小学校 第3学年 単元名 国語科 「言葉について考えよう」 取組のワンポイントアドバイス こうすればうまくいくよ! 実践にあたり工夫したところや子 供たちの変容の様子を教えます。 思考方法カードの 使用例 板書をノートに書き写すのが困難な児童が数人 いました。あるとき、思考ツールを活用してみると、 学級の児童に合っていたようで、自分の考えをよく 書ける子が増えました。そこで、今回も思考ツール (Y チャート)を用いました。 Y チャートを活用することによって、観点がより 明確になり、自分は何を考えたらよいか、考えた事 をどこにどのように書いたらよいかがはっきりし、 その後の学び合いに繋がりました。 小グループでの話合いを、当初は5~6人のグループにしていました。しかし、 遠くの友達に聞こえるように大きな声で話す子、話合いを進めてくれる友達に任せ て静かにしているだけの子等が見られ、なかなか上手くいきませんでした。また、 ペア学習でも、一人がもう一人に教えるような形になってしまい、これも話合いの 活性化にはなりませんでした。そこで、3人組を試してみると、席が近くて済むの で声の大きさにも困らない、また、3人しかいないので静観しているわけにもいか ずに自分の考えを話す、一方的に教えるのではなく話合うようになるといったよさ が見られ、それ以後3人組をよく使うようになりました。日頃から、答えを求める だけでなく理由を説明する習慣を付けておくと、3人組にしたときにも根拠をもっ て話し合うようになります。 話し合い、学び合うためには自分の考えをしっかりともつことが大切ですが、学 級の児童全員にそれをさせるのはとても難しいことでした。そこで、本校の取組の 一つに「思考方法カード」 (上記写真参照)があります。国語に限らず授業の際には 黒板に「思考方法カード」を貼り、児童はそれを見て考えています。今回の事例で は「ふりかえる」 「なかまわけする」 「くらべる」「ひろげる」を使い、児童が「今、 何をすればよいのか」に気付かせ学習に集中できるようにしました。 普段の授業では「やることがわからない」 「国語が嫌い」といった児童もいる学 級ですが、思考ツール(Yチャート)を活用した結果、この事例では「もっとや りたかった」という声を聞くことができました。全ての単元で思考ツールを使え るわけではありませんが、適しているときには児童の変容が明らかでした。
© Copyright 2024 ExpyDoc