平成27年度いなば大豆栽培こよみ

目指そう 単収200/10a
いなば大豆
(エンレイ)栽培こよみ
平成27年度
5 月
月
重点技術対策
上旬
旬
排水の徹底! 苗立本数の確保! 培土は遅れずに!
●大豆は湿害に弱い!耕起前の額縁排水溝は基本!
早めに額縁排水溝
(スクリューオーガ等を使用)
を設置し、
低く掘り下げた排水口に連結する。
透水性の悪いほ場では、心土破砕
(サブソイラー使用)
により、
排水性を改善する。
額縁排水溝
(20㎝以上掘る)
水はけの悪い
ほ場では額縁
排水溝の他に
基幹排水溝を
増設する。
砕土率が上がると
1 )発芽・苗立ちが良くなる
2 )根量が増え根粒菌も増える
3 )除草剤の効果が十分に得られる
4 )培土がしやすくなる
上旬
中旬
は種適期
〈多収の条件〉
排水対策
土づくり
適正栽植本数の確保
培土
(土寄せ)
2回の実施
病害虫防除の徹底
7 月
発芽期
下旬
上旬
8 月
中旬
下旬
花 芽
分化期
草丈・節数増加期
上旬
9 月
中旬
開 花 期
莢伸長期
下旬
上旬
10 月
中旬
下旬
子 実 肥 大 期
上旬
中旬
黄 葉 期
開花期7/23頃
6月下旬のポイント
成熟期
成熟期10/10頃
・排水対策で初期生育量を確保する
・土づくりで節数を増加し、
後半の徒長を抑える
・培土
(土寄せ)
で根量増加を図る
・開花期まで根粒菌の増加に努める
65
65
刈
り
遅
れ
の
防
止
35〜40
20〜25
※排水対策の徹底で
根粒菌増加を図る!
2回目培土
本葉4〜5枚時
1回目培土
本葉2〜3枚時
5〜10㎝
主茎長
初生葉
子葉
3㎝
② 土壌改良・基肥
●「まめまめくん」の施用(石灰・リン酸・微量要素入り) ●地力の低いほ場では堆肥を施用する
〈施肥設計例〉
項 目
資
材 名
10a当たり施用量
堆肥の種類
10a当たり施用量
牛 ふ ん
1t
酸度矯正・土づくり まめまめくん
100kg
豚 ぷ ん
300kg以内
メルヘン1号
20kg
発酵鶏ふん
100〜200kg
※稲わらや麦稈は焼かずに全量すきこみましょう
※pHが低いと茎疫病が出やすくなります
籾殻堆肥
1〜2t
基 肥
③ 種子消毒・ハト害・タネバエ食害の防止
主な作業
作 業 の 取 組 み 方 法
耕起前の額縁排水溝で後の作業も計画的にできる
下旬
67−7671
いなば農業技術者協議会
6 月
土づくり・
排水対策
生育のイメージ
① 排水対策
中旬
JA共同乾燥調製施設へ
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大豆 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1㎏
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クルーザー MAXX ・・・・・・・・・・ 種子1kg当たり薬剤8㎖
(対象:アブラムシ類・ネキリムシ類・フタスジヒメハムシ
紫斑病・タネバエ・黒根腐病・リゾクトニア根腐病)
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キヒゲンR-2
フロアブル
大豆
キヒゲンR-2フロアブル ・・・・ 原液20㎖
(対象:紫斑病・ハト・タネバエ)
3
排
水
対
策
土基
壌
改
良肥
耕は防
起
・
砕
土種除
⑤ 除草剤散布
●種子消毒剤の塗抹処理
(は種する2〜3日前に行う)
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2‫ޑ‬
適正な条間・株間になるように機械の点検・部品の交換を行う。
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一連の作業は、好天日に一気に行う
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耕起深さの目標は15㎝以上とし、
根域をひろげよう。
浅まき、
深まきはしない。
は種深度は3㎝を目標とし、
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1回目培土
本葉2〜3葉期
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⑥ 中耕、培土
(すべて2粒は種)
は種時期
5月下旬
〜6月上旬
6月中旬
条 間
株 間
80㎝ 16〜19㎝
80㎝ 14〜16㎝
10a当たり目標本数
16,000本
16,000本以上
は種量
●2回培土の完全実施…確実な培土は多収への近道
大粒 5.7㎏
中粒
5.4㎏
大粒
6.2㎏
中粒
5.8㎏
培土の4つの効果
防
除
2回目培土
本葉4〜5葉期
除草剤による除草
防
除
排水溝の連結
(根ぐされさせない)
(★随時特報にてお知らせします)
株元まで
しっかりと!
(根圏の拡大)
1)雑草を抑える 2)倒伏を防ぐ 3)根と根粒菌を増やす
4)湿害を防止する
収 排
水
対
穫 策
緑
肥
作
物
 干ばつ時の畦間かん水(落莢を防ぎ、莢数の確保)
 収穫
開花期後、晴天が続き畦間が白く乾燥し、大豆の水不足が予想された時には畦間かん水を行う。
ほ場全体に水が行き届いたら、水口を止め速やかに排水を行う。
子実水分22%から収穫開始
降雨後を避け、適正な速度で収穫
汚損粒の防止
紫斑病は2回防除を確実に行ってしっかり予防しよう。
フタスジヒメハムシ、
ネキリムシ、
アブラムシの発生をおさえるために クルーザー MAXXを塗沫処理する。
フタスジヒメハムシの発生は、
年により発生時期が異なるので注意する。
ほ場をこまめに観察し、
病害虫の早期発見・防除につとめる。
防除時期
対 象
病害虫名
粉剤①、液剤①
紫斑病
8月10日頃 アブラムシ・カメムシ類
と
8月25日頃 粉剤②、液剤
(2 回防除) 紫斑病
カメムシ類
マメシンクイガ
10a当たり
散布量
農薬の
収穫前日数
総使用回数
①スミチオンベルクート
粉剤DL
3㎏
4回以内 21日前まで
マネージトレボン
DL粉剤
4㎏
薬 剤 名
2回以内
アミスター20フロアブル
50㎖ 水
2回以内
ダントツフロアブル
60㎖ 150ℓ 3回以内
150㎖ 水
マネージトレボンフロアブル
2回以内
1000倍 150ℓ
注 意 事 項
①害虫の発生に応じて、
農薬の使用
30日前まで する順序を特報にてお知らせし
ます。
7日前まで
②莢や茎に十分薬剤がかかるよう
7日前まで
散布する。
30日前まで
〈随時防除〉
防除時期
対 象
病害虫名
薬 剤 名
トレボン 粉 剤 D L
7月下旬 〜8月下旬
アブラムシ類
7月下旬 〜8月下旬
ウコンノメイガ
8月下旬 〜9月中旬
雑 草
の除去
青立ち株
フタスジヒメハムシ写真
〈基本防除〉
トレボ ン 乳 剤
地力の高いほ場等で、
青立ちの発生が懸念される場合は、
は種の早限
を6月上旬とする。
乾燥田には短時間で畦間かん水
排水溝の連結
液剤① 液剤
これまでのは種量を見直して、は種時期に合った種子量を準備しましょう。
翌年度作付地
⑧ 病害虫防除
2‫ޑ‬
●出芽・苗立ちを安定化・適正栽植本数の確保
栽植本数が少な過ぎると青立ちしやすくなります。
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除
草
剤
粉 剤
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 は種作業
ᄞ੬311ġ411һ
ļ
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培 土の 仕 方で収 量が 決まる!
サイアノックス粉剤
トレボン 粉 剤 D L
ハスモンヨトウ
トレボ ン 乳 剤
10a当たり
散布量
農薬の
収穫前日数
総使用回数
注 意 事 項
2回以内 14日前まで ①吸汁による葉の黄色斑点・虫を
確認し、被害が拡大するようなら
株元まで十分薬剤がかかるよう
150㎖/水150ℓ 2回以内 14日前まで 早めに防除する。
4㎏
4㎏
2回以内
ストップ! 汚損粒!
ピカピカ大豆収穫のために
オペレーターは必ずチェック!
■ 地際から10㎝の刈取り高さ
■ 雑草の抜き取り
 緑肥作物
は種時期
は種量
ヘアリー
ベッチ
9〜10月
3〜4㎏/10a
クロタラリア
6〜7月中旬
4〜6㎏/10a
7日前まで ①葉巻が見え始めたら防除を行う。
2回以内 14日前まで ①発生初期は上位葉が白くガーゼ
のように見える。
②初期の被害葉は摘み取り焼却
150㎖/水150ℓ 2回以内 14日前まで すると効果が高い。
4㎏
※農薬の総使用回数とはその薬剤が大豆栽培期間中に散布することができる回数です。
※収穫前日数とは薬剤を散布してから収穫までに必ずあけなければならない日数です。
農薬の使用基準を守り、周辺に飛散しないように注意しましょう
★緑肥の生育が大きいほど、地力増進効果が高いので、
十分に生育量を確保しましょう。