2x a = 7d/3 b = −d/3 となる. よって, c=d 12 d を掛けて, 6x + 4y + 3z = 12. + d2 y + d2 z = d. 両辺に d 7d 3 x − 3 y + dz 2 d = d. 両辺に を掛けて, x + y + z = 2. 3 d を掛けて, 7x − y + 3z = 3.
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