2 マンスリーレポート・9月号

★2015 年 9 月号
はじめての登校&インドネシアの高校生
9 月 1 日(火)より初出勤です!
朝 5:30 にダヤット先生が迎えにきてくださることになっていたので、朝 4:30 に起きて準備し、玄関で待って
いましたが、なかなか来ません。
6:10 ようやくダヤット先生到着。
「Macet sekali(渋滞がひどくて)」とのこと。
そう、ここはインドネシア、何事も時間通りに行きません。
「ジャムカレット(ゴム時間)
」と呼ばれている
インドネシア文化の特徴です。でもどこもかしこも渋滞があるので本当に時間が読めないのも事実です。
先生は朝 4:30 に家を出てバイクで向かってくれたのこと、来てくれたことに感謝ですね。
そしてコスから一緒にアンコットと呼ばれるミニバス(10 人くらい座れるワゴン車みたいなバス)に乗って
学校まで行きながら、今後 1 人で通うためにアンコットの乗り方や学校までの道を覚えます。
○アンコットの乗り方
「S11」と書いてある赤いアンコットをみつけたら
人差し指を立てて(1の)サインを出す。
降りるときは「キリ バン!」と言って、車の天井をたたきながら運転手に知らせる。
必ず降りてからお金を払う。
(先に払うと降りてる途中で車が動き出しちゃう)
おつりを運転手が持っていないとおつりがもらえないのでなるべくぴったりの額を渡す。
家から学校まで運賃は 4000RP(ルピー。日本円40円くらい)
アンコットは出発地と終点、ルートが決まっている(だいたい)だけで、停留所というものがありません。
降りる場所を自分で把握し、運転手に伝えないと降りられません。
よく言えば自分の好きなところで降りられる。
当然「何時何分にここを通るよ」なんていう時刻表はありません。
SMKN37 は終点パサールミング駅で降りればOK。簡単です。
でも運転手によっては、少し手前で「Sampai sini(ここまでね)
」と
言って降ろされてしまうことも。
ルールがあるようでない。人によってなんでも違う。面白い国です。
そういえばホテルのベッドメイキングも毎日少しづつ違ってたなぁ。
6:35 学校に到着。
着くとそれぞれの教室で国家を歌っていました。
職員室で一息ついて、校長先生や各先生に挨拶をしました。
(授業もう始まってるんじゃないの?と思いながら)
6:45 はじめてのクラスに入ります。
ホテル科 高校3年生のクラスですが、今年から日本語の授業が始まったばかりで、授業もまだ3回目。
「こんにちは!」とあいさつし、そのあとはインドネシア語で自己紹介をしました。
「Kenalkan, nama saya Takane Sakanushi」と言って、ホワイトボードに名前をローマ字とひらがなと漢字で
書くと「おお~」歓声がわきます。
「saya suka makanan indonsia!(私はインドネシア料理が好きです)」といえば、
「ナシゴレン! サテ! ガドガド! ・・」といろいろ反応があってとても活気のあるクラスです。
質問もたくさんでます。
「今どこにすんでいますか?
インドネシアはどうですか?日本とどう違いますか?
有名な日本の観光地はどこですか? 何歳ですか? 結婚していますか? 彼氏はいますか?」
まじめな質問から冗談まで本当にいろいろです。
この日はホテル科 2 クラスと被服科2クラスに入り、自己紹介をしました。
だいたい 1 時間~1 時間 30 分の授業がほとんど自己紹介と質問タイムで終わってしまいました。
自己紹介アルバムを回したり、ドラえもんの歌詞を書いて一緒に歌ったりして盛り上がりました。
インドネシアではドラえもんが大人気ですが、もう一つ日本の歌と言えばだれもが知っている歌があります。
五輪真弓さんの「こころの友」です。中学校の授業で歌って覚えたという学生もいました。
事前にこころの友は歌詞を書いていつでも歌えるようにしておいたので役に立ちました。
インドネシアの高校の印象は「とても活発、素直、人懐っこい」という印象です。
積極的に手をあげて発言をしますし、疑問点があるとすぐ質問します。
SMKN20 の
授業風景
この日は他のNP
(日本語パートナー
ズ)の人が遊びにき
て一緒に授業に参加
してくれました。
質問できるということは、どこがわかって、
どこがわからないかがわかっている証拠。
とても勉強熱心なのだと思いました。
ただし、正直なところもあって授業がつまらないと
すぐ寝る子もいます。
人によるところは日本も一緒ですね。
授業の間ですれ違うとみんな「たかね先生!」と
声をかけてくれるところは
人懐っこくてかわいい生徒たちだなぁと思います。
SMKN20 の学生も同じように活発で素直で人懐っこいです。
私個人の感想としてはSMKN20 の生徒のほうがすこし品がるというかおとなしい感じでした。
ここは少しお金のある学校なのか(?)朝、昼の先生たちのごはんが時々でます。
そしてSMKN20 には校内にモスクがあるだけあって、イスラム教徒がほとんどです。
あるクラスの女の子全員ジルバブ(スカーフ)をかぶっていて、イスラム教の国なんだなと感じました。
SMKN37 もイスラム教徒が圧倒的に多いです(あるクラスでは 30 人中 26 人イスラム教徒)がスカーフを
かぶっていないイスラム教徒の学生も多数います。
家族間でもお父さんはクリスチャンでお母さんはイスラム教徒で宗教が違う家庭もあります。
本当に千差万別いろいろな信仰の形があって、みんな違うけどお互いに干渉したりはしていないようです。
9 月 24 日はイスラム教のお祭り「犠牲祭」の日です。前日からSMKN20 のキトラ先生宅にホームステイを
させてもらうことになりました。インドネシアの犠牲祭の過ごし方を次回はレポートしたいと思います★
ヤギを買って金曜日には学校でヤギを殺す(捧げる)儀式があります。
怖いけど楽しみです!