1 皮膚科 専門医育成プログラム 対象者:初期臨床研修を修了した後、将来的に皮膚科専門医を目指す者を対象とする。 施設認定状況:日本皮膚科学会認定研修施設、日本アレルギー学会認定教育施設 研修目的:、皮膚科疾患の診察、診断、治療方針の決定、治療効果の判定などを適切に行うこと ができるよう段階的に指導し、その過程で皮膚科専門医の取得に必要となる実績単位を日本皮膚 科学会のカリキュラムに準じて集積しつつ、最終的に皮膚科専門医としての診療に必要な専門知 識と技術を習得すべく研鑽する。 研修内容:全身の皮膚だけでなく、爪、毛髪、口腔内や陰部の粘膜の症状も皮膚科の診療範囲で あり、視診、触診、ダーモスコピーおよび血液検査、病理組織検査、皮膚および血管の超音波検 査や CT、MRI なども含めて診断を確定し、その重症度に応じて入院および外来での治療を行って いく。 当科では特に下記のような重症度の高い疾患の診断、治療を行っており、外来診察医および病棟 主治医として上級医の指導のもと診療を担当する。 天疱瘡、類天疱瘡などの自己免疫性水疱症 皮膚筋炎、強皮症 皮膚血管炎 皮膚悪性腫瘍:基底細胞癌、有棘細胞癌、悪性黒色腫、血管肉腫、乳房外ぺージェット 病、皮膚リンパ腫など ウイルス・細菌感染症:帯状疱疹、蜂窩織炎、丹毒、伝染性膿痂疹など アトピー性皮膚炎:重症患者に対する教育入院、外来でのフォロー。 薬疹、食物アレルギー、金属アレルギー、薬剤アレルギーの検査、診断 アレルギーの原因を特定するための検査として血液検査(CAP-RAST)やパッチテ スト、プリックテスト、内服誘発テスト、薬剤リンパ球幼若化試験 (DLST)などを 施行。 尋常性乾癬:ステロイド、VitD3 軟膏外用、免疫抑制剤内服、レチノイド内服、生物学 的製剤による治療。 円形脱毛症:重症度に応じてステロイド外用、局所注射、光線療法、局所免疫療法、ス テロイドパルス療法など。 その他、サルコイドーシス、ベーチェット病などの稀少難治性疾患 【週間スケジュール】 午前:外来診療、光線療法など 午後:皮膚生検、外来小手術、各種アレルギー検査、光線テストなど 月曜日午後:臨床写真カンファレンス 水曜日午後:病棟回診、皮膚病理カンファレンス 1回/月、他病院皮膚科医との合同カンファレンスや勉強会にも参加し、当施設だけでは経験できない 1 2 皮膚疾患の勉強も行う。 1 回/月:抄読会 年に数回、日本皮膚科学会、日本アレルギー学会、日本皮膚悪性腫瘍学会など関連学会、研究会 などへ演題を出し発表を行う。 年に 1-2 本の論文作成、投稿を行う。 当科は大阪大学皮膚科の関連病院であり、研修終了後は当院医師として勤務する(定員があれば) 他に、大阪大学皮膚科関連病院や大阪大学附属病院皮膚科での勤務および大学院への進学が可能 である。その他の大学、病院への進学、勤務も同様に可能である。 2
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