気候変動とSDGs - 国際環境NGO FoE Japan

国際協力×
勉強会
国際協力×気候変動 NGO勉強会
SDGsから
からCOP21パリへ
パリへ
から
気候変動とSDGs
気候変動と
2015年
年9月
月30日
日
(特活)オックスファム・ジャパン
アドボカシー・マネージャー/事務局長代行
森下麻衣子
「ポスト2015」を理解するための視座
MDGsと「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の違い
背景:国際政治におけるパワーバランスの変容
先進国/途上国の「南北問題」から新興国の台頭へ
CBDR原則(共通だが差異ある責任)への問いかけ
→ 全ての国が目指すべきUNIVERSALな目標
“Leave no one behind”
→ 誰一人取り残さなず、すべての人を含む包摂的な目標
交差する開発問題と環境問題
MDGsの積み残し課題に加えて格差や持続可能な消費、
環境に関連した目標が盛り込まれる
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持続可能な開発のための2030アジェンダ
17の目標(GOALS)と169の指標(TARGETS)
目標1
目標 2.
目標3.
目標 4 .
目標5.
目標6.
目標7.
目標 8 .
目標9.
目標 10.
目標 11.
目標 12.
目標 13.
目標 14.
目標 15.
目標 16.
目標 17.
貧困を終わらせる
飢餓を終わらせる/食糧安全保障および栄養改善の実現し/持続可能な農業の促進
健康的な生活の確保、福祉の促進
教育の提供、生涯学習の機会の促進
ジェンダー平等の達成、すべての女性のエンパワーメント
水と衛生の利用可能性、持続可能な管理の確保
持続可能な現代的エネルギーへのアクセスの確保
包括的かつ持続可能な経済成長、雇用とディーセント・ワークの促進
レジリエントなインフラ構築、包括的かつ持続可能な産業化の促進、イノベーションの拡大
各国内および各国間の不平等を是正する
包括的で安全かつレジリエントで持続可能な都市および人間居住を実現する
持続可能な生産消費形態の確保
気候変動およびその影響を軽減するための緊急対策
海洋資源を保全、持続的な利用
陸域生態系の保護・回復・持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、
土地の劣化の阻止・防止および生物多様性の損失の阻止
平和で包括的な社会の促進、司法へのアクセス提供、
効果的で説明責任のある包括的な制度の構築を図る
実施手段の強化、グローバル・パートナーシップの活性化
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開発問題としての気候変動問題
貧しい人々は気候変動の影響について特に脆弱
農業に生業を依存している人の絶対数が多い
基本的インフラの欠如、設備の不足
回復力がない(貯蓄なし、保険なし)
気候変動に対する責任がほぼなく、温室効果ガスの排
出が少ない生活様式でない人々への影響が最も深刻
先進国が相応の支援を行うことは「善意による支援」
ではなく、「倫理的な義務」であり「道義的な責任」
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私たちが直面する課題
分野別の取り組みがそれぞれの専門分野で完結することな
く、分野をまたいでその影響などを把握する必要性
例:気候変動の食料問題への影響
例:ODAと気候資金
分野ごとの取り組みから学び、それを共有し、戦略的、有機
的な連携が必須
例:気候資金をめぐる課題から見た新国際協力大綱
“The implementation of the SDGs must be tangible, political,
and disruptive” – OXFAM
「SDGsの実施は、具体的かつ政治的、そしてこれまでの物ごと
のあり方を乱し、破壊するようなものでなければならない」
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