皮膚科

仙台市立病院後期臨床研修プログラム
皮膚科
診療内容と実績
皮膚科疾患全般を扱っており,年間 300 例ほどの手術を行っています。
<湿疹性皮膚病変>接触皮膚炎,光線過敏症,アトピー性皮膚炎など <細菌
性皮膚疾患>伝染性膿痂疹,丹毒,蜂窩織炎など <ウイルス性皮膚疾患>単
純ヘルペス,帯状疱疹,疣贅,伝染性軟属腫 <皮膚の腫瘍>▶良性:色素性
母斑,脂漏性角化症,粉瘤,脂肪腫など ▶表皮内癌:ボーエン病,日光角化症
など ▶悪性腫瘍:基底細胞癌,有棘細胞癌,悪性黒色腫,皮膚リンパ腫,乳房
外パジェット病など
<熱傷,外傷性皮膚潰瘍> <膠原病>全身性エリテマトーデス,強皮症,皮
膚筋炎などの皮膚症状 <薬疹> <それ以外の皮膚疾患>多形紅斑,結節
皮膚科医長
髙橋
愛
性紅斑,紫斑病,自己免疫性水疱症,尋常性乾癬 <その他>陥入爪,巻き爪
プログラムの目的と特徴
皮膚科分野は皮膚という臓器に現れるあらゆる疾患が対象であり,それは直接目に見えるという特徴
があります。湿疹,皮膚炎,アレルギー性疾患,炎症性疾患,薬疹,皮膚感染症,角化症,皮膚自己
免疫性疾患,膠原病や生活習慣病など内科的疾患と関連するものと,手術を中心に治療する皮膚外
科(熱傷,皮膚潰瘍,皮膚良性および悪性腫瘍など),皮膚病理学など,内容は非常に多岐にわたり
ます。後期臨床研修では手術的治療手技を含む全般的な皮膚科診療をきちんとこなせるような医師を
育成することを主眼としています。
研修内容と到達目標
▶短期研修
基本的皮膚科疾患の診断と検査・治療の理解
①皮膚科疾患の発疹の観察,記載法の学習と一般的な皮膚科疾患の理解 ②治療法の選択,特に
外用剤の分類,選択,使用法 ③スキンケアの基本 ④真菌検鏡 ⑤皮膚生検 ⑥皮膚病理組織の
基本的な所見を理解
▶1年研修
基本的皮膚科疾患の診断と検査・治療の習得
①皮膚アレルギーテスト,光線テスト ②デルモスコピーでの所見の取り方 ③光線療法 ④外来患
者・入院患者の診察,処置,治療法の選択の理解,習得 ⑤皮膚病理組織の基本的な所見を理解
⑥皮膚小手術 ⑦国内学会での発表
▶2年研修
全般的な皮膚疾患の診断と検査・治療の習得
①外用療法,内服療法について習熟 ②皮膚腫瘍摘出術,植皮術,皮弁形成術などの皮膚科手術の
基本的手術の習得と習熟 ③外来診療の実践 ④入院患者の診療 ⑤皮膚科病理組織を理解して確
実な診断を下す ⑥皮膚科専門誌への論文発表