Ⅳ 実践報告(CSR推進中核領域) 中期活動テーマ 人権尊重 事業活動に おける 人権尊重 参天製薬グループは、事業を行う すべての国と地域において、 人権を尊重した活動を推進します。 Plan 活動項目 人権尊重意識を醸成する 参天製薬グループは、従業員一人ひとりが 高い倫理観を持ち、お互いに敬意を払い、 連帯感のある職場づくりを推進します。 ※本レポートでは、 活動の一部をご紹介しています。 その他の活動は当社ウェブサイトをご覧ください。 ※活動項目ごとのKPIによる評価 (Check) と次年度の活動方針(Action) は、 「2015年度CSR活動総括」 (P31~32) に掲載しています。 事業活動における人権尊重 PDCAマネジメントの実践による啓発推進 社員一人ひとりへの人権尊重意識・行動の浸透に向けて、 人権尊重意識を醸成する 改正障害者雇用促進法に対する取り組み 入社時および管理職登用時の研修に、人権教育を必須項目と して組み入れています。また、外部講師を招いて経営幹部を対 当社は、企業の社会的責任として、働く意欲と能力のある障 象とした研修を定期的に実施しているほか、部門単位の研修 がい者の働く場を積極的に開発、提供し、仕事を通じた成長と など、年間を通じて全社員への啓発活動を実施しています。 自立を支援しています。現在、国内では子会社と合わせて約 啓発活動においてもPDCAサイクル※の考え方を取り入れ、 40人の障がいのある方々が、さまざまな場で事業遂行に貢献 啓発の主題をこれまでの「知識の提供」から「行動を促す職 しており、会社としてこうした方々に働きやすい職場環境を提 場での対話の創出」へと移行し 供し、整備することに努めています。 2016年4月に改正障害者雇用促進法が施行されたことを受 (Plan) 、ニューズレターなどを活 用した職場内対話の実施(Do)、 けて、法の主旨や目的、障がい特性に関する正しい知識を習得 対 話 の 実 施 状 況・結 果 の 確 認 し、理解を深めるための啓発活動を行うとともに、改正障害者 (Check)、部門ごとの実施状況 雇用促進法の3つのポイントに即して取り組みを進めています。 「標語の募集」を通じた人権尊重意識の醸成 当社では、人権啓発活動の一環として全社員を対象に、毎 年、人権標語を募集しています。2015年度は、職場、さらには 国を超えた多様な人材との連携と協働に重要な行動となる 「互いに敬意を払い合い、相手の考えを尊重する」をテーマと や好事例の共有とさらなる促進 (Actionか ら 次 のPlanへ)に つ ながるよう、取り組んでいます。 過去に発行したニューズレター ※PDCAサイクル = 事業活動を円滑に進める手法の一つ。P(Plan) ・D(Do) ・C(Check) ・ A(Action)という事業活動の「計画」 「実施」 「監視」 「改善」のサイクルを表す 研究開発における人権尊重への取り組み しました。応募作品の中から全社員の投票によって選ばれた 血液、細胞などの「ヒト由来試料」を利用する医薬品の研究 優秀作品を表彰するととも において、各種倫理指針の趣旨を遵守するため、 「研究倫理委 に、社員が日頃から人権尊重 員会」を設置し、倫理面での適切性や実施内容の妥当性などを について考えるきっかけとな 審議しています。審議が公正に行われるよう、委員長は研究部 るよう、優秀作品のポスター 門外の役員とし、研究部門の内外から選任された委員と社外 を各事業場に掲示しました。 委員とで構成されています。臨床試験の実施にあたっては、被 今 後 も、社 員 一 人 ひとり 験者となる患者さん本人の自由意思によって参加いただき、患 が、 「高い倫 理 観を持ち、お 者さんの安全性の確保に努めるため、必ず、予想される効果や 互いに敬意を払い、連帯感 起こる可能性のある副作用などについて十分に説明し、同意 のある職場をつくる」という を得ています。加えて、患者さんの個人情報が保護されるよう 意識を持ち、行動することを 必要な措置を講じています。このように、被験者の方の人権と 推進します。 安全が確保された形で臨床試験が行われるよう、社内では「プ 2015年度人権標語優秀作品のポスター ロトコール検討会」による審議を事前に行っています。 参天製薬 CSRレポート2016 18
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