取組のワンポイントアドバイスへ(PDF:201KB)

小学校
第3学年
単元名
国語科
「言葉について考えよう」
取組のワンポイントアドバイス
こうすればうまくいくよ!
実践にあたり工夫したところや子
供たちの変容の様子を教えます。
思考方法カードの
使用例
板書をノートに書き写すのが困難な児童が数人
いました。あるとき、思考ツールを活用してみると、
学級の児童に合っていたようで、自分の考えをよく
書ける子が増えました。そこで、今回も思考ツール
(Y チャート)を用いました。
Y チャートを活用することによって、観点がより
明確になり、自分は何を考えたらよいか、考えた事
をどこにどのように書いたらよいかがはっきりし、
その後の学び合いに繋がりました。
小グループでの話合いを、当初は5~6人のグループにしていました。しかし、
遠くの友達に聞こえるように大きな声で話す子、話合いを進めてくれる友達に任せ
て静かにしているだけの子等が見られ、なかなか上手くいきませんでした。また、
ペア学習でも、一人がもう一人に教えるような形になってしまい、これも話合いの
活性化にはなりませんでした。そこで、3人組を試してみると、席が近くて済むの
で声の大きさにも困らない、また、3人しかいないので静観しているわけにもいか
ずに自分の考えを話す、一方的に教えるのではなく話合うようになるといったよさ
が見られ、それ以後3人組をよく使うようになりました。日頃から、答えを求める
だけでなく理由を説明する習慣を付けておくと、3人組にしたときにも根拠をもっ
て話し合うようになります。
話し合い、学び合うためには自分の考えをしっかりともつことが大切ですが、学
級の児童全員にそれをさせるのはとても難しいことでした。そこで、本校の取組の
一つに「思考方法カード」
(上記写真参照)があります。国語に限らず授業の際には
黒板に「思考方法カード」を貼り、児童はそれを見て考えています。今回の事例で
は「ふりかえる」
「なかまわけする」
「くらべる」「ひろげる」を使い、児童が「今、
何をすればよいのか」に気付かせ学習に集中できるようにしました。
普段の授業では「やることがわからない」
「国語が嫌い」といった児童もいる学
級ですが、思考ツール(Yチャート)を活用した結果、この事例では「もっとや
りたかった」という声を聞くことができました。全ての単元で思考ツールを使え
るわけではありませんが、適しているときには児童の変容が明らかでした。