卵が先か鶏か・・・ ①計画 ②実践 Plan Do ④改善 ③評価 Action Check 評価 個別の指導計画は児童生徒の実態を把握した上で作成 されたものですが、適切な計画かどうかは実際の指導を 通して明らかになるものです。右図のように計画-実践 -評価-改善の一連の過程に基づいて適宜評価を行い、 指導内容や方法を改善し、より効果的な指導を行うこと が求められます。これは特別支援学校だけではなく、小 中学校等で作成される個別の計画等においても重要な視 点です。 (特別支援学校学習指導要領解説総則等編p183 参照) ―PDCAの具体例を通常学級1年生のAくんで考えてみます。- 実態 見通しが持てない活動や学習の流れの変更が苦手で教室を出たりすることがある。 指導の計画(P) 学習の流れが分かることを目的に ●授業の流れを定型的にする。 ●黒板に「予定」を書き授業に参加できるようにする。 実践(D) 評価(C) ●授業の流れを変更しても安定して学習に取り組むことができるようになった。 しかし学習の流れのどこまでしたのがわからない時がある様子で「今、何番?な んて書いてるん?」と尋ねることがしばしばある。 ●指導を進める中で、文字の形が整わなかったり、「とばし読み」がみうけられた。 心理検査を受けたところ、形を見比べる力に弱さがあり、黒板の文字も目で追い きれない可能性があるとのことだった。 改善(A) 評価を受けて、新たな目標をと支援策を検討した。 目標:学習の順序は変化をつけても参加できるようにする。 支援:●学習の流れは色カードにし、終わったものは外すようにする。 (今していることが一番上になるようにする。) ●音読はスリットカードを使わせる。 ●黒板とプリントの問題配置が同じようになるよう書く。必要に応じて板書を 記入した予備プリントから写すようにさせる。 スリットカード
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